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セイバーメトリクス、AIによる緻密な分析が普及している現代野球。そうした時代的潮流から…

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セイバーメトリクス、AIによる緻密な分析が普及している現代野球。そうした時代的潮流から敢えて”降りる”ことで、野球の魅力を掘り下げる。哲学を少しばかりかじっている20代の阪神ファンによる雑記です。

最近の記事

「結果論」と「采配ミス」

 久々の投稿は番外編。  昨日、5月26日の楽天阪神戦の出来事。このnoteでもちょくちょく取り上げてきた「結果論」という言葉についてだが、今回はそのテーマで脱線して書いていこう。無論、筆者は多少の怒りに任せてこの記事を書いているのだが。。  同点の8回裏、勝ち越せば即勝ちパターンで逃げ切れるシチュエーション。貧打続きに加えマルテの再びの離脱もあり、打線は湿りっぱなしである。そんななか、一死から長坂がしぶとくヒットで出塁。  ここで代打北條が告げられる。どうにかつないでほし

    • 【偶然性と運命——野球を「哲学」する】vol.2 物語られる野球

       「阪神の連敗がとまったらノートを再開しよう」——そう思って気が付いたら、9連敗。開幕9連敗というのは、セリーグワーストということで、凄い記録だ。打線が特段元気がないわけでもない、先発はそこそこゲームを作っている、それでも勝てない。(もちろん打線がダメな日も先発がHR打たれる試合もあったわけだが。)こういうところに、野球の面白さと怖さがある、つくづくそう思わされる9試合だった。結論、点を取られなければ負けることはない、ということ。西投手、しびれました。  さて、前回は5番糸

      • 【偶然性と運命――野球を「哲学」する】vol.1 なぜ野球ファンは「たられば」を語らずにはいられないのか

        プロ野球開幕まであと2日。 開幕までになんとか、前回扱った「偶然性と運命」という問題について、少しでも語っておきたい。 注記:今後もしばらくは、「偶然性」と「運命」がテーマになりそうなので、その記事についてはタイトルに【】を付すことにして、開幕後の野球談議は別途投稿していこうと考えております。 ということで、手始めにこの話題から。  SNS上の阪神ファンが阿鼻叫喚し、「糸原5番」がTwitterのトレンドになるなど、大変な騒ぎになったが、この話題については、賛否両論ある

        • 反時代的考察――野球という”生”をめぐって

           はじめまして。このノートを開いていただき、ありがとうございます。  このアカウントでは、野球をテーマにしたエッセイのような何かを、不定期で更新していこうと考えております。何卒おつきあいください。  筆者は、阪神タイガースファン歴14年の25歳で、現在は人文系の大学院で研究をしております。メジャーリーグや、高校野球をはじめとするアマチュア野球には疎いのですが、プロ野球についてはそれなりに熱心に追いかけてきました。最初の投稿ということで、このアカウントが何に重心を置いている

        「結果論」と「采配ミス」