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陰陽相済とは言うけど、剛柔相済とは言わない

今日のNHKの教室で、潮田先生に「剛極まって柔」の意味を聞いた。以前からなんとなくわかったような、わかんないようなモヤっとした感じがしたから。先生の答えは「陰陽相済とは言うけど、剛柔相済とはいないな。剛は速さの意味がある」あれ! これってどっかで読んだぞ??? そう「太極拳を語る」の中にあった。
ーーーP114
太極拳というが、何が大極か。極は極限のことだ。虚の極み、鬆の極み、剛の極み、快の極み。しかしいっしょくたにしてはいけない。 一緒になったら「擁力(=力んだ力)」、「滞力」、「宋力(=馬鹿力)」になる。それではきっかり打てないし、気持ち良くない。何を「以逸待労(訳注¨成語。十分に英気を養って疲れた敵兵を待つ)」というか。動かない時、私は零だ。用いると、私は100だ。しかし80を用いねばならない時、100は用いない。30を用いねばならない時、50を用いない。これが臨機応変だ。剛は「硬い」を意味しない。これは一つの速度の問題だ。例えばガラスに針を刺す。これは速度の問題だ。ゆっくりやってはできない。

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