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海外で財布を落とした話@ソウル

運転免許証を初めて手にしたその日から、
私は財布の中に免許証をしまっている。
それぐらい大事なものだと認識しているからだ。

そんな免許証の番号12桁の一番最後の数字。
私の場合は2。
あの数字には意味があるのをご存じでしょうか?

それは免許証の再発行の回数なんだそうな。
そう、私は2回も免許証を紛失し再発行をした粗忽者
という烙印があの呪いのナンバーには込められている。

免許証を財布にしまっている私にとって
免許証の紛失=財布ごと紛失という意味をもつ。

1回目の紛失(@国内某所)

財布を車のボンネットに置いたまま走り出した。
そのときは近所の高校生の下校時刻で、
高校生が駐車場付近をぞろぞろ歩いていた。

運転して数分後に財布がないことに気づき引き返すも、
落ちていそうな場所に財布はすでになく、
多分高校生は臨時収入で何かおいしいものを食べたに違いない。

高校生に告ぐ。
財布の中身はあげるから、その財布を返してくれ。
その財布はアメリカのアウトレットで買ったグッチの財布だ。
君が持つのにはまだ早い。だから返してくれ。

(なお、警察に届け出たものの財布はいまだに行方不明)

2回目の紛失(@ソウル 正確には仁川)

日本への帰国に際し、仁川空港まで空港バスに乗った。
ソウル駅からは空港鉄道で仁川空港に行くことができるのだが、
ソウル駅まで行くのが面倒な場合もある。

空港バスは空港と市内各地をほどよい出発間隔で結んでいることや、
空港鉄道+地下鉄の所要時間より短い時間で目的地に到着できること、
料金もそこまで割高ではない点など、十分に検討する価値がある。

そんなバス内にて。
眠いから眠ってた。
うん、これは悪くないと思う。

悪かったのは財布の置き場所だ。
海外では、尻ポケットに財布を入れようもんなら
それはどうぞ盗んでくださいと言っているようなものだ。
だから、ポケットに入れるなら絶対に前ポケット。

すると、座ったときに違和感がある。
空港に着くまで眠りたいのに、ポケット部の違和感が気になる。
そうだ。ポケットから財布を取り出し、
バスの座席ポケットに入れておこう。

おかげで爆睡。
爆睡しすぎて、気づいたら降りるべき停留所だった。
あわててバスを降りて、チェックインカウンターに向か・・・

目的地を空港の総合案内所にダイバート。
スタッフのお姉さんは、英語が苦手だった模様で
(ここは仁川国際空港。国際空港だよ。頼むよ)
こちらの初級韓国語でしどろもどろ状況を伝える。

財布を忘れました。
バスの中です。
今、空港に到着しました。
永登浦から乗りました。

割とすぐに気づいたし、バスも終点だし、スタッフのお姉さんも関係各所に
すぐ電話をして調べてくれたようだし、
かなり気楽に構えていました。すぐに出てくるだろうと。

・・・出てこねぇよ。

搭乗時刻が迫り、頭の中で計算をする。
「財布の中にある現金総額」と、
「飛行機を遅い便に変更するための変更手数料」
どっちが高いかな?

泣く泣く財布をあきらめ、予定通りの飛行機に乗って帰国。

空港バスの運転手のオヤジに告ぐ。
財布の中身はあげるから、その財布を返してくれ。
それ、香港の免税店で買ったポロラルフローレンの財布だよ。
競馬好きのオヤジはそのマークを勘違いしている。だから返してくれ。

不幸中の幸いは、日本円は別のところにしまっておいたため、
日本に帰国後、帰宅するための交通費は持ち合わせていたこと。
また、財布の中のクレジットカードを不正に使われる前に
コールセンター経由でストップすることができたこと。


ま、財布はきちんとしまうべき所にしまえよ、という話です。
ベルトループとチェーンで結ぶ財布って
なんか田舎のヤンキーっぽくて個人的に苦手なんだが
私のような粗忽者こそ使うべきなのだろうか?


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