見出し画像

はじまりとおわり

いい恋だった、と思うのです。

モトカレのLineを間違えて削除してしまった。
その瞬間、なにもかもが強制的に終了した気がして一瞬絶望した。
残された微かな繋がりさえも、無くなってしまったんだと。
会話の履歴が無くなっただけなのに。

Lineを探していると、彼の前のLineのIDがあった。
去年の暮れに携帯を無くした彼。その時にアカウントを新しくしたから、昔のIDはそのまま残っていた。


日常だと思っていた会話の履歴たち。
わたしだけ、好きだとか会いたいだとか伝えていたと思っていた会話たち。


でも、そうではなかった。
直接の言葉は少ないけど、たしかに彼はわたしを思ってくれていた。
大切に想ってくれていた。
わたしたちは たしかに想い合っていた。


それに今さら気付くなんて。
あの時、気付けていたら未来は変わっていたのだろうか。
そんなことを考えても仕方ないんだけど、考えてしまうのはきっと午前4時のせい。


あんなにもわたしを想ってくれてありがとう。
変なところが不器用で、まわりくどく カッコつけたがりの彼。
彼なりの愛情表現に気付くことができて良かった。

気付いたら、なんだか泣けてきて。
お互い前を向いているから。
今はただただ 彼に感謝したい。
こんな私を見守って愛してくれてありがとう。

後からしか気付く事が出来ないのは私の悪い癖だ。
彼はいつも私よりも私のことを考えてくれる。
決して口には出さないけれど。
後からいつも 彼の言っていることや行動の意味を理解する。


お互いにしか分からないことがある。
分かり合えない部分もある。

彼と一緒にいれてよかった。
彼を好きになってよかった。
彼の思いに気付けてよかった。

これでまた一歩前に進める。
本当に本当に大好きなひと。
まさかこんなにも好きだったなんて。
いい恋をしました。

いつも背中を押してくれるひと。
いつも味方でいてくれるひと。
興味ない、と言いながら本当は愛情深いひと。


ただただ彼の幸せを願います。
隣にいることはできなかったけど、ずっと応援しています。



もう空が明るい。
心が少し軽くなった。
まだ涙が出るなんて思っていなかった。


大切に向き合おう。
一歩ずつ進んでいけばいいんだから。


#エッセイ
#別れ話
#ある恋の話
#恋愛
#モトカレ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?