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【NO.0134】 我が国民性とは?

 日本人、優秀な民族と言われているが、好調の時は良いが、反転するとどうも良くない部分が目に付くようになります。
 先の大戦で、大きく流れを変えたと言われる「ミッドウェー海戦」、この海戦、わが国民性の欠陥をあばきたてた戦いであったと、当時、南雲部隊の旗艦赤城にあった「ミッドウェー」著者の淵田美津雄氏は、この著の中に記している。その内容とは・・・。

ミッドウェー

 「ミッドウェー海戦は、わが国民性の欠陥を、見事にあばきたてた戦いであった。・・・(中略)・・・。合理性を欠くわが国民性は、やることなすことが行き当たりばったりで、相互の間に理屈が合わない。セクショナリズムの国民性は、ものを見る視野が狭く、やることが独善的である。因襲から容易に抜け切れない国民性は、気がついても、ただちに180度転換の進歩的革新を行うことができない。熱しやすく冷めやすい国民性は、すぐに思い上がって相手を見下げる。かと思うと自主邁進の気力に乏しい日和見的な国民性は、他力本願になりやすく、卑屈な事大主義ともなる。合理性を欠くために、希望と現実を混同して、漫然とことに臨み、敗れてのち、初めて名論卓論を述べる。」というもの。

・セクショナリズムとは、Wikipediaによると、「集団・組織内部の各部署が互いに協力し合うことなく、自分たちが保持する権限や利害にこだわり、外部からの干渉を排除しようとする排他的傾向のことをいう。 官僚制における逆機能の一つとして指摘されたもので、組織内部の専門性を追求しすぎた結果起こってくる機能障害である。」
・事大主義とは、Wikipediaによると、「明確な信念がなく、強いものや風潮に迎合することにより、自己実現を目指す行動様式である。 東アジアでは外交政策の方針として用いられたこともある。」

 日本の今の現実、行政、政治、経済界などが、見事に当てはまるのではないだろうか。
 官僚の縦割り。
 アメリカから未だに自主独立できていない。
 自ら主導する事をせず、誰かに頼ることを選択する。
 メディアなどを無条件に信用し、少数意見はいくら正しくても排除される。
 など、あげたら、キリがないほどあるだろう。

 日本人に必要なもの、足りないものは何だろうかと考えてみると、私たち日本人が、明治以降の教育の中で、教えられていないものに日本人が生きていくヒントがあるのではないだろうか。
 答えは1つであって、それ以外は間違い。
 先生から生徒へ、ほぼ一方通行の押しつけのような授業。
 答えのない未来への議論を、生徒間で全くしていない。
 リーダーを育成しないので、チームをまとめる能力に秀でた人間が育たない。

 こうした教育の修正もできない。その結果が・・・。

 成長しているときはいいが、1つ歯車が狂いだすと、原因はわかっていても、そこを修正する許容がないので、そのまま、階段を転げ落ちていく。これが今の日本の姿のように思えるのだが。 

 


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