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【NO.0141】 誰のための国会

 今回の国会、何だったのでしょう?

 途中、突如として、パーティー券裏金問題湧き起こり、国会後半は、この問題のみが取り上げられ、日本にとって重要かつ喫緊の問題についてはまるで取り上げられることなく終わってしまいました。

 この裏金問題で、政治全体の信用というものを無くし、国民は今一層政治に対する不信感だけが募り、政治への関心が薄れることが予想されます。
 また、岸田政権自体が、末期症状から重篤症状へと支持者離れが加速してしまいました。
 さらには、日本の国の安全保障に関わる、食や農林水産関連、資源エネルギー関連、現実的な防衛関連などに関し、海外依存が高止まりしている状況の危機感すら感じることもなく国会では、これらの問題をほぼスルーしてしまいました。
 国民が疲弊し、苦しんでいる状況をいかに打開するかを議論し合う場であることを期待していたのですが、期待する方がバカですね。

 起死回生とばかりに、日本経済を浮上させれば、支持率も回復するだろうとばかりに、岸田総理は海外からの投資に期待する姿勢を見せています。特に、世界最大の資産運用会社のブラックロックCEO、ラリー・フィンチ氏に日本への投資を約束してもらった?と思い違いの解釈をし、遂に、日本売りの最後の仕上げとばかりに、根こそぎ、日本資産を安価で売り渡し、一時的な、次の総選挙か自民党の総裁選までなのか、株価上昇と景気の回復を目論んでのことなのか。

 岸田政権になって2年。日本の地位は急落し、もはや、日本が日本でなくなる時も近い。
 今の日本のシステムだと次の首相も自民党から出ることは間違いない。しかし、候補と言われている人の顔ぶれをみると、どなたがなっても岸田以上はないだろう。アメリカ隷属、グローバル企業礼賛は変わらない。

 日本が自立に向け立ち上がることができれば、道のりは厳しくとも、前途が開けてくると思うのだが、今、日本を動かせる立場の人で、命をも顧みず、肚をくくれる人が見当たらない。

 しかし、最大の危機は、国民が国家存続に係るという危機を、まだそこまでの危機だと思っていないこと。
 自分たちの大切な国という、ごく当たり前の感覚が、日本人に欠如している。
 致命的だ。 


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