見出し画像

なぜ「SEOをやれ」と強くすすめられるのか~やり方とメリットをかなり詳しく解説

なぜSEO対策に力を入れる企業が増えているのでしょうか。それはWebサイトがビジネスのなかで重要な位置を占めているからです。消費者や見込み客や顧客は、Webサイトを経由して企業と接触しようとします。企業にとって、SEO対策を講じて自社サイトをGoogle検索の上位に表示することが、集客の重要施策になっています。


SEOとは


SEOはSearch Engine Optimizationの略称で、検索エンジン最適化と訳されます。
これからSEO対策に乗り出すWebサイト管理担当者が最初に押さえておきたいことは、これが実質的にGoogle検索対策であり、Webサイト・ビジネスの命運を握るということです。

実質的に「SEO対策=Google検索対策」になっている

日本で代表的な検索エンジンといえばGoogleとYahoo!になりますが、Yahoo!はGoogleの機能を使っているので、実質的にSEO対策とはGoogle検索対策になります。
そしてGoogle検索対策とは、自社のWebサイトをGoogle検索結果の上位に表示させる取り組みです。
上位表示を狙ったWebサイト対策のすべての施策がSEO対策と呼ばれます。

SEO対策はWebサイト・ビジネスの命運を握る

なぜSEO対策が必要なのかというと、Webサイトを使ったビジネスにおいてGoogle検索結果が極めて重要になっているからです。
「Google検索に引っかからないとWebサイト・ビジネスは始まらない」というのは真実です。
検索結果の上位に表示されるほどWebサイト・ビジネスは有利になり、下位に落ちるほどWebサイト・ビジネスは不利になります。

SEO対策のメリット

SEO対策を実施するメリットには、少なくとも以下の6つがあります。

・検索流入数が増加し、効率良く集客できる
・継続的な顧客獲得につながる
・広告費を抑えられる
・会社やサイト自体のブランディングにつながる
・音声検索の最適化につながる
・サイトが資産になる

1つずつみていきましょう。

検索流入数が増加し、効率良く集客できる


ユーザー(閲覧者、消費者、見込み客、顧客など)がGoogle検索をして、求めるWebサイトを探し当ててそのWebサイトを開くことを、検索流入といいます。
Webサイトに適切なSEO対策が施されていると、キーワード検索の順位が上昇するので検索結果表示画面での露出が増え、その結果、検索流入数が確実に増えていきます。

ユーザーは情報や知識を得たくてGoogle検索を行います。そのため知りたいことや欲しい商品が明確なユーザーほど、より具体的なキーワードを使ってGoogle検索をします。
ユーザーが求める情報や知識、商品、サービスなどを提供している企業は、自社サイトがそのキーワード検索で上位表示されれば、ユーザーと接触する機会が増えます。
それは集客につながります。
お客さんを集める施策、それがSEO対策です。

継続的な顧客獲得につながる


検索流入で見込み客を自社サイトに誘導できると、自社サイトには商品やサービスの魅力が紹介されているはずなので、顧客にすることができます。
したがってSEO対策はユーザーを顧客にするツールといえます。
自社のビジネスに親和性の高いキーワードで上位表示させることができれば、自社や商品・サービスの認知度が上がり、継続的な売り上げ増加も期待できます。

広告費を抑えられる

SEO対策で効果が出ると、リスティング広告費を削減することができます。検索上位表示はリスティング広告の効果を上回る効果を持つので、広告出稿を減らすことができます。

リスティング広告でもSEO対策と似た効果が得られますが、広告の場合、広告費を払い続けないと掲載が中断され、途端に宣伝効果が消えてしまいます。

もちろんSEO対策にもコストがかかりますが、しかし長期的にみると同じ効果を得るのであれば、SEO対策費のほうが広告費よりコスト安になるでしょう。
また、SEO対策で上位表示されたほうが、リスティング広告よりクリック率が高くなることもわかっています。

会社やサイト自体のブランディングにつながる


Google検索のユーザーも、質の高いWebサイトほど、情報量が多いWebサイトほど、有益な知識が得られるWebサイトほど、検索上位に表示されることを知っています。
したがってユーザーたちは、上位表示されたWebサイトと、それを所有する企業を信頼するようになります。
ユーザーによるこの好印象は、会社やWebサイトのブランディングに貢献します。

そしてWebサイトが有名になるとサイト名でGoogle検索される機会が増えます。そうなると他のWebサイトと比較されることがなくなるので、確実に検索流入を増やすことができます。

音声検索の最適化につながる


SEO対策は音声検索の最適化(VSO)につながります。
音声検索はユーザーが音声を発し、Googleがその音声を元に検索結果を表示する仕組みです。VSOは音声検索のSEO対策ということができます。
Googleでは、通常検索でも音声検索でも同じ結果が出やすくなっています。そのため通常のSEO対策を実施するだけで、VSO対策(音声検索のSEO対策)にもなります。

サイトが資産になる


Webサイトは資産である、という考え方があります。
Webサイトのページやコンテンツは、ユーザーに情報を提供したり、ユーザーを楽しませたりすることができます。SEO対策のなかにページやコンテンツを充実させる取り組みがあるのですが、それを進めていくとWebサイトの価値がどんどん高まっていきます。
経営資源といえばかつては人・モノ・カネでしたが、最近はこれに情報を加えるようになりました。価値が高まったWebサイトは、情報という経営資源になります。
これが「Webサイトは資産である」の意味です。

SEO対策のデメリット


SEO対策にはデメリットもあります。ここでは「成果が得られるまでに時間がかかる」「必ず成果が出るとは限らない」「『ニッチな商品/一般的でない商品』だと成果が出にくい」という3つの欠点を紹介します。

しかしSEO対策はWebサイトをビジネスに使っているすべての企業が行ったほうがよいので、これらのデメリットは、越えるべき壁と考えたほうがよいのかもしれません。
1つずつみていきましょう。

成果が得られるまでに時間がかかる


SEO対策の効果が出るまでに半年~1年ほどかかることがあります。SEO対策になる良質なコンテンツづくりには時間がかかりますし、良質なコンテンツがユーザーの目にとまるようになるのにも時間がかかります。
地道に良質なコンテンツをつくり込み、ユーザーが知りたい情報を発信し続けることが大切になってきます。

必ず成果が出るとは限らない


どのWebサイトを上位に表示させるかはGoogleが決めます。したがって企業がいくら自社サイトにSEO対策を施しても、Googleがその成果を認めなければ上位表示はかないません。
理論上はSEO対策の効果がまったく出ない事態も起きえます。

また広告ならば、多額の資金を投入すれば確実に露出度が増え、確実に認知度が上がるので、一定程度の成果はほぼ必ず得られます。
コストを度外視すれば、PR効果の「確実さ」では広告のほうが優れているかもしれません。

しかしSEO対策の効果がまったく出ないのは、SEO対策やWebサイト・ビジネスに精通していない企業が自前で施策を行ったときに限られるでしょう。
企業が、実績のあるWebサイト関連企業にSEO対策を依頼すれば、成果がまったく出ないということはありません。

ニッチな商品や一般的でない商品だと成果が出にくい


ニッチな商品や一般的でない商品を取り扱っている企業のWebサイトはSEO対策が出にくいといえるでしょう。なぜならGoogle検索で使われるキーワードも、ニッチで一般的なものでないものになってしまうからです。
そのような珍しいキーワードでグーグル検索する人は少ないので、ニッチな商品や一般的でない商品が掲載されているWebサイトも上位表示されにくくなります。

SEOの基本的な施策


SEO対策で具体的に行うことを紹介します。
SEO施策は大きく内部施策と外部施策の2つにわかれます。

内部施策


内部施策とは自社サイトの内部にSEO対策を講じることです。主な施策は次の3つです。

 テクニカルSEO
 コンテンツSEO
 UI/UX

テクニカルSEOはWebサイト内部の技術的な問題点を洗い出して修正、改善していく取り組みです。Googleは技術的なことも評価します。

コンテンツSEOはユーザーに支持される魅力あるコンテンツをつくっていく取り組みです。狙いたいキーワードがあれば、それに関する情報を盛り込んだコンテンツをつくっていきます。

UI/UXはユーザーエクスペリエンス(顧客体験)を高める施策です。ユーザーがWebサイト内で迷うことなくスムーズに求めるページに到着できると「UI/UXに優れている」と評価できます。
GoogleはWebサイトを閲覧しているユーザーの行動も評価しています。

外部施策


SEO対策はWebサイトの外に対しても働きかける必要があります。
外部施策には次のものがあります。

 外部メディアへの寄稿
 インフルエンサーとコラボする
 プレスリリースを発信する
 SNSで拡散する
 アンケート結果や独自データを公開する

いわゆる「ドメインが強い」外部メディアに寄稿するとSEO対策の効果が出ることがあります。
社会的な信用があついWebサイト・メディアのドメインはGoogleが高く評価するので、そのWebサイト・メディアに掲載されたコンテンツはそれだけで上位表示されることがあります。それで外部メディアへの寄稿がSEO対策になることがあるわけです。

インフルエンサーは多くの支持者を抱えるので、コラボできれば、支持者たちにリーチすることができます。インフルエンサーの支持者たちがWebサイトのコンテンツに興味を示してくれれば拡散が期待できます。

プレスリリースとは、自社の取り組みや自社が持つ有益情報を世間に公表することです。自社の取り組みなどを文章にまとめてマスメディアに送信することもプレスリリースの発信に含まれます。
もしマスコミが自社サイトのコンテンツを取り上げて報道してくれれば、情報が拡散してSEO効果が期待できます。

SNSは今、最もホットなメディアであり、時と場合によっては最も信頼される媒体になります。
そのため企業がSNSの公式アカウントを取得して、自社サイトのコンテンツの内容をSNSでPRすれば、自社サイトに誘導することができます。

企業がアンケートを実施したり、独自にデータを獲得したりしたら、その結果や内容を自社サイトに掲載してみてください。その情報はほかの誰も提供できない内容になっているはずなので高い価値を持ちます。
高い価値を持つ情報を多数掲載しているWebサイトは被リンクを獲得しやすくなります。被リンクが多くなるとSEO的に有利に働き検索結果上位表示がかないます。

具体的なSEO対策


SEO対策を紹介します。

テクニカルSEO


テクニカルSEOでは次のような施策を行っています。

 導線設計の見直し(クローラビリティの改善)
 URL正規化
 技術的なネックの修正
 ページの表示速度の改善
 モバイルフレンドリー対応

Webサイトの導線設計を見直すことで、Googleのクローラーが巡回しやすくなります。Googleはクローラビリティが高いWebサイトを高く評価します。

1つのWebサイトに似たような内容のページが複数あるとGoogleの評価が分散してしまい、全体の評価が下がることがあります。そのようなときURLの正規化が有効です。
類似した複数のページを1つのURLに統合することで、Googleの評価がそのURLに集中するので評価の分散を防ぐことができます。

ページの表示速度が遅いとユーザーの閲覧ストレスが増え、離脱を招きます。
そこで自社のWebサイトのなかに表示速度が遅いページがあったら、そのページのデータ量を減らすなどして表示速度を上げる施策を取ります。

Googleはパソコン(デスクトップ)だけでなく、スマホなどのモバイルでもみやすい状態になっているWebサイトを高く評価します。これはスマホでWebサイトをみる人が増えたためです。

テクニカルSEOは複数の施策を網羅的に実施する特長があります。
テクニカルSEOは施策の種類が多く、SEOのプロでないとすべてを網羅することが難しい状態にあります。
テクニカルSEOには、網羅的に、できる施策を一気にすべて実行したほうが効果が出やすいという性質があります。
それはGoogleが明確かつ具体的に「こうすれば検索表示順位を上げる」ということを示していないからです。そのためSEO対策は試行錯誤を繰り返すことになります。そこでできる施策をすべて試してみることが有効になるのです。

コンテンツSEO

ここから先は

5,835字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?