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ものすごい雪。
これはラッセルが必要だろうと思って、それは苦しくも楽しい作業であると思い、15時ごろ出発。
と思ったら、登山口手前の公園エリアにある時計は17時を回っていた。
あたりは薄暗い。
ヘッドライトは持ってきていない。
下山途中で真っ暗になるのは確実。
でもここで引き返したら、なんか負け。
それで長靴を脱ぎ、登山靴に履き替え、スパッツとクランポンを装着して登り始める。
第1区間で結構疲れる。
第2区間では全力の呼吸。
しかも「ヘッドライトを持ってきていない」「それは危険」「だから下りてもよい」という言い訳があるから、さらに足取りが重い。
それでも登り続けたのは、ここで負けたらしばらく勝てないような気がしたから。
そうそう、しかも登山道はしっかり道ができていた。
つまりラッセル不要。
これでラッセルが必要だったら、登り切れなかった。
「口ほどにもないな、俺」と思いながら足を運ぶ。
なんとか山頂。
すぐに下山開始。
山頂の向こうの道ではなく、来た道を戻ることにした。
山頂の向こうの道には足跡がない可能性があるが、来た道なら自分の足跡があり、暗くなっても少しは確認できると思ったから。
もう暗闇になってもよいはずだが、麓の街灯などの光が雪に反射して道はみえる。
山道では誰とも会わず。
円山を貸し切った。
借り切ったか。

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