見出し画像

タン・ポン・ストン

 タン・ポン・ストン、

タン・ポン・ストンと次から次へと音がする。

 もうすぐ私の飛ぶ番だ。8段を飛ぶんだから頑張ろう。

タタタと走り、踏切台の上にのった。

タン・ポン・ストンと音がした。成功だ。

 そうやって何回か飛ぶと今度は、跳び箱と踏切台との間を20センチメートルから40センチメートル離した。

「今度も飛べるかな?跳び箱だったら得意だから今度も飛ばなきゃ。」

 タン・ポン・ストン。またいい音がした。成功した。

この跳び箱が飛べたんだから、9段も飛べるかもしれない。でも9段の跳び箱なんて学校にないからだめだ。

 跳び箱を何回か飛んでいたらチャイムがなってしまった。もっともっと飛びたかったのでもう1時間やってほしいと思っていた。でも、松永先生がダメだと言われたので仕方なく跳び箱をしまった。

 しまい終わったら先生が

「次の時間は晴れていたら外でソフトボール、雨だったら中で跳び箱やマット運動をします。」とおっしゃったので、

こんどの時間は雨が降ってほしいなぁと心の中で思っていた。


小学6年生の時の作文です。
大掃除で文集が出てきて、見てみたら
案外うまいこと書いているなぁと思って載せてみました。

ご笑納ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?