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プロじゃないからいいじゃない?じゃないんだよ

一時期、ストレングスファインダーというのが流行った。今もベストセラーとして本が出ていて、本を買うとネットで診断を受けて、自分の強みを分析できる。要するに自分の強みを理解して活かしていこうよ、っていう類の自己分析系のものだ。

この強みの資質の中に「最上志向」というものがある。

何事に対してもより良く、上を目指し向上させる資質であり、実は日本の診断者の3人に1人が持っている資質だそうだ。

まぁ、ストレングスファインダーなんていう名前の強そうな自己分析を受けている時点で、それなりに選別された人だろう。しかも有料だしね。実際に国民全員でやればもっと違う結果になるような気もする。

とはいえ、僕にもこの「最上志向」の傾向はまぁまぁ強い気がしている。


プロじゃないから、無料だからOK?

何を大切に思うかは人によるし、価値観はあくまでも価値「観」であり主観にすぎない。そこには善悪も優劣もない。

だからこれは好みの話なのだけれど、僕はどうも「プロじゃないんでうまくいかなくても許してね」っていうのが許せない人らしい。

「無料でor安くやってるんで、僕らも儲けとかとってないんでガマンしてね」というのがどうも苦手なのだ。

これだけ聞くとクレクレ君のギブ&テイクでひたすらギブを求めまくる人みたいに見えるんだけれど、違う。逆だ。

自分が何かをする時に、プロじゃないからとか、無料でor安くやっているからクオリティには目をつむってよってゲストに対して言いたくないんだ。これはもう、性分であり価値観だから仕方がない。


ハッキリと言ってしまえば、サービスなり商品なりを提供する人がプロであろうと受ける側には関係がない。

雇われて初日の新人のアルバイトだってプロと言えばプロだし、この道30年のベテランだってプロだろう。だったら、そのステージに立つ時点で全員プロなんじゃないだろうか?

金銭報酬の有無だけじゃない。無料参加で非営利の町内会のお祭りだって、その準備に精を出すおじさんやおばさんの熱気や段取りはガチだったりする。あれはプロじゃないのか?もはやプロの祭り人だと言っていいと思う。

これは別に、プロだから楽しさを犠牲にして業務に邁進すべき!という堅苦しいことを言っているわけじゃない。そもそも論で、プロ=仕事は楽しまずに遂行しているというのも思い込みだろう。

めちゃくちゃ楽しんでいて、それでいて成果も出しているプロはたくさんいる。真剣に取り組んで、それでいて結果に誰よりも一喜一憂しているプライドのあるプロを僕はたくさん知っている。

何より、プロじゃないから・無料or格安だから低いクオリティでガマンしてよね、を他人に押し付けるのがイヤなのだ。


気持ちだけでもまずはプロでありたい

不特定多数に向けて何かをするなら、僕はいつでもプロでいたい。気持ちだけでも。

それが駅前での路上演奏やパフォーマンスであっても、手伝いで呼ばれたボランティア作業であっても。

イベントの参加者として出席するならプロ参加者として盛り上げたいし、主催者側ならスムーズに滞りなく進めて来場者全員の満足を目指したい。常に期待を超えて行きたい。そこにワクワクするし、チャレンジする事に楽しみを見出している。

「え?なにそのガチなの?堅苦しくない?」

「そういうマジなノリ、ちょっと無理ですわ〜。」

「僕らはプロじゃないんで、僕らがまず楽しみましょうよ。」

ごめん、それこそ無理だ。僕は僕が楽しむために、プロであろうとしたいのだ。

やるなら本気でやらないと楽しめないタイプだから、申し訳ないけれど価値観が違う。


求める理想形が違うというミスマッチをすり合わせしても、どちらかの妥協か矯正しかゴールはない。だから、こういう場合はそれ以上同じ船に乗っていても進路で揉めるだけだから、別の船に乗ったほうがいいと思う。

これは僕の価値観だから、押し付けるつもりはない。でも従うつもりもなければ矯正される気もさらさらないので、目指す道が違うからそれじゃあねって話になる。

お互いがお互いの理想的な道を見つければいい。ちょっとドライに見えるかもしれないけれど、僕はもうここは割り切っている。

みんなが分かり合えるなんて事はないから、分かり合えないという事を分かり合えばいい。


この生き方や価値観を押し付けられれば、つらくて苦しいと思うひともいるのはわかっている。だから何度も言うけど強制はしない。

でも僕は、どうせやるなら暑苦しくても、ガチな人たちでやりたいなぁ...と思っています。楽しむことと、クオリティを求めることは両立できるはずだから。今よりもっと上に行きたい。

ほらね、最上志向じゃん。

価値観は人それぞれ、ですよねぇ...
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