見てくださいという前に
とある人と話していて、つい口に出てしまった。
「自分の方から読んで欲しいとか見て欲しいって言う人って、そのほとんどが無自覚に自分自身を見つめることを忘れている場合が多いよね。」と。
これはだいぶ丸くマイルドにした言い回しで、率直にいえば自分自身がどの程度の完成度でどこが売りでどう見せたいのか?それがまるで定まっていない状態で、それらの鑑定や選別を丸投げしちゃっている人も多いな、と感じている。
なんて言えばいいんだろう...そうだなぁ、顔見せと腕試しは違うんだよねって事だろうか。
例えばコンテストだとしようか。
コンテストだから、当然のように競争になるし審査する側は何かしら良いモノを見つけたいワケだろう。
そこには記念受験的にとりあえず出しておこっか、という参加するのが目的の参加者が大勢並んでいる。
もしくは、自分自身で自分の良さがよくわからないから、自分の良さを見つけてください!と丸投げの姿勢で並んでいる人もたくさんいる。
そんな大勢の顔見せ勢の中に、自分自身で磨き抜いた武器を抱えた人や、渾身の一発をキメにきた人が混じっている。
これ、並んでいるのを見ただけでもわかるんですよ。
顔見せ組と本気組は全然違う。
選ぶ、選ばれるとかじゃないんです。
並んでいる時点で、同じ列に並んでいたとしても、全く別のレーンなんです。
審査員の気まぐれとか、運だとかタイミングだとかもある。
あるけれども、それはあくまでも顔見せと本気組が選別された後の話。
審査とは、本気組の中での比較検討。
顔見せの人は玉石混合の石ころですらない、玉を磨く石ですらない。
磨く段階に進む前にふるいにかけられて落ちてるんです。
あんまりこう言うキツいことを書いちゃうと、みんな萎縮して書けなくなっちゃうかもしれないし、あの人怖いなぁ...ってなっちゃうのもなぁ...
本当は優しい良い人って思われていたいのだけれど、やっぱり本音を言っておこうと思う。
ここ2年ほどnoteの投稿作品を色々と見てきた中で、光る人は無名の新人の最初の頃から光るnoteを書いています。(例外もいます、何がきっかけかわからないけどある時期から抜群に良くなる人もいる)
それは、タイトルと冒頭3行程度でわかります。
その違いが何かを明確に言語化できないからこれを書くか迷ったのだけれど、傑作や名作を生み出せる人はタイトル+ヘッダー画像+冒頭数行でまず構成ができている。
キャッチーさ、本文への伏線、興味を引く出だしの組み方、時には疑問文や対話文などの手法の使い分け...特定の型こそないけれど、言語化のトレーニングを積んできた結果として書けている場合が多い。
そして、ほとんどの場合で書ける力は読んできた総量と書いてきた総量の掛け算で測れます。
たくさん読んで、たくさん書いて、たくさん考えた人。
それが光る人です。
これを読んで、もしも自信を喪失したり、書く気力を折ってしまったなら、それは本当に申し訳ないし本意じゃないんですけどね...
ただ、評価されることを求めたり、もっと見てもらうことを求めるならば、それ相応の魅力や価値を自分自身につける必要があるんです。
別に圧倒的な書く力だけじゃなくて、企画力でもいいし、漫画とかイラストみたいな画力や構成力でもいいし、手段は色々あるんだけどね。
自分にマッチした手法の検討すらろくにしないで、自分の良さは自分ではよくわからないけれど評価してください!って言われても、それはまず自分の良さが何かを探してきてください、ってなっちゃう。
そして、こういうの書くと本来言いたいはずの人は他人事のようにスルーしちゃってまるで響かず、もっと繊細でナイーブな人に必要以上に刺さっちゃうんだよね...
だから、これ読んで傷ついているなら、あなたはたぶん大丈夫です。
その感受性、大事にしましょう。
平気な人は、それが強がりなのか、見て見ぬふりなのか、マジで天然でスルーできる耐性があるのかをちょっと考えてみてください。
いずれにしても、平気でいられること自体がきっと強みのはずなので、意識して伸ばしてみてもいいかもしれません。
まぁね、こんなこと書いている僕自身だって顔見せで並んでカスリもしないで平気な顔してすぐ忘れたりするんだけどね。
どうせ並ぶなら、本気で並ばなきゃ。
なんて、書いてみてちょっと反省しています。。。
補足しておくと、この手の話を書くときに特定の誰か個人宛に書くことはまずないです。
それならその人に影でこっそり話します。みんなの前で糾弾するようなことはしません。
なので、これ私では!?と凹まないでください。特定の人向けに書いたわけじゃないので。
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