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第15回 2/1〜「刑務所の沙汰も担当(職員)次第」

2月1日木曜日。

毎朝、居室内に「ゴォォォオオオ…」って音が上空から流れるから何なんだ!?と思い天井に向かって一生懸命腕を伸ばしてみたら、何と

暖かい風が流れてくるではないか!!

そう、暖房である。
その腕を伸ばしながら感動している姿を担当の職員に目撃されてしまい、
「どうした?笑」と。(苦笑)

「先生!!感動です!!」
「毎朝、暖房かかるんだよ〜今日は長いからラッキーだね〜」

じゃあ夏は冷房かかるのかな?
因みに私が前刑いた豊橋刑務支所は冷暖房完備で、夕方工場から戻ると、夏はひんやり、冬はぽかぽか居室内が快適であった。

それに夏は1ヶ月間、ガチガチに凍ってる600mlの〝ダカラ〟が支給されていた。
寝る時もガンガンにクーラーが効いているのである。
「刑務所の夏は暑くて眠れない」なんて事はなかった。

豊橋刑務支所が夏期処遇についてここまで手厚くしていたのは過去に受刑者を熱中症で死亡させてるからだって噂があった。

まぁそれとは関係なしに私はまた豊橋刑務支所に行きたい。
工場の担当の先生と凄く相性が良かったからだ。
漫才コンビのボケとツッコミの様に上手い具合に凸凹関係が出来ていた。

同じ工場で担当が一度変わっているのだが、一度目の担当の方とは
マジで最悪なぐらいウマが合わなかった。
わざと懲罰になって工場飛んでやろうかと思うぐらい相性悪かった。

しかもこの担当のせいで
私は眉毛の剃りすぎ(文身=眉を剃り込むなどをして、勝手に容貌を変えてはならない)で、見せしめとして

5日間の閉居罰を受けてしまった。(この時、眉毛の注意を受けてる者が多かった)

お茶の不正配食をやっても口頭注意で済んでるのに何故?とヤケを起こしたが、結局工場も変わらずに、この後すぐに担当が変わった。

この担当のおかげで
私は腐らずに作業を頑張る事が出来た。

普通であれば懲罰を受ければ「優遇」
(3類は月に一度お菓子が食べられ手紙が5通・面会が4回、2類はお菓子が月に二度・手紙も面会も増える)
が下がってしまう。

私は3類だったのだが、4類になってお菓子も食べられなくなるのでは…と心配していたが下がらなかった。
みんな驚いていたし、優遇が一気に二つ下がった人もいたので妬まれたりもした。

頑張った成果が認められた瞬間でもあったが個人的に言わせてもらえば見せしめでやられた懲罰で(しかも工場も飛んでない)優遇落とされたらたまったもんじゃない。

また、この担当の先生の工場に配役されたい。
しかし、私の直感が言っているのだ…

岐阜県にある「笠松刑務所」に行くと…(汗)

何度も言っている通り、
〝刑務所での直感は当たる〟
笠松だけは行きたくない。
ノリが完全に軍隊だし普通に厳しい刑務所だ。

豊橋みたいな小さい刑務所でヌクヌクと過ごしてきたヒヨッ子にはキツイのが言われなくても分かる。

担当の先生と相性が合えば良いが…。
刑務所の沙汰も担当次第って訳だ。

♢朝/みそ汁、なめたけ、たいみそ
♢昼/五目醤油ラーメン、揚げ餃子、そぼろ煮、カップヨーグルト
♢夕/鱒と野菜のミルク煮、野菜炒め、うぐいす豆煮豆

…揚げ餃子が刻みになっていた。(笑)
流石にクレーム来たのかな?

本は俺物語①〜②読破!!
面白すぎて
廊下に私の笑い声が響いている…。




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