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攬雀尾って・・・「太極拳を語る」から抜粋

攬雀尾は太極拳の総手(訳注¨総括的技)であり、総勁であり太極拳のすべての内容を含んでいる。「攬」は文字通り「抱橋(=包み抱える)」で、包む、束ねるという意味だ。しかしきつく縛るのではない、抱くのだ。アヒルを抱く、ニワトリを抱く、子犬子猫を抱く。彼らの体にはある本能的なものがある。よしんばカササギでも動物だ。体には皆「鼓盪」する本能がある。ニワトリを捕まえるとその体の中は「鼓盪」している。あの勁だ。太極拳が練習するのはこの「鼓盪勁」だ。「鼓盪勁」は練習の時にわざと膨らませたりするものではない。推手で放鬆するとこの「鼓盪勁」が出てくる。つまり弾力で、きっぱり推せる。すべてはこの弾力だ。昔、老先生がこう言っていた「太極拳の技術、内容、練習方法は一つの攬雀尾にすべて含まれている」。形意拳は一つの労拳にすべて含まれている。八卦掌は一つの単換掌にすべてが含まれている。基本的なもの内在のものは皆この中に在る。あなたが高いレベルに達すると″初心即道心〃の境地だ。当時劉老師は八卦掌を教えた。彼ができるものはたくさんあったがただ十六手だけを教えた。彼の言い方を借りると、「この十六手で十分だ、多いと時間を浪費する」(訳注¨ 「初心即道心」とは初心者は無私に静かに受け入れようとする、それは「道=自然」に符合する。

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