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【盛者必衰】円高時代に海外で買ったもの回顧録

コロナ禍でステイホームが叫ばれた2020年。
冗談抜きで海外に行ってる場合じゃなかった。
海外どころか国内旅行も自粛モード。
私の情熱の向かう先が突如として潰えた
(仕事は惰性でしているものなので論外)。

そんな人生袋小路の中、
「物置や棚の奥底で眠っている物品を呼び起こす」
義務感になぜか駆られるようになった。
MOTTAINAI精神。

そうして再び使い始めたもののひとつが
いつの日にか使うかもと、円高だったころに韓国で買った
ピアノの楽譜だった。お値段なんと日本の半額。

楽譜ってつまり記号なわけで、言語は基本的に無関係
(イタ語や独語などのヨーロッパ諸語で
速度等の指示が少しだけ譜面に書いてあるが、
それを各国の出版会社はいちいち翻訳せず
原語のまま出版するのが通例)。
ということで韓国で楽譜を買っても言語面の問題なし。

私は子どものとき、けっこう長くピアノを習っていて
親は私の十指に総額でものすごい金を払ったはずだ。
その投資がゼロになってしまっては親に申し訳ない。

時間があったら、いつの日か練習を再開して
「弾ける」状態にカムバックできたらいいな
と思っていたのだが、その日が来たんだよ
2020年のコロナ騒動で。

長年のブランクは簡単には埋まらず
指の状態はいまだにひどいけど楽譜は問題なし。
楽譜が本棚の肥やしにならなくてよかった。

以下、円高が再来することを祈って、
そういえばこんなのを海外で安く買ったなぁ
という私の海外ショッピングヒストリーを
記していく。誰得?


1.韓国

・ピアノ楽譜
태림出版社のものは日本の春秋社の楽譜の
版権を買っただけだと思われるので、
日ごろから春秋社の譜面を見慣れていると
違和感ほぼゼロ。むしろ既視感。

左の楽譜は日本の春秋社版だと1900円(税別) 韓国だと12000W
エキエル版(National Edition)? そんな本格的なの要らんがな

・免税店の化粧品等
JGC(JALのお得意様カード)持ちだと
新羅免税店に行ってカードを提示するだけで
T-money(Suicaのソウル版)がもらえるといった
いろんな割引や優待キャンペーンがあった。
常時同じ優待ではないので現在の優待内容や
諸条件は要確認。

脇汗を完封するクリニークのデオドラントは
日本のデパートで1本4000円とかするが
ソウルの免税で割引後は確かUS$10とかだった。
韓国の免税店はドル建てなのでドル高の現在だとキツい。

・アーモンドスライスが入ったシリアル
味が好み。日本じゃ類似品さえ見かけない。
韓国人の友人が来日するときには、
もはやこちらからリクエストしなくても
買ってきてもらえるようになったぐらい鬼リピート。

「アーモンドフレーク」とハングル(と英語)で書かれているド直球なネーミング
これだけだと甘すぎなので、オールブランと混ぜて甘さを調整している

・眼鏡
昔は視力が悪かったので、眼鏡orコンタクト必須だった。
jinsやzoffといったお手軽な眼鏡屋は当時の日本にはなく
眼鏡は普通に高かった。レンズだけで2万3万といった世界。
韓国ではレンズはもちろんフレームも安く買うことができ
今まで日本の眼鏡屋に払ってきた金額はなんだったのかと。
ついでにコンタクトの洗浄液も日本の半額で買えた。

2.マレーシア

・カヤジャム
ジャムというよりかはペースト。
パンに塗って食べるもの。甘い。練乳味?
パンダンという植物が入っている
緑色バージョンもある。

現地では薄いトーストをカリカリにして
このペーストを塗るのがデフォルトっぽい。

ペースト状のものは液体扱いになるので
機内持ち込みにするときにはサイズに注意。

・ミロ
日本だと成長期の子どもが牛乳に溶かして飲む
イメージの強いココア味?の粉末。
マレーシアだと国民的飲料として
誰でもどこでも飲めるし買える。そして安い。
マレーシアを含む英語圏での発音は「マイロ」。

3.インドネシア

・赤のマルボロ
インドネシアの空港の免税店ではタバコが安かった。
私は非喫煙者なのでもっぱら喫煙者への土産。
もしくはわけのわからない国に行ったときに
交渉の道具としてマルボロブランドは健在。
(例:タクシーに乗りたいけど相場がわからず
ぼったくられそうなときに赤マルを見せて
これあげるから〇〇まで行ってと交渉する)

・POLOのポロシャツ
ポロ・ラルフローレンとそっくりのマークで
背中のタグにはPOLOとだけ書かれている
インドネシアの限りなくグレーなブランド。
一応本家ラルフとは別モノらしいので
海賊品扱いで税関で没収とはならない。

4.スリランカ

・切手
スリランカから日本にハガキを送ろうと
郵便局で切手を買ったら当時のレートで30円程度。
日本国内からハガキを送るより安いのが謎だった。

・ファーストクラスの航空券
一時期スリランカ発の航空券が安かった。
コロンボ発ドーハ経由大阪行きのカタール航空
ファースト(コロンボ/ドーハ間はビジネス)クラス往復
17万円だった記憶。機内食でキャビア出た。

5.UAE

・ヌテラ
パンにぬるチョコレートペースト。超うまい。
日本でも売っているが、UAEは割と安くて大容量。
すでにドロドロの食品なので、暑い時期の中東でも
これ以上溶けようがないから安心。

拡大して内容量を見てほしい。3000gのヌテラを君は見たことがあるか?新生児サイズ。

・乾きもの
中東はナッツやドライフルーツが安い(ような気がする)。
空港の免税店でも購入できるのだが、
市内のスーパーで買った方がより安い。

UAEのスーパーの場合はカルフールCarrefourもいいが
ルルLuLu(アラビア語で真珠の意味)の方が少し安いかも。
どちらのスーパーも量り売りで好きな量だけ買える。
私はピスタチオや乾燥いちじくが好きで買うのだが、
ピスタはイランからの輸入でいちじくはトルコ産らしい。

検査証明書のない植物や果物の持ち込みは
帰国時の検疫で没収廃棄処分になるが
乾燥してある果物はセーフ。ローストナッツもセーフ。

6.アメリカ

・衣類
好きなアパレルブランドのいくつかが
アメリカ発祥のものだ。
そして日本よりアメリカで買った方が安い。
ただやはりサイズはアメリカン。
下着以外は試着したうえで購入。
ドリンクと同じでアメリカのは大きいから。

・デンタル関係
アメリカ人は歯が命。
たくさんのオーラルケア商品が売っている。
私のお気に入りのデンタルフロス(トップ画像)は
日本よりアメリカで買った方が安いし、
ホワイトニング用の薬剤(過酸化水素?)は
日本のドラッグストアじゃ売っていない。

なお、アメリカは州によって税率が違うので
当然税率の低い州で買い物をするとお得になる。

私がANAマイルでカナダ旅行の特典航空券を発券したとき
帰り道をトロントから成田の直行にするのではなく
わざとトロント→ポートランド→バンクーバー→成田
というようにアメリカ経由にしたことがある。

ポートランドのあるオレゴン州は無税だと知っていたので
わざわざオレゴンに数日滞在して
がっつり買い物をしてから日本に帰ったのだ。
がっつり買いすぎて、クレジットカード会社から
確認の電話がかかってきたほどだった。

ポートランドはオレゴン州の他にメイン州にもあるので
エアカナダのチェックイン時に目的地を尋ねられた後
「どっちのポートランド?」と聞かれた思い出。

7.日本

・ホテルのポイント
世界的なホテルチェーンであるマリオットとか
ヒルトンとかインターコンチネンタルとかのポイント。
ホテルに泊まって貯めるだけでなく、
USドル建てで購入することができる。

円高の時に日本にいながら購入することができるので
そこでしっかりポイントを買って貯めつつ
円安の海外旅行時にポイントを使用して宿泊する。
という私的ホテル節約術。
2024年の現在はポイントを使う時期到来。

・衣類
わざわざアメリカにいかなくても
国際発送をしてくれる会社がある。
愛用しているブランドだとサイズ感もわかるので
円高のときにオンラインで注文した。

注意点としてはいくら個人利用であっても
あれもこれもと買ってそこそこの金額になると
関税がかかってしまうのだ。

私の場合は3万円ほど買い物をしたときに
届けに来たヤマト運輸の人(だと思った)に
指定された額の関税を払った。数千円だった記憶。

なお、注文額が1万円程度のときは
特に課税されることはなかった。
どうも関税の制度は複雑のようで、
輸入元の国や品目、そして金額によって
いろいろ税率が変わるらしい。よくわからん。




ま、円高は海外旅行の最高の動機、という話です。
別にショッピング目的じゃない海外旅行でも
交通費や宿泊費、食費が全て割安になる魅力。

2000年のシドニーオリンピックが終わった後、
オーストラリアのゴールドコーストに行った。
当時1AUD=60円だったので、オーストラリアの全てが
私にとってバーゲンセールのような価格で感動した。

それから24年、今じゃオーストラリア人が日本に来て
街中がバーゲンセールだって感動している時代だ。
奢れる人も久しからず、ただ春の夢のごとし。

まぁトヨタとかは円安で儲かりまくっているらしいが
私の経済状況は壇ノ浦で海底に沈む平家一族なんだな。





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