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なぜ曜日は月火水木金土日なのか?  【わたしの?シリーズ】

なぜ日本の曜日は月火水木金土日なのか?またいつからそうなったのか?

日本の曜日の名称(月火水木金土日)は中国由来の七曜(しちよう)に由来します。これは、古代インドの天文学や占星術がギリシャを通じて中国に伝わったもので、七つの天体(日、月、火星、水星、木星、金星、土星)にそれぞれ対応する神を配しています。これらの天体は古代から観測可能だったものであり、それぞれが異なる神聖な力を持つとされていました。

そのため、日本の曜日名は以下のような対応があります。

  • 月曜日:月

  • 火曜日:火星

  • 水曜日:水星

  • 木曜日:木星

  • 金曜日:金星

  • 土曜日:土星

  • 日曜日:日

これらの曜日名が日本で使用されるようになった時期は、明治時代に入ってからです。それ以前は、日本独自の旧暦(陰陽暦)に基づく日付けが主に使われていました。しかし、1876年に西洋のグレゴリオ暦が導入され、それに伴って七曜も使われるようになりました。なお、七曜自体はそれ以前から日本でも知られていましたが、日々の生活の中で具体的な曜日名として用いられるようになったのはグレゴリオ暦導入以降のことです。

でも中国では七曜は使われていないです。

中国では、日本とは違う曜日の命名法を使用しています。中国語の曜日は、「星期一」、「星期二」、「星期三」、「星期四」、「星期五」、「星期六」、「星期日」または「星期天」といいます。
読み方は「星期一」:シンチーイー
これらは文字通り、「一週間の一番目」、「二番目」、「三番目」、「四番目」、「五番目」、「六番目」、「日曜日」を意味します。

ただし、中国でも古代には七曜が存在しました。それはインドや西洋の影響を受けたもので、各天体を神格化したものです。しかし、これは主に天文学や占星術の分野で使用され、日常生活の中で曜日名として使われることはありませんでした。

一方、日本は中国文化の影響を大いに受けながらも、自国の文化と組み合わせて独自の発展を遂げてきました。その結果、明治時代に西洋のグレゴリオ暦を採用する際、曜日名として七曜を取り入れることになったのです。

他の国でも七曜を取りいれている国はあるのか?

七曜はインドや西洋の天文学、占星術の影響を受けた地域で用いられています。特に、英語やスペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語などのヨーロッパの言語では、各曜日が特定の天体や神と関連付けられています。

例えば、英語の曜日は以下のようになっています。

  • Sunday(日曜日): Sun(太陽)

  • Monday(月曜日): Moon(月)

  • Tuesday(火曜日): Tiw(ゲルマン神話の神)- Mars(火星)の代替

  • Wednesday(水曜日): Woden(オーディン)- Mercury(水星)の代替

  • Thursday(木曜日): Thor(トール)- Jupiter(木星)の代替

  • Friday(金曜日): Frigg(フリッグ)- Venus(金星)の代替

  • Saturday(土曜日): Saturn(土星)

これらはローマ神話の神々(またはそれらに対応するゲルマン神話の神々)と天体の名前に由来しています。

このように、世界中で見ると、日本だけでなく他の多くの国々でも曜日の名称に天体や神話が組み込まれているようです。

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