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玉石混交の横須賀で玉を見つける

このコラムは「玉石混交の横須賀で石を拾わないために」の続きです。

前回のコラムでは石を拾わないよう消去法を行いましたので、今回は玉の見つけ方です。
friends with benefit(肉体関係を持ちつつも互いに恋人同士のような縛りを求めない割り切った友人関係)でよいのであれば、見た目さえ好みで性病も持っていなさそうな男性なら誰でもよいと思いますが、一対一でおつきあいをして、ゆくゆくは結婚も視野に入れられるような関係を築ける相手となると、「この人玉っぽいな」と思える人に出会ったらまずチェックすべきは「あとどのくらいの間横須賀にいる予定なのか」でしょう。

1.Active duty (現役の将兵)

Active dutyは過去に筆者のブログでも書いているように、駐屯期間が3年、長くても4年です。二人の関係が盛り上がり、そして深まって来た頃に「次の駐屯地はどこになるのか」という話が出たとします。彼はなんとかして横須賀に留まろうとするか(ただしこれはかなり難しい)、あるいは海外に決まってしまった場合、あなたと離れたくなくてこれを機に結婚、ということもありえます。ただ私が知る限りでは、多くの将兵は日本人女性を日本にいる間のデート相手くらいにしか思っていないのと、あとは性欲処理という生理的な問題を考えると、どう頑張ってもつなぎ要員です。ではどんな将兵が日本人女性と真剣なおつきあいをするかというと、「横須賀で国際結婚しているカップルを大きく分けるとこうなる」というコラムのカテゴリー【2】【3】の男性です。ですからターゲットはこの二つに絞って行きましょう。

2.Civilian (民間人)-NAF/GS/Contractor

NAF/GSは公務員ですが、Contractorは民間企業から派遣されています。
NAFの多くはdependant(active dutyの扶養家族=子あるいは配偶者)です。もしもdependantじゃなかったとしても、既婚の確率は大。GS、Contractorも同様ですから、この中から魅力的な独身を見つけるのは砂金採りをするようなものでしょう。だけどあきらめないでくださいね。よいご縁はありますから。待っていても歩いてこないけど。
またcivilianはactive dutyに比べて年齢層が高く落ち着いているのも特徴です。なぜなら退役軍人や、リタイア(勤め上げる)までは行かなかったけど何年か従軍した元兵士が多いから。やはり軍を辞めた後の働き口は、結局軍事産業や基地の中の施設になるようですね。
GS、そして扶養家族としてではなく自分自身がスポンサーとして働いているNAFは、契約の期間が5年です。ContractorはCSG(空母打撃群)の動きに合わせてやってくる渡り鳥ですから、一年のうち半分しか横須賀にいません。中にはたった3か月という人達もいます。ですから日本人女性に言い寄ってくるcontractorの99%は現地妻を探しているということです。男は国籍関係なくいくつになってもお元気なようで、結構いい歳をしたContractorがどぶ板で日本人女性やフィリピン人女性を漁っています。

3.玉の輝き【1】 キャリア設計がある程度できている人

例えば前回のコラムに登場した「判定が難しい!ジャパ専」の男性はGSでしたが、彼のように玉の輝きを発しているアメリカ人男性に共通しているのは「急がば回れ」ということです。横須賀基地に寄生しているのではなく、人生の軸がある程度できてから日本に来ているのです。
オーレンさん(仮名)という20代後半のGSの例を出してみると、彼は21歳で横須賀基地に駐屯し3年間を過ごしました。「民間人として自由になって、この国に帰って来たい」軍を辞めて帰国し、G.I. Billで大学に通いながら毎月政府から手当て(※)を受け取ることで生活していました。横須賀に駐屯していた時に既にオンラインで受講して取得した単位もいくらかトランスファーできたため、卒業は思ったよりも早くできたそうです。
※ある基準以上の成績を維持することが支給の条件とされています

そしてその学位をとると、アメリカから横須賀基地のGSのポジションに応募し、見事にそのポジションを得て再来日。「日本に家を買うために頑張って働いているよ!」というオーレンさんですが、確かGSは長くても5年までしかいられないはず。その後延長できたとしても、同じポジションでは確か2年くらいしか延長できないのに、家を買うの?
「僕はアメリカ人だけど、日本国民として君と同じようにこの国で暮らしていきたいと思っている。この国の文化、人が好き。何がなんでも5年以内に日本人女性と結婚するぞー!」
「横須賀で国際結婚しているカップルを大きく分けるとこうなる」というコラムのカテゴリー【1】の親日家ということですね。まさに生まれる国を間違えたオーレンさん。人生どん詰まりで横須賀に寄生しているのではなく、学位も取得して母国でもチャンスは色々あっただろうに、横須賀を選んで戻ってきた人。彼は現在20代後半ですが、横須賀でGSとして働いているアメリカ人男性としては彼くらいが若い方です。そのくらい中年男性、しかも所帯持ちが多い。

4.玉の輝き【2】女性兵士にウケない資質を持つイケメン

イケメンで料理上手。物腰がとても柔らかいキャメロンさん(20代後半)はactive duty。ピザの話などしだしたらもう止まらない、そのくらい料理することも食べることも大好き。そしてなんと彼女募集中!私は「なぜ彼のような男性がシングル(特定の相手がいない状態)なのだろう」と不思議に思い、聞いてみました。
"You're single? How is that possible????"

キャメロンさんの答え。
"Ummmm....maybe because I'm a little too introvert. I'm too old to be partying hard and I love reading. I stay away from the Honch. I usually go to the izakaya nearby if I wanna go drink."

なぜ彼がシングルであるのかわかりました。彼はとても穏やかでどちらかというと内向的。Honchで飲んで羽目を外すことよりも、家で料理や読書をしている方が好きで、飲むならば自宅の近所の居酒屋で一人で静かに飲む。
キャメロン君、いいじゃない!と思うのですが、彼のようなタイプはミリタリーの女性にはあまりモテないのでしょう。そこが日本人女性達にとってはチャンス。
キャメロンさんのようにactive dutyの男性にとって、出会いと言えば、横須賀基地で働く女性兵士か基地で働く民間人(米/日/比)、そしてベースの外の女性達です。その中でもactive dutyの男性達が一番多くの時間を過ごすのが女性兵士達ですが、独身の女性兵士達の多くはまだ皆とても若いため、どちらかといえばHonchで一緒に飲んで騒げるような男性の方が一緒にいて楽しいでしょう。キャメロンさんのような落ち着いた男性は、おそらくアメリカに帰ったら民間人の女性から引く手数多だと思いますね。叙情的で甘めのテキストメッセージを送ってくれて、美味しい食事を作ってくれる優しいボーイフレンド。
「(How is that possible?だなんて言ってくれて)ありがとう。そうだな~、僕は後片付けが苦手だから、後片付けをやってくれる女性だとうちでデートが楽しくなりそうだね。作る方はまかせて!それと食べることを楽しんでくれる女性がいいのと、口下手だから自分から好きな本や映画の話なんかを気軽にしてくれると嬉しいな」
口下手・・・これも女性兵士には物足りないでしょうね。口八丁手八丁の兵士が遊びまくっている間に、キャメロンさんは静かに居酒屋で一人で飲む。こういう男性を居酒屋で偶然見かけてお近づきになりたかったらどうするかですって?私ならとりあえず目が合ったら微笑む。話はまずそれからです!

5.【危険な輝き】素敵なんだけど深入りしてはいけない人

キャメロンさんの放つ輝きは、玉の輝きのようでいて同時にアラームも発しています。危険、危険よ!なぜならHe'll break your heart.
キャメロンさんは魅力的な男性ではありますが、あと1年くらいしたら次の駐屯地に行ってしまう人・・・。その時が近づいたら彼はあなたにプロポーズしてくれるでしょうか?私はしないと思います。なぜならキャメロンさんが外国人妻を持つことを想像できないのです。
おそらく彼はオーレンさんや多くの兵士達のように、名誉除隊後にG.I.Billで大学の授業料の支援を受けることを目的としてネイビーに入隊したと思うのですが、キャメロンさんはアメリカの大学を出て、アメリカで暮らしていきたい人でしょう。家庭を築くといった予想図を描く時、伴侶はやはりアメリカ人がよいと思うのです。その図にどう考えても日本人女性がしっくり来ない男性。多くのアメリカ人将兵達がそうであるように
カップル社会アメリカでは夫婦・恋人で参加することを前提としたイベントが沢山あります。そこで自分の同僚夫婦とソーシャライズできる女性、自分の子供の母親として他の母親達とつきあい、地域に溶け込んでいくことができる女性。日本では「英語ぺらぺらなんですね」と褒められた英語力も、アメリカではネイティブスピーカー達のジョークについていくことすらできず、心からの笑いに対して大きな飢餓感を抱えるようになるでしょう。その葛藤や飢餓感を語学学習のモチベーションに変換できる人はそれでよいのですが。
きっとあなたのことは大好きだけど、将来を考えることまではできない相手。

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「短い間だったけど、君と過ごせて楽しかった。素敵な思い出をありがとう」
去る側も辛いけど残される側はもっと辛いものです。二人でよく歩いた道を、彼が日本を去った後に自分だけで歩く時に襲ってくる寂しさと向き合う強さがないと、米軍将兵とはつきあえないでしょう。しかもキャメロンさんのような男性は、私の想像ではありますが、残酷だと思うのです。紳士的で優しい。最後まで優しい。だから女性もキャメロンさんを忘れることができない。だからこそ「日本で暮らしていきたい」という男性を最初から選ぶべきだと思うのです。
「このようなケースで最終回に劇的な逆転ホームランということははないのでしょうか?」

それについてはまた他のコラムで書きたいと思います。今回も長くなってしまいましたね。

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