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小学校低学年-自分史メモ

小さな小学校

幼稚園を卒業して、その少し先にある小学校に入学した。1学年が2組で、1クラスが30人ちょっと。元々は別の小学校の分校だと聞いた。一度もクラス替えがなかった。
校庭は狭くて、短距離走の直線は30mしかとれない。入学時の校舎は木造2階建てだった。

1、2年の担任は年配の男の先生だった。特にこわくはなかった。近所の子の中に同学年の女子がいなかったこともあり、「引っ込み思案」の私は休み時間は一人で本を読んでいた。

学業

主要教科(国語、算数、社会、理科)はあまり問題なかった。算数の計算が遅いぐらい。やり残すことより答を間違う方が嫌だった。ルールをきちんと守ることにこだわった。

音楽はハーモニカが難関だった。ハーモニカを特定の位置にずらしながら、穴に合わせて息を吐くか吸わなくてはならない。とても難易度の高い楽器だった。木琴の方がよほど楽だった。
図画工作は工作の方が好きだった。図画は、求められていることがよくわからなかった気がする。夏休みの絵日記のように説明的な絵は困らなかった。
工作は粘土も紙工作も好きで、自宅でもよくやった。
一度粘土をカミソリで切ろうとして指を深く切ってしまったことを覚えている。

体育

身体を使うことはほぼなんでも苦手だった。
真面目だったとは思う。
でも、逆上がりはどれだけ練習してもできなかったし、走るのは一番遅かった。雲梯も渡れなかったし、上り棒は全く登れなかった。
縄跳びは始終突っかかり、2重回しは全くできない。
体育の時間は、ひたすら終わりの鐘が鳴るのを待つ時間だった。

給食

低学年の頃の給食は、食パン、アルミの椀によそったスキムミルク、アルミの椀か皿によそったおかず、というのが普通だった。時々、食パンが揚げパンになったり、スキムミルクにココア味がついたりした。食パンには通常四角いマーガリンがつくが、これもたまにジャムのことがあった。

おかずで一番嬉しかったのはカレーシチュー。みんな好きだった。好きでなかったのは八宝菜。イカやキクラゲの口当たりがダメだった。
そして一番困ったのが鯨の竜田揚げ。鯨肉は安かったので時々出たが、硬くて噛みきれず、上手く飲み込めなかった。

給食が終わってみんなが食器を下げ、昼休みに校庭に出て行っても、給食を食べ終わるまで教室にいなくてはならない。
しかし「鯨の竜田揚げ」は食べ終わらなかった。無理に口に入れても飲み込めなかった。
どうしたのかは、覚えていない。




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