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地方選挙がいかに大事か!オランダ農民政党の躍進

 オランダの地方選挙で、ある意味、奇跡的な出来事が起こっています。
 
 オランダと言えば、チューリップと風車の国というイメージを持つ人が多いと思います。
 国土の多くは、海面下という干拓地が広がり、酪農や農業が盛んで、国土が狭小なのですが、世界第2位の農業大国。この国で、昨年牛のゲップが環境汚染をしているということをはじめ、酪農や農業の生産活動が、反応性窒素を大量に大気中に排出され、地球環境に多大な影響を与えるとして、畜産農家に対して、排出量を7割削減せよと、オランダ政府が、要請してきた。実質、酪農民に酪農をやめろと、きょうせいしているに等しいもの。
 さすがにオランダ酪農家は、これに反発。デモや抗議を繰り返していた。これが、昨年のこと。まさに、オランダ政府が、自国の酪農を、DSのいいなり政府が潰しにかかっているという、どこかのボーっとした国でも,同様なことが起こっている。
 そして、今年3月15日の地方選挙で、オランダでは、政府に対抗する形で、昨年の10月に結成されたばかりの「農家市民運動(BBB)」が全ての州で圧勝したという。
 オランダの地方選挙は、その選ばれた議員が国会の上院議員を選ぶという、直接国政に影響を与えるもので、そこで勝利したということになる。
 現オランダ政権にしてみれば、おそらく想定外で、今後の農業政策の大きな変更を余儀なくされた。
 「農家市民運動」も一過性でなく、キッチリと議員を育てる必要がある。
 今後、私たち日本人は、このオランダの状況に注目していく必要がある。

 こうした情報、DSに不利になる情報は、日本のメディアでは、全く報道されない。DS自体がメディアの大株主やスポンサーであるため、日本のメディアからは、何も得ることはない。
 政治に関してもう、DSに抗う政党のことは、報道を避ける傾向にある。しかし、日本も、このオランダから学ぶことはある。地方選挙といえども軽視せず、地方の生の厳しい現実を発信して、国政へ圧力をかける。そういうことも可能なのだと、意識を変えましょう。

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