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医療機器の業界は魅力的だが、営業はきつい~異業種転職を考える


転職を考えている人にとって、医療機器業界は魅力的に映るかもしれません。医療機器業界は急成長していて、市場規模は7兆円に達するというデータもあります(*1)。

勢いのある業界の企業に転職できれば、給与などの待遇だけでなく、やりがいも向上するはず。そのため異業種で働く転職希望者も、医療機器業界が選択肢に入ってくるかもしれません。


そこでこの記事では、異業種から医療機器企業の営業職に転職することのメリットとデメリットを紹介します。

これを読めば、医療機器営業の仕事にどのような魅力があり、どのような苦労があるのかがわかります。


*1:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/medical_equipment_healthcare/pdf/001_01_03.pdf


医療機器業界とは


医療機器業界とは、医療機器を製造、販売する企業群のことです。

では医療機器はなんなのか。医薬品医療機器法(以下、薬機法)は医療機器を「人もしくは動物の疾病の診断、治療もしくは予防に使用されること、または人もしくは動物の身体の構造もしくは機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具等」と定義されています(*2)。

レントゲン装置やCTも医療機器ですし、メス、ピンセット、コンタクトレンズ、体温計も医療機器です(*3)。


*2:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000145

*3:https://www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-devices/qa/0016.html


市場規模は約7兆円、2019年までの10年間で1.7倍に成長


医療機器業界の市場規模は国内だけでも約7兆円あり、2019年までの10年間で1.7倍に成長しています(*1)。

医療機器メーカーとしては、オリンパス、テルモ、ニプロ、オムロンなどがよく知られていると思いますが、富士フイルム、キヤノン、日立、東レといった日本を代表するメーカーも医療機器業界に進出して活躍しています。


大手企業と中小企業の差が大きい


医療機器市場(約7兆円)のうち、その86%に当たる約6兆円分はトップ50社の売上が占めています。

では残りの約1兆円(=約7兆円-約6兆円)はというと、約1,000社にのぼる中小企業が稼ぎ出しています。

そしてこの1,000社の中小の医療機器メーカーは4,000種、30万品目もの医療機器をつくっています(*1)。

このように医療機器業界には、大手企業と中小企業の差が大きいという特徴があります。


医療機器業界の5つの特色は5つの魅力である

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