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空港で自発的にビジネスクラス→エコノミークラスに変更した話@キャセイパシフィック航空

キャセイパシフィック航空(以下キャセイ)は
香港を拠点とした航空会社である。

個人的に香港という都市は人口密度が高すぎるし
ホテルも高いわりには狭くてコスパ悪いから
数回訪問した後は急激に興味が失せた。

ただキャセイのサービスには好感をもっているので
香港乗り継ぎでどこかに行くときなどで
キャセイ便を使うことはある。

それはスワンナプーム空港@バンコクでの出来事。
私はタイのバンコクからキャセイの香港乗り継ぎで
日本に帰国する予定だった。

当時キャセイは香港-バンコク線を1日5便は飛ばしていた。
自分にとって都合のいい時間帯のフライトが選べるわけで
バンコク発は昼頃。香港の乗り継ぎ時間は長くもなく
羽田には夜に到着、終電にも間に合うという旅程。

深夜発の直行便で睡眠不足になるより
昼間発の乗り継ぎ便のほうが個人的にはずっとマシだ。

ホテルをチェックアウトし、搭乗2時間前には空港に到着。
ビジネスクラスの予約を持っていたので、
キャセイのビジネスクラス用カウンターでチェックイン。
と、後ろからマネジャーらしき男性が出てきた。

実は本日のフライトに機材変更がありまして、とマネジャー。
本来ビジネスの席数は42席の機材だったのが、
急にビジネスの席数24席の機材が香港から到着する。
しかしビジネスを予約した人が30人いる。
だからエコノミーに変更してくれないか?
というような内容だった(席数人数はうろ覚え)。

オーバーブック(飛行機の座席数より多く航空券を販売したので
当日に満席で搭乗できない乗客がでてくる現象)の際の
航空会社による基本的な対応はアップグレードだ。
インボランタリーアップグレード involuntary upgrade。
航空券があるのに搭乗できない乗客を、
上位クラスの空席に差額徴収なしで座らせるのだ。

アップ予定の上位クラスに空席がない場合や、
そもそも飛行機に上位クラスの設定が存在しない場合は
下位クラスの空席にダウングレートしたり、
自社の出発時刻が遅い便や他社便に変更したりする。

今回の私の場合、もともとの予約はビジネスクラスだ。
オーバーブックのため、ファーストクラスにアップしようとしても
搭乗予定の飛行機にはファースト席は設定されていない。
でもエコノミー席にはまだ空席がある。
だからエコノミーに誘導しよう。といったケース。

マネジャーも大変だよなと同情しながらも
エコノミーに移動する理由はないなと申し出を拒否。
マネジャーはしょんぼりしてるけどすまぬ。
ビジネスクラスの搭乗券を受け取り保安検査に向かう。

そのとき思い出した。
iPodが盗まれたばっかりだったことを。

マネジャーは言ってたのだ。
もしエコノミークラスに変更した場合には
・ビジネスクラスとエコノミークラス差額の返金(現金タイバーツ払い)
・お見舞金(現金USドル払い 80ドルぐらいだった気がする)
・エコノミークラス非常口座席確保で隣席ブロック
・空港内ラウンジ使用可
・マイレージプログラムにはビジネスクラスのマイル積算率を適用
・乗り継ぎの香港-羽田便は当初の予約通りビジネスクラス席

香港からバンコクは、距離で言うと東京から沖縄ぐらい。
3時間弱のフライト。
もし3時間エコノミー席に座れば、iPodの代金が戻ってくる。
これはアリかもしれない。

180度ターン。遠くから
I've changed my mind(気が変わったYO)とマネに叫ぶと
しょんぼりマネが超笑顔になった。

返金手続きには時間がかかるから
制限エリアにあるキャセイのラウンジで待っててくれと言われ
エコノミーの搭乗券だけもらい出国する。
ラウンジで小1時間は待った後
約束のブツ(現金)を受け取り、飛行機に搭乗。

短距離のド満席のビジネスクラスに乗るよりも、
隣がいない非常口のエコノミークラス席の方が
案外快適かもしれない、と思った出来事。


ま、飛行機は100%予定通り乗れるとは限らないという話です。
知人は羽田空港でキャセイの香港行きの搭乗手続き時に
ビジネスクラスがオーバーブックだということを知らされ、
成田発香港行きのキャセイ便への変更をお願いされた。
羽田からタクシーで成田に移動(タクシー代はキャセイ持ち)し
成田から香港に行ったとのことだった。
もしかしてキャセイはよくオーバーブックするのか?


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