旅ってこんなに楽しいのだったっけ、と思い出した日
「旅」という言葉を聞いて思い出すのは、いつもこの旅のこと。
幸せに切り取られた2日間。
広島を旅した思い出。
2014年の2月中旬のこと。
社会人になってからは仕事優先になりがちで、友人と旅に出るのは数年ぶりだった。
電車を乗り継いで広島駅で待ち合わせ。
車は使わず、電車とフェリーと徒歩の旅。
平日の旅は人もまばら。
この旅で、宮島に初めて訪れた。
そこにいる間、ずっと日差しが神々しくて、夢なんじゃないかと思うくらい。
ずっと淡い光が降り注いでた。
水面に反射した光が、建物に映ってゆらゆらしていた。
旅ってこんなに楽しいのだったっけ、と驚いた。
水がずんずん増えていって、
さっきまで陸だったところが海に変わっていく。
1.2.3で飛んでゆく
あんまり神々しく降り注ぐので、
神様みたいな光だなと思った。
新幹線に乗って帰路につく。
旅が終わる淋しさと、西日のあたたかさ。
この旅をきっかけに、旅の楽しさを思い出した。
それ以来、旅といえばこの2日間のことを思い出す。
平日旅の仲間は異動になったり転職したりで、
一人減り二人減り、今日で解散になってしまった。
淋しいけれど、
あの完璧に幸せだった旅を思い出す。
またあんな旅をしよう。
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