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優しくない記憶を抱きしめて。


どうも、こんばんは、hanaです。先週いっぱいは、立ち上げたばかりのコミュニティ「Spica」に全力疾走していましたが、ようやく参加メンバーの皆さんのおかげで無事にスタートを切る事ができ、少し一息です。ありがとうございます。


私とHSP

今日は自分のHSPの性質のお話をしようと、このnoteを書いているのですが、最近ハッとしたことがあって、実はHSPのいわゆる「平均より感度が良い性質」というものは私が表現したいと作品を作り続けている部分とすごく繋がっているなぁ、と思ったのですね。これは自分がHSPの性質を強く持っているとしっかり自覚したので、気が付いた長所かもしれません。幼い頃より、妄想の世界にふけったり、手を動かして世界観を表現することは大好きな子どもでした。寝つきがとても悪いので、寝る前にベッドに入っても1、2時間は眠れない子だったのですが(今でもそう)、眠れない間は頭の中で壮大なイマジネーションワールドを広げるのですね。毎晩、毎晩飽きもせず...。そうするとやっと、眠れるので、また次の日は前日に広がったお話の端っこから始める...という寝る前の儀式がありました。



HSPの辛かった記憶

そして同時に、大きな音を怖がったり(電車や工事現場の音、男性の大声とかすごく苦手)、TVの怖い映像(バラエティーの再現ドラマとかすごく苦手。ナレーションがうますぎて怖い。)がトラウマになりやすかったり、外気の変化を敏感に感じ取ったり(季節の変わり目に体調をよく壊す)...。と、他にもあげたらきりがないのですが、繊細な子どもであったことも間違いありませんでした。幼少期は正直あまり「楽しい!」という思い出はなく、どちらかというと嫌だったことや、辛かったこと、苦しかったこと、怖かったことなどの記憶が私の大半を占めています。本来なら、楽しいと思うはずの子どもならではのイベント「運動会」や「遠足」、他にも大勢の友達と遊ぶといったことが、楽しさより疲れのほうが勝っていたからだと思います。(楽しいイベントだったとしても、大きな音があった、や、一場面の苦手な部分が多すぎてそこの記憶がどうしても強いのですね。)



生きづらさを抱えた幼少期

これは大人になった今でも変わらないままです。でも、定期的に顔を合わす仲の良い友人、同じクリエイターの仲間と過ごすのはもちろんとても楽しいかけがえのない時間です。子ども時代はこんな風に言語化することもできなかったし、何より「HSP」という性質を持った人たちのことや、認知も全くない環境で、周りの大人たちも「変わった子、繊細すぎる子」と理解がなかったので、対策をとることもできず、ただただ辛い環境だったなぁと思います。



作品を作ることと、HSPの感性は繋がっていた

こうするとネガティブな印象が多いですが、HSPによる性質のおかげで人より表現することに長けていたり「気づき」もとても多いので、決してHSPじゃなかったらよかったのに...とは思っていません。(たまに思うけど)冒頭にも「作品を作ることと、HSPの感性が繋がっている...」と、書いていましたが、季節の変わり目の匂いや、世界やそこに住んでいる人、自分自身のほんの些細な変化、微妙な感情の揺れ、言葉を当てはめることのできない心象風景...。そうしたものが常にそばにあり、普段ずっと一緒に過ごしてきるからこそ、作品を作りづづけるパワーや、問いかけが生まれてきているのだと思います。



大人になっても治らなかった

今のこの社会で強く生きていくには、きっと「感度の良さ」というものは、障害になってしまう気がします。満員電車に少し乗ったくらいで寝込むほどぐったりしていたら、出社もままならない。大勢の人と過ごしたくらいで24時間フルマラソンを走ったのと同じくらい疲れていたら、会社や学校という日々の集団生活がままならない。外を歩くたびに、音や事象に驚きドキドキしていたら、毎日「学校や会社に通う」といった大人として当たり前の行為ができない。子どもの頃は生きることが、こんなに大変で悲しくて辛くて苦しくて、いつでもやめたいとずっと思っていた、大人になったらこの感覚は自然と治って強くなれるものだと思っていた、大人になるまでの我慢だと、そう思っていました。でもちっとも治るどころか、日に日に強くなっていっている気すらしていた...。



それでも、ちゃんと大丈夫になるよ

タイトルにつけた「優しくない記憶を抱きしめて」というワードは、以前アーティスト活動をメインでしていた時に、自身の個展で使用したタイトルです。幼少期の記憶や想いから、このワードが出て来ました。大人になった自分が、子どもの頃の自分を「ちゃんと大丈夫になるよ」と、記憶の中でぎゅっと抱きしめてあげたい...という思いから、この言葉は生まれています。



Spicaを通じて発信していくこと

少し話がそれましたが、現代の社会のシステムにどうしても順応できずに、私は、今の生き方を選びました。ただ一つ言えることは、今の私は、今のこの生き方を、とても気に入っています。感度が鋭いおかげで「表現すること」という、いわゆる少し普通とは違うことがお仕事になっている私と同じように、この特性が強みになるかもしれない。生き方の選択肢のひとつとして社会の中で認知が広がるように。まだまだ理解や認知が少ないことは、改善していきたい部分ではありますが、こういう生き方もある、そしてこれは特別なことでもなんでもなく、選択肢のひとつであるということが広がって行けばいいなと思っています。Spicaを通じてこつこつと発信を続けていきたいと思います。




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文:hana
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