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オーストラリアで荒れた学校の立て直しが難しい理由を考えてみた

元学校の先生、今はオーストラリアでハイスクール(中高一貫)で先生をしています。

日本では、私立、公立で勤務経験あり。

「荒れた」という定義は難しいのですが・・・

日本でも私立、公立問わずに授業をするのが難しいことはありました。新任の頃は、私に力量がなかったことも、もちろんあります。

しかし、現在の勤務校は、私の力量でも言語力でもなく、そもそも荒れているんです。

私の前任者は、オーストラリア人でしたが、そんな状況がしんどかったのか、他に理由があったのか、学期途中で辞めてしまいました。そこにやってきたのが私。

2学期(4学期制)の途中から教壇に立っています。


地域の問題か?

日本にもありますよね?あの地域の学校はしんどい。っていうところ。

私の出身中学も「荒れ」と「落着き」を繰り返す公立でした。

たまたま自分が通っていた期間は、「落着き」で、その少し前は、廊下にバイクが走っていたらしい・・・。

オーストラリアもこれと似て、この地域はずっと生徒指導が大変!という場所があります。

公立も学校ごとの人事が問題か?

日本の公立で生徒指導上、課題が多いと・・・

指導力の高い先生を転勤させて、学校を立て直そうという動きがあるかと思います。

実際に自分が日本の学校で働いているときは、そうでした。私の働いていた自治体の方針。

オーストラリアでは、先生や職員の採用は学校ごと。

つまり、学校が本気で「荒れ」を認識し、取り組まないと、変わらないんです。

こんな例を聞きました。

常態的に生徒指導の課題が多い学校の校長が変わって、学校が変わった。

本気の改革が行われたようです。

一人では何も変わらない

日本の教育業界で「チーム学校」が流行り言葉になった時期がありました。

チームという意識をもって、生徒に教育を施す。ということを職員全員が目標としないと、「荒れ」を改善していくことは厳しいです。

私の勤務校は、授業中に生徒が教室から出ていく、ルールを無視して授業中に何かを食べる、課題の期限を守らない、学校中にゴミが落ちているなど、ここで書けることをはじめ、書けないことや日本では想像を絶するようなたくさんの課題を抱えています。

これに私一人が躍起になっても、残念ながら、大きな変革は望めません。

だから、何もしないか、と言われたら、違います。

教室内のルールを徹底させたり、ゴミを拾う姿を見せたり、そういったことを通して、本当に少しずつですが、変わるクラスもあります。変わらないクラスもあります。

ここで失望せず、粘り強く残りの契約期間を過ごしていきたいです。


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