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ライブ納め COUNTDOWN JAPAN 22/23

 12月28日23時、今年一年のライブ納めをするべく友人と二人で幕張へ向かった。
rockin’onが主催する大型冬フェス「COUNTDOWN JAPAN 22/23」。今まで行きたいな〜とは思いつつ年末に出かける気力になれず先延ばしにしてきたのだが、今年の出演アーティストが発表された瞬間迷わず友人に連絡をしてチケットを申し込んだ。

 UNISON SQUARE GARDENとsumika 私の好きなバンドが29日に揃うというのが決め手になった。なんせ私は今年の春にこの2バンドの対バンを拝むことができずにめちゃくちゃ後悔していたから。年末にあの時の悔しさを晴らして清々しく新年を迎えられるなんて最高すぎないか????本当にありがとうございます。

 朝7時頃に舞浜に到着。ディズニーの開園待ちの人混みを横目に「へん、私はこれから大好きなバンドを今年最後に見て最高の年末にするんだぜ、いいだろ!!」と思いながら通過してリゾートラインへ向かう。嘘実は結構羨ましかった。お金に余裕があったら前日入りしてディズニーも行きたかったんだよね。

 朝8時過ぎに海浜幕張駅に着き、軽く朝食を摂って会場へ向かった。駅にはBUMP OF CHICKEN やクリープハイプ、フレデリックの広告がたくさん貼られていてワクワクがさらに掻き立てられる。この3バンドもいずれワンマンに行きたいんだよな−!クリープハイプはこの日出演するバンドで、3年前のロックのほそ道以来に見られるのが楽しみだった。思えば12月29日の出演者、sumikaクリープユニゾンでロックのほそ道2019の再来みたいなラインアップだ。FM802キャンペーンソングに「栞」という楽曲で参加した3組でもある。栞やってくれるかな…


 前置きが長くなったがここから私が見た各アーティストの感想をつらつらと書いていく。レポというより主観マシマシの感想メモみたいなもんなので流し見してほしい。

13:20~ Eve

 5、6年前の私の中でのボカロ全盛期、とりわけ熱心に聴いていたのがEveさんの楽曲だったのと、EveさんにとってもこのCDJが初フェスということでかなり楽しみにしていた。初フェスで1番大きいEARTH STAGEってすごすぎないか。

画面が暗転してSEが流れる。アルバム「文化」の1曲目インストのfanfare。一瞬で中学生のときに引き戻された気分だった。


セットリスト
1.ナンセンス文学
2.トーキョーゲットー
3.アウトサイダー
4.デーモンダンストーキョー
5.ドラマツルギー
6.ファイトソング
7.廻廻奇譚
8.お気に召すまま

  廻廻奇譚以降ほとんど楽曲を追えていなかったのでセットリストの曲ほとんど知らないかもな〜なんて予想に対して、聴き込んでいた頃の曲がたくさん聴けてとても嬉しかった。数年前に何度も何度も聴いていたから歌詞も曲名も鮮明に思い出せる。
 新旧入り混じるセットリストの中でも特にデーモンダンストーキョーがセトリ入りするとは思わなくて驚いた。同行した友人の影響でEveさんにハマった身なので、イントロで2人顔を合わせて大慌てした。
 ファイトソングは前日の28日に公開されたばかりのほやほやの新曲。イントロのクラップと印象的なギターリフから心掴まれ、間奏のベースソロで完全に虜になった。かっこよすぎる…
 やっぱりこの人の歌声と楽曲が好きなんだなあと改めて感じる。ゆらゆらと不安定で色んな気持ちと闘っていた中学時代の私を支えてくれた大事な音楽。ここでまた思い出せてよかった。


15:30~ クリープハイプ

 前置きにも書いたようにロックのほそ道2019以来2回目のクリープ。
同行した友人とあれこれセットリストを予想してから挑んだものの予想外に予想外すぎた。

セットリスト
リハ
愛の標識
愛のネタバレ
イノチミジカシコイセヨオトメ

1.ナイトオンザプラネット
2.キケンナアソビ
3.しょうもな
4.HE IS MINE
5.イト
6.栞
7.二十九、三十

 リハから会場は満員で、一曲始まるごとにどよめく感じがこれぞ生の音楽の醍醐味だよな!と思わせてくれる。楽しい〜〜!!生のライブ楽しい〜〜!!!
 本編が始まると、楽器は鳴らずに尾崎さんのアカペラから始まる。後から知ったのだが、この日出演できなかったMy Heir is Badの楽曲「真赤」のメロディに合わせて一曲目「ナイトオンザプラネット」をの歌詞をアレンジして歌っていたらしい。さすがすぎる。
 しっとりと始まったナイトオンザプラネットに続き、怪しげなイントロからキケンナアソビ。このイントロが狂おしいほど好きで、よくこんな奇しくも美しいフレーズ思いつくよなあと惚れ惚れしてしまう。それになんと言っても言葉選びが秀逸。
 HE IS MINE、CDJより前に開催されたフェスでは某フレーズ(わかる人にはわかる)を叫べたと聞いてすごーく羨ましかった。CDJでは「一時的な発声は可能なものの、コールアンドレスポンスや合唱は禁止」というルールだったのでおあずけか…と思っていた最中、間奏で尾崎さんの「年の瀬に年の”セ”をしましょう 一時的な声出しは認められてるから!」という言葉とともに会場が沸き上がる。年の瀬のに叫ぶセ、最高でした。この高揚感を残したまま始まるイトのイントロがとてもよかった。私が立っていたところの床がやわらかかったらしく、サビでジャンプしたらトランポリンの要領で50センチくらい飛んだ。そんなことも気にならないくらい楽しかった。
 最後の曲、二十九、三十は私にとってとても大事な曲で、幾度となく生活を助けてもらった。
「前に進め 前に進め 不規則な生活リズムで 
ちょっとズレる もっとズレる明日も早いな」
 前に進めなんて手放しな言葉なのにどこか手放しには聞こえないのが、この曲のすごいところ。



17:40~ UNISON SQUARE GARDEN

 調子に乗って前の方に進んだはいいものの、ステージ上が全く見えないスクリーンの真ん前の場所まで流されてしまった。うおマジかと思ったのも束の間、ドラムギターベースと3人が順にステージにそろっていきサウンドチェックが始まる。他のバンドだと大抵スタッフさんがツェーとかエーとか声を発してマイクの音を確認するか、俗に言う本気のリハで数曲ワンコーラスだけ披露するかのどちらかでリハーサルが行われるが、ユニゾンは違う。おもむろにリズム隊からセッションが始まりギターボーカルの斎藤さんがそこに加わって軽快にマイクチェックを行う。こんな自由で楽しそうなマイクチェックがあるのか。

セットリスト
1.instant EGOIST
2.kaleido proud fiesta
3.シュガーソングとビターステップ
4.夏影テールライト
5.フィクションフリーククライシス
6.君の瞳に恋してない
7.桜のあと(all quarters lead to the?)
8.カオスが極まる

 1曲目から本気度がすごい!アルバムの表題曲でもなくただ単純にアガる曲を持ってくるところ、好きだ〜〜。サビの「さぁ願いを宣いたまえ」というフレーズに続くように2曲目は「その願いを叶えようか」のkaleido proud fiesta。今年祝杯の鐘4回も鳴らせたな。祝杯の鐘なんてなんぼ鳴らしてもいいですからね!
 シュガソンで会場のボルテージはMAXに。会場の全員が各々楽しんでいるのが伝わってきてまたそれが楽しいうれしいなんだよなー!確かこの曲だったはずだけどドラムの鈴木さんがスクリーンに投影する用のカメラに向かってずっとアピールしていて笑顔になった。
 君の瞳に恋してないはシュガソンなみの盛り上がりを見せていて、同行した友人にも気に入って貰えて嬉しかった。田淵智也さんの書く恋愛ソングが好きだ!!
 そして桜のあとからのカオスが極まる。ここの繋ぎが本日のハイライトと言っても過言では無い。桜のあとのアウトロでピンク色の鮮やかな照明になり、幸せなエンドと思いきや照明が徐々に赤くなっていく。斎藤さんは天を仰ぎ両手で顔を覆い、不穏な音が響く中で始まるイントロが衝撃的だった。希望から絶望とまではいかないけれど、雰囲気の転換が上手すぎる。
 MCはおろかラスト!のひとことさえなくただ純粋に音楽を楽しんだ時間だった。今年最後もまんまとユニゾンに虜にされてしまった。ロックバンド最高!


19:50~ sumika

 この日のEARTH STAGEトリであり2022年1番ライブに行ったバンド。
CDJには前方立ち位置指定の抽選があって、第1希望でsumikaが当選したので前方待ちすることも無く、のんびりご飯を食べて観に行くことが出来た。この制度素晴らしすぎる。欲を言えば2、3バンド当たってくれると嬉しいな…大規模フェスということもあって前で観たい人は沢山いるだろうし、難しいのかもしれないけど。

セットリスト
リハ
Lovers
1.2.3..4.5.6

1.フィクション
2.Flower
3.ふっかつのじゅもん
4.ファンファーレ
5.Strawberry Fields
6.願い
7.言葉と心
8.shake & shake

 リハから幸せ全開かつ臨戦態勢もばっちしの2曲でわくわくする。

 フィクションとLoversが同じ日に演奏される嬉しさと言ったらない。幸せすぎて涙が出てくる。フェスにしては珍しくステージ上にはお家の形をしたオブジェがいくつか置いてあって可愛かった。Strawberry Fieldsの前にはセットからボッと音を立てて炎が上がり、そういう演出だと分かっていてもびっくりしてしまった。会場もどよめいていてちょっと笑った。個人的にこの曲がフェスの定番入りしているのがとてもありがたい。メンバーはもちろんゲストメンバーの紹介とソロが含まれているのが贅沢すぎる。今回もゲストベーシスト須藤優さん(from XIIX)のマシンガンみたいなベースに撃ち抜かれていく。たまらん。
 続く「願い」では先程までの熱さと打って変わって凛とした冬の匂いが漂った。この時期に聴くとドラマを思い出して胸が痛む。
 最後は「shake & shake」でとびきり明るいフィナーレを飾り、sumikaの今年最後のライブかつ私のライブ納めは幕を閉じた。sumikaを大好きでよかった。



 熱くなって書きすぎた感がある。最後まで読んで下さりありがとうございます。
29日に見たアーティストを振り返ってみると、私の19年間を語る上では欠かせない人たちばかりだった。その上一緒に行ってくれた友人と共通で好きになった人たちだったから(主に私が影響されてあとからハマった)私と友人の思い出がたくさん詰まったライブになったと勝手に思っている。
 たぶん同じバンドを好きにならなかったら、ライブに誘っていなかったらこんなにもずっと続く縁にはならなかっただろうな。音楽が繋げてくれた縁を大事にしていきたい。いつもありがとう。


「COUNTDOWN JAPANへ行く」という夢が達成されたので、次は年越し出来ればいいな。あー楽しかった!

おしまい


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