リミナル・思考

 ここ数日色々考え込んでいるのは、帰省して環境が変わったからだけど、本質的には暇だからだと思う。やることに追われていたらこんな答えの出ないことをぐるぐる考えることはない。
 暇だから考え、考えるから哲学や宗教やらをインプットし、文章やら絵やら音楽やらでアウトプットするんだ。いやそうなのかな。私は別にそんな大層な信念を持ってチラシの裏に絵を描いていたわけではなかったな。
 小さい頃から絵を描くのが好きだった。私には芸名があって「ミカキ アイカ」と名乗っていた。大きくなってから美花卉と字をあてた。

 小さい頃から爪を噛んでいた。小さい頃の母親は、私が初めての子供だったのもあってかかなり威勢が良かった。私もその性質を少なからず受け継いでいる。
 この世で対立している事柄というのは、磁石のS極とN極のようなもので、片方があれば必ずもう片方があり、2つで一つなものばかりだと思う。人間も然りで、つまり人間にはだれしも善いところと悪いところがあると思う。思うというかそうは思いたくないけど、実際はそうなのだ。
 私は過去の私を悪だと決めつけてしまいたいけれど、その時の私にも善いところはあったはずで、その時の私に魅力を感じて、その好意をずっと陸続きにしてくれている人間は少なからずいるのだ。
 今の私はどれくらい善い人なんだろうな。私は善く生きたいと思っているけれど、実際私は無遠慮に人を傷つけ、それに気づかずにいる。

 美しいものを美しいと思って、それに触れられる幸せを知った。私のこの気持ちだけ本当だったらそれでいい。まあ恋愛感情なんて不確かなものにすがるのは危険だけど。
 死にて〜


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