求めるだけの人なのか
みんな何を求めてその行為をしているのか。
とよく考えることがある。
私はZEPETOというゲームをやっている。どんなゲームと説明すれば良いかと言うと難しい。メタバース上で行われるゲームだろうか。
高校生の時からやっているが、年々年齢層が下がってきて小学生も見られるようになった。というよりもほとんど小中学生である。
小中学生たちは可愛い顔を造形し、動画を作るのもお手の物。SNSのような機能があるので投稿し、いいねや「かわいい！」「すごい！」などのコメントを稼ぐ。可愛らしいアバターの動画がTLに流れると微笑ましいかった。
少し前から新機能が搭載された。
LIVE機能である。今まではInstagramのように投稿するだけだったのが、インフルエンサーやYouTuber、VTuberのようにアバターを動かし、顔を出さずとも配信ができるように。
公式アカウントや公式ライバー以外の一般人もインフルエンサーみたく振舞えるようになったのである。
この機能が追加されてからかなりのユーザーは「配信をするための条件」を満たすべく行動するようになった。
条件(現在も変動している可能性があるので分からない)：フォロワー3.5k以上を満たしている
フォロワーを単純に増やせばライバーになれる訳である。
しかし私には疑問がある。なぜ彼女らはライバーになりたいのか？その答えを聞いたことはないが、投げ銭機能やちやほやされたいことが目的ではないかと考えられる。
投げ銭機能。アプリ内の通貨単位ZEMを使ってエフェクト付きのギフトを送ることができ、それをライバーは受け取れる。
ZEMは希少価値が異常に高く、普段の公式からはほぼもらえない。そのためユーザーはイベントで上位に入るか(投稿の言いね数が結構ものをいう)、難易度が難しいジャンプマスターというミニゲームをクリアして確率的に獲得を狙うかのどちらかである。
次にちやほやされたいからという点。それは主観であるが、ライブをやってみたいと思う人たちの中で意志をはっきり持っている人は少ないと思う。
機能が追加され、条件を達成したライバーたちがぞくぞくと見られるようになったため、見ていくことにした。
ライバーはトーク力、きめ細やかな気遣い、カリスマ性などが必要だと見ていて感じた。しかしそれをできる人はあまりいないように思えた。
ライバーへのハードルが下がり、人も増えたため質が落ちたように思える。さらに言うと、ライバー経験があって上手にこなせる人が初期には少数いてそこに大人数のフォロワーが集まっていくというイメージだったが、ライバーがあふれてしまい、大人数のライバーに少数のファンという状況になってしまった。
ライバー側にとってはもっと賑わってほしい、リスナーにとっては人気のあるなしがわからない、入っていきたいけど少数すぎて不安に感じることもあるだろう。
運営には改善を求めたいところである。
話に戻ると、ライバーやインフルエンサー(？)は何を求め、何をしたくて活動しているのだろうか。報酬目当てなのか栄誉なのか。純粋におしゃべりをしたいという人はいないだろうが、対価を得るために何を意識しているのか。
たまにアプリ内のワールドに潜ってみると「フォローおねがいします！」「推してください！」と虚空に叫ぶユーザーがいるが、何に対して？と思ってしまう。
可愛い外見？面白いトーク？魅力的な投稿？
お前は何を提示してその台詞を言っているのか？
推したいと思って推すのはこちら側であるから、興味を持たない時は無視する。それでいいと思うが、一瞬だけ頭をよぎる。
使う側より作る側が強いの、世の中っていうのはそういうもん
この言葉の裏返しには「ものを作らないとみられなくなっていく」「強いものでひきつけなければいけない」ということがあると思う。
ZEPETOライバーは何を思っているのだろうか。話を聞いてもらいたい、単純にものがほしいので我慢している、、、、？
人を笑顔にしたいと第一に思ってやっている人もいるだろう。
だが私の見た中にはそうではない人もいた。終始泣き声が続き、「怖い、、、」と何かにおびえている配信。
よく聞いていくと、ドアの外から音がして怖くて震えているというのだ。
警察呼べよ。それか友達や親に連絡しろよ。
二次元アバターから泣き声しかしない。｢怖い…｣と泣いてばかり。
リスナーのためではなく、自分のためにやっているような心地がして不快になった。
不安にさせるコンテンツは利用規約違反では。。。と思ったが黙って画面を閉じた。
その配信の中では投げ銭も見られたし「釣りなのか、、、？」と頭によぎったこともあり、次からは見向きもしていない。
数週間後、見ていなかったLIVEをいくつか見て回った。
ランキング1位はライブの頻度も高く、ファンへ応える意欲もあると考えられる。
ああきちんとリスナーのことを見ている。
思い過ごしだったのか。。。
何を求めているのか、それを聞けたらどんなにいいか。しかし何を考えているのか想像するのが楽しい。
いつか答え合わせできたら。
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