「お金持ちへの道」〈chapter12〉紀州のドンファン事件について思うこと
一時期、あちこちのメディアで取り沙汰されていた紀州のドンファン事件。結局、妻が逮捕される形となってしまい玉の輿に乗り切れなかったわけですが、なぜこうなってしまったのか、、真相は実際問題どこまでいっても当人間でしか分りません。
ここでドンファンの名前の由来を追ってみましょう、もともとはスペイン発祥の文学作品にみられる伝説上の人物で、金遣いの荒いプレイボーイ、いわゆる好色男の典型とされています。
この事件、お金以外の理由があるかも知れないですが、それでも主たる要因がお金がらみであることは否めません。
私の知り合いに和歌山県人の方がいまして、紀南地域(田辺市)の人は紀北地域の人と比べて大らかでアグレッシブな方が多いと言っていました。ある人はドンファンのことを羨ましい人生だなと言っていましたが、果たして本当にこれで良かったのか、、
幸せな人生というのは、その人の解釈しだいなので、要は本人がどう感じていたかですが、とはいえドンファンの最後が刑事事件としての巻引きになってしまったのは本人としても本意ではなかったと思います。
逆に妻は犯行がこのままバレずに逮捕されないとでも思っていたのでしょうか。
今回の事件で我々もお金持ちになろうとする場合、戒めるべきポイントがいくつかありました。
まず、我々が気をつけないといけないのは「馴れ」の恐ろしさです。
人間、まとまったお金が手に入ると今までの生活レベルを上げようとする、、例えば、例えにするにはレベルが違いすぎて恐縮ですが、会社のボーナスが入った日にはステーキを食いに行こうとか、新しい腕時計を買おうとか、革ジャンを買おうとか、何か特別なものを得ようとします。その事で自分にご褒美といいますか、ついつい欲しい物に飛びつくわけです。
シンガーソングライターの井上陽水氏の曲にも「限りないもの、それが欲望」と唄われていました。欲しかったものが手に入ったとたん、それが当たり前になっていき、さらなる欲しいものが現れてくる。
そのために自分のスキルを磨いていくことは良いのですが、それでも欲望の越えてはならない線があります。
あなたなら毎月100万円もらえるとしたらどうするでしょうか。
とりあえず貯金? します?
しかしながら、もらう前と実際お金をもらうようになってからだと考え方が徐々に変わってしまう人間の悲しさというものがあります。
最初は大事に使っているつもりでも、自動的に毎月100万円が入ることで次第に気が大きくなってしまい金銭感覚もマヒしていく、、当然高級バッグや宝飾品などに手が出るわけです。
ここで教えられるのは、お金持ちになっても初心を忘れてはいけないということですね。
そして別れ話を切り出されて急に我にかえってしまうわけです。
あの毎月100万円というのは本来的に、たとえ仮面夫婦であったとしても、ドンファンの妻としての役割を果たすための報酬であったはずです。
それが終始、自分のことだけしか考えない、いわばインプットのみでアウトプットしない主婦ぶりだと、やがてスポンサー(お客さんといってもいいでしょう)は離れていくでしょう。
やはり報酬なるものをもらうためには、ある種のプロフェッショナルな部分が備わっていないと続かないというのが摂理として見えてきます。
ドンファン妻も100歩譲ってお金目的で結婚したにせよ、妻としての役割を担うプロフェッショナルなマインド、、最初はあったかも知れないが、持ち続けられなかったのが離婚話を切り出される要因ではないでしょうか。
莫大な資産を武器に攻めてきたドンファン、どこまでも真相は闇の中ですが、お金の扱いをあやまると命の危険さえ身に及ぶということを思い知らされました。
<教訓まとめ>
・馴れの恐ろしさを知る
・欲望を満たすのも超えてはならない一線がある
・お金持ちになっても初心を忘れない
・インプットのみでプロフェッショナルなアウトプットがないと持続的な報酬は得られない
・お金も扱いを間違えると命の危険さえ身に及ぶ
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