シルク・ドゥ・ソレイユの歌姫が教えてくれた、「運は努力している人に舞い込む」

2020年6月10日 20:54

皆さんは、成功に必要なのは「運」と「努力」、どちらだと思われるでしょうか？

その答えの一つを、シルク・ドゥ・ソレイユ「KURIOS」の初代シンガーであるEriniさんが教えてくれました。

結論から言うと、「運の影響は大きいが、努力次第で運は引き寄せることができる」という実体験のお話です。

シルク・ドゥ・ソレイユアーティストの舞台裏に迫る「BLACKの楽屋トーク」

僕はパフォーマーを本業としているのですが、ご多分に漏れず現在は出演機会がゼロとなっています。

そこで、ショー出演以外の形で皆さんにお楽しみいただけるコンテンツを提供したいと思い、シルク・ドゥ・ソレイユで共演してきた仲間へのインタビュー配信を始めました。

彼らが困難を克服してきたお話を通じ、困難な状況に置かれている皆さんを勇気づけることができたら、という思いから始まった番組です。

この番組の第一回放送に出演してくれたのが、KURIOSの初代シンガーEriniさんでした。

Eriniさんは2014年のKURIOS初演から出演されていましたが、2017年に自主退団されました。さらなる高みを目指し、超名門「バークリー音楽院」へ入学するためです。

そして卒業後はボストンでミュージシャン活動をされていたのですが、1年後に音楽院から連絡があり、それが「助教授になってくれないか」というオファーだったそうなんです。

多くの優秀な卒業生の中でなぜEriniさんに白羽の矢が立ったのかと言うと、

・ビジネスの学科における助教授を探している
・音楽ビジネスは日々変化が激しい
・そのため、「若く」「既にミュージシャンとしてキャリアがあり」「現在進行形で音楽活動を続けている」人材が適任

という理由だったそうです。

シルク・ドゥ・ソレイユでの実務経験を経て、ボストンで精力的に活動されていたEriniさん。まさに適任中の適任ですよね。

名門校が助教授を探しているタイミングで、学校側とツテがあり、年齢も条件と合っていた。ここまでは、「運」と言えるかもしれません。

しかし、「ミュージシャンとしてのキャリア形成をしてきた事」や「現在進行形で最新の音楽ビジネスに身を置いて活動している事」。これらは、努力を継続してきたEriniさんだからこそ条件に合致したのであり、だからこそ運を掴み取れたのだと言えるのではないでしょうか。

Eriniさんの助教授就任と比べると「努力」と言えるほどの話ではないのですが、「事前の準備でチャンスを生かせた」話が僕にも最近ありました。アメリカのTV番組へのリモート出演です。

前述の通りイベント出演の機会は無くなってしまったのですが、何かしらの形でリモート出演の機会はあるだろうと考え、4月早々から環境を整えていたんです。

ビデオカメラやマイクなど、仕事は減ったのに出費ばかり増えるのは正直キツいなぁという思いもあったのですが、ありがたいことに、アメリカの大手TV局「Disney/ABC」からリモート取材のオファーをいただきました（視聴者は累計100万人規模だとか・・・！）。

こちらも、先方が僕のことを見つけ取材依頼を出してくださったことは「運」の要素もあるかと思うのですが、大手番組の取材に耐えうる画質・音質を提供できたのは、事前の用意のおかげです。

こうしたメディア出演は自分にとって広報の要素が強いので、提供する映像の質も高いに越したことはありません。事前の準備のおかげでより良いインタビューになったという点では、Eriniさんのお話と共通する部分があるのかなと思っています。

いつ報われるか分からない準備をする・努力を続けるって、難しいですよね。僕も常に100%かと聞かれたら、そうでない部分の方が正直大きいです。

けれど、意外と報われることってあるんです。その程度は大なり小なりバラつきがありますが、時には「マンガかな？」と思うようなドラマチックな展開になったりすることもありました。

それは僕だけでなく、Eriniさんも同じだったようです。

まだまだ困難の中にいる方は多くいらっしゃると思いますが、立ち向かう皆さんの努力は、きっといつか、何かの形で実を結ぶ日が来ると僕は信じています。

皆さんの懸命な姿勢が、幸運につながることを願っています！

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・YouTube番組「#BLACKの楽屋トーク」、今後もシルク・ドゥ・ソレイユの仲間を呼んで対談を行います。ぜひチャンネル登録していただけたら嬉しいです！

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