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UKロックといえば・・・

前回のUKロック特集では黒っぽいボーカリストを要する王道UKバンドを紹介した。
今回はジ・アザー・サイドを特集。
ちょっとひねくれた感じのUKロック。こっちのほうが「それっぽい」かもしれない。

The La's - Feelin'


90年のアルバム「ラーズ」からの最後のシングルカット曲。
ちょっと粘り気味なリーメイヴァーズのヴォーカルがかっこいい。
何度もプロデューサーを換えてレコーディングされたアルバムとして有名。
最高にかっこいいスルメな大名盤だが、初期ビートルズやキンクスっぽい音で録音されていたら更に素晴らしかったかも。

The Smiths - Bigmouth Strikes Again


圧倒的な個性。モリッシーの影響を受けたヴォーカルはパッと聞いてわかる。後輩の数は相当。
個人的には後輩は良いのだがオリジネーターがいまいちしっくりこない。合わない。
正直スミスの良さはずっとよくわからなかったが、それでも最近結構聴くようになった。
この曲の圧倒的なギターソロとか、やっぱり俺的にはジョニー・マ-なんだと思う。ボーカル以外はかっこいい。

Idlewild - American English


2002年。3作目のアルバムからのシングルカットされた曲。アルバムはUKチャート3位まで上がり大ヒット。
評論家筋からも好評でバンドの未来は明るいかと思ったがその後それほどブレイクしなかった。
当時自分も相当入れ込んだバンド。久しぶりに聴いたが尖ったバンドサウンドとUKっぽい憂鬱なメロディーが素晴らしい。
この曲のサビに向かう高揚感、かっこいい。
モリッシーの後輩的なボーカル。

Badly Drawn Boy - Once Around the Block


UKというかヨーロッパっぽい曲。ホビットとかドワーフとか住んでそうな森で流れてそうな。
「酔いどれ詩人」的な佇まいで人気も高かった。これはデビューーアルバム前のEPに収録され、当時「何これ」的な新鮮さがあった。
アンディ・ヴォーテル界隈も話題だった。
ホントかどうかわからないが、最も影響を受けたのはブルース・スプリングスティーンといろんな所で話をしていた。
どう変異すればボスがこの浮遊感あるメロディに転換されるのか。未だに謎。酒かな?今何してんだろ。

The Boo Radleys - Joel


95年の大ヒットアルバム「wake up!」収録の地味な曲。このアルバム、冒頭の「起きろ、ブ-」ばかりが注目されるが、アルバム全体として素晴らしい作品だ。特にミディアム・テンポの曲が「朝の覚醒感」を感じさせる。
個人的にはサージェント・ペパーズ並のサイケロック・ポップの名盤だと思う。言い方変えると90年代のソフトロックの大名盤。
CD棚から引っ張り出して是非じっくり聴いてもらいたい。

The Coral - In the Morning


2005年発表の3RGアルバムからリードシングルとしてリリースされUK6位の大ヒット。
ひねくれロックが売りのバンドが書いたど真ん中のポップソング。
ラーズ直径の粘っこいボーカルが印象的。
キーボードの音が印象的だが、当時UKロックバンドではポップなキーボードを入れるアレンジが流行っていた印象がある。トップローダーとか。

The Fratellis - Cuntry Boys & City Girls

2006年リリースのUKチャート2位まで上がった大ヒットアルバム「コステロミュージック」に収録。
ボブ・ディランやビーチボーイズのレコーディングで使われたサンセットサウンドレコーディングスタジオで録音された。
当時売れっ子プロデューサーだったトニーホッファーがプロデュース。
ひねくれつつ完成度が高いメロディとアレンジがキモ。
一発屋かと思ったがその後もコンスタントに良い作品を出している。2021年のアルバムも結構良かった。

The Kooks - She Moves In Her Own

 
2006年発表のデビューアルバムに収録。この曲は5番目のシングルカットにも関わらずUKチャート7位まで上がった。これもトニーホッファーのプロデュース。
ソングライティングのレベルが無茶苦茶高いバンド。どの作品も質が高い。
バンドはメンバーが替わりながら続いていて、今年7月に新作アルバムが出ることが発表されている。ツアーをやるだろうし日本でみたいな・・・。

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