緊急小口資金の受付をしてきた話

今日は肩の荷が1つ降りた気分である。
というのも、とある申請に行ってきた。

緊急小口資金の申請受付だ。

●緊急小口資金

結構知っている人も多いかと思うが、
「緊急小口資金」とは、ざっくり言うと
“感染症の影響で仕事がなくなったり収入が減収した人を対象に融資(1年間据置期間・2年以内に返済・期間内無利子)“という制度だ。


4月8日〜12日に上演予定だった作品「LALL HOSTEL」が上記の理由で公演中止になった。僕は脚本演出を担当していた。

これに伴い、本日申請した形だ。

昔ならば、こういう制度を使うこと・そしてそれを言うことを恥ずかしいとか思う年ごろの時もあった。でも今はそうは思わない。全く思わないかと言ったらそうではないが、こういう仕組みがあることをしっかり学び、《売れる・売れない》の評価軸のみに振り回されることなく、自分の仕事と愚直に向き合い、時代にフィットしながら生きるということの重要度を感じるようになった。
まぁ小難しく言ったが結局のところ、歳を取り環境も変わり、価値観が変わったのだ。

もう、このような手の『セーフティネットの共有』的な記事は飽和状態かもしれないが、万が一この記事をキッカケに制度のことを知り、誰かの不安が解消されたりしたら僕としては本望。自己満足かも知れないが、助け合いの精神を持ってここに記しておくことにする。

●予約制or先着制

4月2日。まず、担当の番号に相談の電話をした。

・自分が制度を行使する者に該当するか
・必要書類
・受付日時の予約

ざっとこのあたりを聞いた。

これは誰もが言っていることだが、肝心の受付がオフラインなことに大きな矛盾を感じた。我々がなぜstayhomeしているのか?なぜ融資制度を使おうとしているのか?これは早急に受付の仕組みを変える方がみんなが幸せになるだろうなと感じた。電話応対をしてくれた男性も同じことを感じていた。そりゃそうだ。

で、この日に予約できた日程が4月24日。この時点で3週間近く待つことが確定した。緊急事態宣言の前でこのくらいのラグがあったから、今はもしかしたらもっと待つことになるのかも。
該当する人、気になる人は早めに相談してみると良いかもしれない。


●準備

予約ができたら準備。
僕のスマホのメモを貼っておく。

・確定申告
・収支の帳簿 2020年1〜3月
・公演中止になったと分かるもの
・身分証(保険証とか)
・通帳の印鑑
・通帳
・住民票を取る(世帯全員が載っている)

まず確定申告。
これを結婚式の準備や直後から押し寄せた怒涛の仕事ラッシュにかまけてさぼっていた。さらに期間延期になったことでさらにさぼった。(今年の分はもう今からやることをここに誓う)
慌ててコツコツと準備し、無事e-taxで申告を完了させた。

収支の帳簿は、銀行の通帳でわかるようだったら代用可能だった。もともと帳簿をつけている人はそれをそのまま持っていくと良い。減収が明確に分かることがポイントのようだ。

公演中止がわかるものは、主宰団体が出している文言のコピーで良いと言われた。Twitterで載っていたものをPDFにしてコピーして持っていったらOKだった。

身分証は、身分証。

通帳の印鑑は意外と大事。電話で「これが違うと申請が通らない可能性がある」と言われた。
不安な場合は銀行に確認しに行くと教えてくれる。僕も一応確認してみたら、間違いないですと言ってくれた。


通帳も忘れずに持っていく。その際、記帳も忘れずに。

住民票は、このような申請に使う場合は手数料が無料になる
しかも僕の住んでいたところは全然待たされずにスムーズに渡してくれた。普段お金がかかるし、払う気でいたので少しラッキーな気持ちになった。


●受付(面談)


当日。

必要な書類を何度も確認して、少し早めに向かった。
当然だが、面談はマンツーマン。透明のアクリル板(?)で仕切られており、換気もされていた。
職員さんはホスピタリティが高く、僕の事情に寄り添ってくれて、とても優しかった。説明もわかりやすかった。

あとは書類の説明を受けながら、事情を説明しつつ、書くべき書類に色々と記入しつつ、最終的に捺印をする。最後に質問をして、それもすごく丁寧に答えてくれ、他の制度についても紹介してくれた。
諸々込みで、だいたい45分くらいで終わった。


驚いたことは、確定申告の書類は不要だったこと。
1〜3月の収入がわかれば良かったらしく、現金でお給料をもらうお仕事の方とかは持っていった方が良いらしい。


●おわりに

申請後、職員さんに紹介された他の制度について話していた際、職員さんも「今はみんなが大変な時期なので、使える制度は是非使っていただきたい」とおっしゃっていた。なんて素敵な職員さんなんだ。
こういう時期を感情だけではなく、情報や知識、知恵をもってして全員で乗り越えようという気持ちでお仕事をされている姿勢に敬意を表する。

改めて制度を使って良かったと思う。

また、こういう機会じゃないと国や自治体のホームページを何回もみることないけど、本当にいろんなシステムがあるんだなぁと思う。
自分に使う権利があるものはしっかり調べて活用していきたいし、周りの仲間にも共有してともに生き延びたい。

何より、今も最前線で働いている全ての方々にリスペクト。


僕も僕の持ち場で、やれることを前を向いてやっていく。




【追伸】

ここに他の制度についても記述があるので、ご参照いただきたい。



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