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家賃33万円のクレジットカード事務手数料の話@中東

海外旅行に行く人の多くが持って行くであろうクレジットカード。
JCBやAMEXは受け付けないお店もあるので
はじめの一歩はVISAかMastercardが安全安心。

国際ブランド

そんなVISAやMastercardのことを
「国際ブランド」と呼ぶらしい。
海外で日本発行のクレジットカードを使用した際には
それぞれの国際ブランドが決めた為替レートで処理され
日本円で私たちに請求されていく仕組みだ。

どのブランドも為替レートはほとんど変わりないのだが、
Mastecardrがちょっといいんじゃないか?という噂もある。

VISAのレート↓
https://usa.visa.com/support/consumer/travel-support/exchange-rate-calculator.html

Mastercardのレート↓
https://www.mastercard.us/en-us/personal/get-support/convert-currency.html

だが、国際ブランドの比較で終わりではない。

クレジットカード発行会社の事務手数料

クレジットカードを海外で使った際の請求額には、
国際ブランドの他に「カード発行会社」が大きく関わる。

例えば私は国際ブランドがMastecardrのJALカードを持っているが、
このカードを発行したのはDCカードだ。
ついでに国際ブランドがVISAのANAカードも持っているが、
このカードを発行したのは三井住友カードだ。

そしてこのカード発行会社は、
利用者が海外でカードを使用した際、
各国際ブランドが定める為替レートに加え
カード発行会社ごとに独自の事務手数料を上乗せして計算し
利用者に請求しているのをみなさんはご存じだろうか。

私のJALカード、つまりMastercardブランドのDC発行のカード。
この場合、MastercardのレートにDCが2.2%を上乗せして計算し
私に請求している。

私のANAカード、つまりVISAブランドの三井住友発行。
この場合、VISAのレートに三井住友が2.2%上乗せ。

そういえば私はイオンカードも持っていた。
私のカードはブランドがVISAで発行会社がイオン。
この場合、VISAのレートにイオンが1.6%上乗せ。

そう、わずか0.6%の違いながら、
実はイオンはDCや三井住友より割安なのだ。
私も調べて初めて知った。イオンやるじゃん。

言うても0.6%やろ?というツッコミが聞こえてきそう。
(私は関東育ちなので、この関西弁は正しいか不安)
まあこの0.6%の違いをどう思うかは
各人の経済状況や価値観にもよるが、
知っていて損はないだろう。

事務手数料の差額例

実は私、仕事の都合で中東に住んだことがある。
当時の家賃が月33万円ぐらいだった。
レート変動により30万近い時もあったし、
36万ぐらいになったときもあった。
ちなみに間取りは1LDKでしたが何か。
(トップ画像はその家のベッドルーム部分)

私の場合サービスアパートメントといって、
大家が存在していて大家に家賃を払うのではなく
サービスアパートメントを管理運営している会社に
家賃を払うシステムだった。

普通は年家賃を1回で小切手で支払うものなのだが
私は交渉の結果、クレジットカード払いが認められた。
年400万円の家賃の支払い。。。

当時はセゾンアメックスカードを持っていたので
(国際ブランドはAMEXで発行会社がセゾン)
それで支払いをしていた。
AMEXレートに上乗せするセゾンの手数料は2%

もしこれをイオンカードで払っていたら
VISAのレートに上乗せ1.6%。
AMEXとVISAが同じ為替レートだとすると
イオンカード使用の方が年1.6万円割安。

年1.6万円かぁ。。。

私は「ま、知らなかったし仕方がない」と
自分の無知に原因がある1.6万円の損失を
割り切ってすぐに気持ちを切り替えられる
ポジティブな性格ではないことを皆さんにお知らせする。
人間だもの。みつを。

現地通貨で決済しろ

最後にもうひとつ。
海外でクレジットカードを使用すると、たまに
「現地通貨?日本円?どっちで決済する??」
と、店員に尋ねられることがある。

この場合の日本円での決済とは、
カードを使用した店が設定するレートなのだ。
そしてだいたいこのレートは、
各国際ブランドが設定するレートより割高。

例えば、1USD=130円のとき
VISAカードが1USD=132円と設定したとする。
そこで100ドルの買い物を三井住友VISAでしたとする。

〇現地通貨(この場合USD)決済の場合
100×レート132×手数料1.022=13490円の請求

△日本円(店の定めるレート)決済の場合
100×レート136=13600円の請求
(日本円建てなので手数料は不要だがレートが悪い)

といった具合で、店の定めるレートで払うとたいがい損をする。

たまに、現地通貨 or USD?と言った具合に、
日本発行のクレジットカードを使用しているのにも関わらず
米ドルやユーロといった基軸通貨が選択肢にあがる。
これも同様。間違いなく現地通貨で決済した方が得。

クレジットカード決済も地産地消?
とにかく迷わず現地通貨を選ぶこと。一択。



ま、中東の夏場の気温と家賃はバグっているという話です。
私が住んでいた国のガソリン価格は日本の半額程度だったが
イランではそれこそバグっているほど安いんだとか。
ただイランの場合はイラン発行のカードのみ使用可で
日本で発行したクレジットカードはもれなく使用不可とのこと。
手持ちの現金がないと詰むのがイラン滞在時の宿命。



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