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悪口がいえない社会に漂う厳罰化の雰囲気の功罪


マスコミで大騒ぎになる有名人による問題発言の多くは、少なくとも15年前の私の周囲にはあふれかえっていた。
そして、その発言で笑いが起きていた。

15年前にまったく問題にならなかった言葉が、15年経って、それを発すると社会から抹殺されるようになった。

社会は問題発言問題に厳罰を下すようになった。
その結果、言葉を慎重に選ぶ人が増えたというメリットと、窮屈になるという弊害を生んだ。

言葉問題では、ネットでの悪口が深刻化しているという。

ネットは匿名で何でもいうことができ、なおかつ拡散できる。
つまり、悪口で攻撃をしたいという欲求を持つ者は、簡単に願いを実現できるようになった。
ネットに悪口が拡散して自殺に追い込まれるという事件も珍しくなくなった。
では、ネットの悪口にデメリットしかないかというと、そうではない。

簡単に悪口を言える環境は、厳罰化社会の土台になった。


先ほど紹介したとおり、社会の厳罰化は、言葉を慎重に選ぶ人を増やすという効果を持っている。

●問題発言問題
●社会の厳罰化
●窮屈な社会
●ネットの悪口による自殺
●ネットの悪口による厳罰化社会の強化

この5点は密接に結びついているようだ。
これからは、自殺者事件などのデメリットをなくす取り組みをする一方で、よい効果を維持する働きかけが必要になるだろう。

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