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太極拳の三大原則その2

太極拳の三大原則その2  太極拳と呼吸の科学から(p111)抜粋前回の続き
この三大原則を守ることによって、意識と感覚力で相手の力と自分の力を制御下に置くことができ、相手より力が劣っている場合でも相手に支配されない。「弱きを以って強きにに勝つ」状態を作ることができる。
では、三大原則を守ることができれば弱い者が強い相手に打ち勝つことができるかといえば、現実はさほど簡単ではなく、もう一つ決定的に必要なものがある。それは「感覚力」だ。
これらのことから、太極拳の動きの機能とは、感覚力の助けを借りながら少ない力で相手をコントロールする方法論であるという事ができる。つまるところ、太極拳は動的性能を鍛えるのではなく、感覚力を基礎とする制御能力(対象は相手と自分の両方)を鍛える武術である。


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