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自分(社)のことは、あとまわし

WeWorkのイベントに登壇しました。
入居半年の企業を対象に、

・どんな会社なのか
・どんな強みがあるのか
・WeWorkでどんな人や会社とつながりたいか
・WeWorkを活用してどんなことをしたいか

これらを各拠点のコミュニティ・メンバーと一緒に、WeWorkメンバーにプレゼンを行う企画です。

登壇を終えて、WeWorkメンバーの方にお声がけを頂く機会が増えたり、お話しする機会が増えた結果、一緒にプロジェクトを遂行出来そうな人が分かったりと実り多い登壇だったと思っています。
何よりも、改めて自社のことを考え直すきっかけになったことが一番の実りでした。

■ 整理する時間がない...

今回の登壇に際して、自社を整理し直す作業を行いました。
理由は、簡単で、「短い時間で自社を説明するには、既存の業務内容が複雑すぎて説明できない」と云う課題があったからです。

そして、整理する計画を立てた翌日に、単発案件(主にデスクトップ調査による市場分析)が何本か発生し、計画立案翌日には計画崩壊の始末。
迫りくる登壇日。
迫り来る単発案件の締切日。
リテーナークライアントから連日寄せられる追加相談。

登壇日3日前になって、ようやく整理作業に着手。
そして、
「どうやって整理して良いか分からない」問題に直面。

■ クライアントに助けられる...

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時間だけが経過。迫るタイムリミット。
正直、どうでもよくなり始めたところ、
クライアントの担当者さんから
「当社にやっていただいてことと何が違うんですか?」と。

4月くらいからBtoB向け商材を扱うクライアントに対してコミュニケーション戦略作成と実施に向けたお手伝いをしています。

1社は、戦後直後に設立されたエレクトロニクス商材を扱う専門商社。
もう1社は、2010年代に日本法人を設立した外資系システム開発会社。

遡ること、2021年2月。
「デジタルマーケティングを強化したいと言う会社があるんだけど、一度相談にのってあげて」という依頼を人づてに受け、お逢いすることになったのが、2社との出逢いでした。

2月末にお逢いし、先方の課題を聞く機会を頂く。
オフィスに戻って話の内容や課題を整理する。
いつもの作業をする中で、「あれ?」と感じる「違和感」。

クライアントのこと。取扱う商材のこと。
担当者のことなど、
こちらの情報不足に起因した「違和感」なのか、
それ以外に原因がある「違和感」なのか?

クライアント(この時点でまだ提案書も出していないので正確にはクライアントではない)に関する業界のリサーチをしたり、競合分析をしたり、自分の情報不足に起因する「違和感」を一つ、また一つ消していく作業を行う中で、「違和感」の原因が「ギャップ」だと気がつきました。

・クライアントの”なりたい姿”とクライアントの”現在の姿”

「違和感」の原因は、
この2つの間に存在するギャップ。

一方で、この「違和感」は自分だけが感じるだけなのか?
それとも、クライアントも同じなのか?
そもそも、ギャップに気がついているのか?
いや、私の思い違い??

繰り返す自問自答。
そもそも、クライアントの課題は「デジタルマーケティングの強化」。

仮に、クライアント課題を優先した場合、

・顧客情報をもとにCRM戦略でアプローチする方法を考える
・オンライン展示会やウェビナーでリード獲得をする
・オンライン広告でリード獲得をする
・調査を行いホワイトペーパーをネタにリードを獲得する

BtoBマーケティングのセオリーを一通り並べてみても、成功するイメージが全く持てない。反面、「工数と費用はかかったけど、効果なかったですね...」と1年後に言われるイメージだけは持てる始末。

正直に自分の考えを伝えるか。
希望通りできるけど、結果を出せそうにないので無理です。と伝えるか。
悩みに悩んだ結果、
「下請け業務はやらない。パートナーとしてのみご一緒する」
と云う当社の考えの原点に戻り、私が感じた「ギャップ」を正直にお伝えすることに。

結果、
整理した内容をお伝えすると共に、
プロポーサルの提出+プレゼンの実施
2社ともに「少しお時間を頂いた上で検討します」との回答。

内心。「案件としては成立しない」と思っていたところ、
3月中旬に
「提案頂いた内容で社内確認を行ったところ、同じ認識なので...」
と云う経緯でプロジェクトがスタート。

4月前半:現状理解(現在の姿の確認)
4月後半:なりたい姿(将来の姿)の具体化
5月:現状と将来に向けての姿のギャップが何かの具体化
6月:具体的な施策への落とし込み(設計図作り)

このような流れで、
2社の従業員、役員、取引先、OB/OGなどとヒアリングを重ねることで、
・「現在の姿」を具体化
・「将来の姿」に向けて今から準備するモノやコトの整理
このようなことをやって来ました。

■ 全く同じプロセスを自社でもやってみた

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ステークホルダーが少ない会社なので、クライアントさんの事例をもとに自社に落とし込んだところ、
(自社の業務領域)
データをもとにしたマーケティング・コミュニケーション

(やること)
クライアントのパートナーとして成功するまでやり続ける

(やらないこと)
下請けとして扱われる業務はやらない

実は、まだまだ落とし込みが必要なのですが、大枠の整理が出来たので、現時点では良しとすることにしました。

■ 結局、自分(社)のことはあとまわし

上に書いた内容をクライアント出すかと言われたら、
間違いなく出さないです。
もっと、考える必要がありますし、
もっと具体的施策にまで落とし込む必要があります。

一連の作業を通して気がついたことは、
自分(社)をあとまわしにするのが、当社なんだと思いました。
自分(社)のことは、後回しで良いと云うカルチャーなんです。

最優先は、
・クライアントさん
・一緒にお仕事をするパートナーさん

自分(社)よりも、クライアントさんやパートナーさんを優先して、スモールサクセスを積み重ねた先に、違う案件だったり、さらに素敵なパートナーさんとの出逢いが生まれると信じているところがあります。

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思い返すと、自社のロゴもその思いから「円(サークル)」にしてました。
結局は、自分(社)があとまわし。
それで、良いと思っています。

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