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後ろの正面だあれ

映画『ルックバック』を観てきました。
原作を読んでいなかったのですが、漫画『チェンソーマン』を読んでいることもあり気になっておりました。

ネタバレなしの感想となりますのでよければ最後までお付き合いください。

「なんだこれは」
と声には出さなかったけど観た直後の感想。
実話でも実写でもない。
上手な作り話であることを認識しながらもぼろぼろ溢れる涙。

なんでこんなに涙が出たのか。
それは人間が今を生きているからだと僕は思う。

今というのは様々な過去によって出来た結果である。
現実は時に厳しく不条理でその場で全てを受け止めることができないことが起こる。
その時、自分に起きた過去の出来事やイマジネーションは自身が生きることに役立つことも多い。
もちろん、それは悪い方向に繋がることもあるので絶対的な答えではない。

それでも誰にでも過去はある。
いいことも悪いことも現実も妄想も全てを含んで僕の現在進行形生活は進んでいるのだ。

そういった当たり前を真っ正面から手加減なしにぶつけてきたのがこの作品。
今年1番の映画がきてしまったという感触はきっと多くの人が感じているところなのではないだろうか。

僕は映画が終わって立ち上がり廊下を歩きながら氷が溶けて薄くなったペプシコーラを飲んでいた時、凄く感動してまた泣いた。
勝手だけど30代、40代は特に刺さる映画なんじゃないのか。
そんなことないのか。

ふと振り返った時、そこにいる誰かは微笑んでくれているか。
それは大事なことのようにも感じる。

良い映画だし、廊下で泣いたのは恥ずかしかったのでイチャモンの1つ言いたい。

映画冒頭アングルぐるぐるは酔いそうだったぜ!
そんだけ!

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