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不安

不安は、ある日突然何も言わずにそっと心の片隅にやってくる。

「こんにちは」や「よっこらしょ」ぐらい言ってくれてもよさそうなものなのに、いつもそうだ。

そして、少しずつ心の中でのさばり、我が物顔でくつろぎ始める。

気づいたときには手遅れだ。

「よぉ、今頃気づいたんか。おまえの心の中を不安でいっぱいにしといてやったぞ」

とニヤリ。


不安なんて感情、なんであるんだろう。

不安がない方が毎日楽しいし、どんどん前に進めるし、迷いだってなくなるのに。

でも、神様が無駄なものなんて作るわけがない。なにか意味があるはず。

だから考えてみた。


多分、人間は不安によって試されてるんじゃないかな。

「え?そんなことやるの?失敗するかもしれんのに?

わざわざ挑戦なんてしなくても、今のままでええやん。

怖いやろ?なぁ、怖いやろ?ほなやめとき。」

みたいな。


新しいことをやろうとするとき、何かに挑戦しようとするとき、何かを断ち切ろうとするとき。

そこには必ずといっていいほど「不安」がある。少なくとも私はそうだ。

その不安を乗り越えられたこともあれば、不安に押しつぶされたこともある。

だからこそ思う。

不安は、覚悟を試すために現れるのだと。

そして、その覚悟が大きければ大きいほど、不安も大きいのだと。


だから、不安に襲われたときは「来たな」と思えばいい。

「私の覚悟を試しに来たんやな。負けへんで!」と思えばいい。

だって、覚悟が大きくなければ不安なんてやってこない。

不安がやってくるということはそれだけ「成し遂げたい」という思いが強いということなのだから、不安を歓迎してもいいぐらいだ。


歓迎された不安は、居心地が悪くなってそっと逃げていくだろう。

そして私たちは、またひとつ階段をのぼるだろう。


不安は、私たちを成長させてくれる大切なものなのかもしれない。

そう考えたら、ほんの少しだけ不安と仲良くなれそうな、そんな気がした。


最後までお読みいただきありがとうございます! 一人でも多くの方に思いを伝えるためにこれからも頑張ります!