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sumikaのおかげで毎日ご飯がおいしい

ここ最近、日常生活においてあまり気落ちする事がなくなった。
気持ちが沈むことが完全にない訳では無いけど、ご飯の味がしない……とかいうくらい病むことはほぼ無くなったし、数年前の私に比べたら格段に前向きに過ごせている。すばらしい!

何でだろうと考えた時に、sumikaとの出会いが浮かんだ。

今回はその事についての話。
ものすごく長くなりそうな予感。

1.出会ったきっかけ

私がsumikaと出会ったのは、中学生のときだ。

当時入っていた部活で、友達に勧められた「ヲタクに恋は難しい」のオープニングテーマが気になったというただそれだけ。帰宅してすぐにYouTubeを開き、"オタ恋 OP"で検索をかけた。1番上にポンと「フィクション」という曲のMVが出てきた。

sumikaというバンドの存在は前から知っていたが、曲をちゃんと聴いたことは無かった。
どんな曲なんだろうと動画をタップして、キラキラしたイントロだな〜と思っていると歌い出しでまず驚く。

このボーカルの人、思っていたより声がハスキーだ!!!!!!
見た目が似ているのもあったかもしれないが、私は高橋優さんのような声を想像していたので本当にびっくりした。

そんな衝撃を感じているうちにフィクションのMVは終わったので、私がsumikaにハマる決定的一曲!というよりかはあくまで第一印象という感じで、曲自体は良いと感じたけれどそこまで響いたわけでもなかった。

そのまま他にはどんな曲があるのかとYouTubeをさまよっている所で見つけた曲、「グライダースライダー」こそが私をsumikaの虜にした一曲である。

最初の方はへぇ〜こんな力強い曲も書くんだ〜という気持ちで聴いていたが、二番の歌詞を聴いた途端、鳥肌が立った。

グライダー この世の公式に
おいそれおいそれと 乗り込んで
スライダー この世の定説に
異論も唱えずに 従った

前ならえ 右見てライン 揃えなきゃ不安だ
左を見て揃えやがれと 苛立った

sumika/グライダースライダー より

この歌詞は、なんか、私に似ている。

その頃の私は勉強こそが全てだと思い込んで、何も考えずにただレールをはみ出さないようにと必死だった。
レールの外で楽しそうに遊んでいる人を横目で見ては、なんで努力しないのかと舌打ちをしたくなるような事もたくさんあった。

歌詞はこう続く。

ノーウェイ ノーウェイ
んなこたねぇ
轍はあるかもしれないが
ゴーウェイゴーウェイ
2本の足を
スタンプラリーして回るよ

sumika/グライダースライダー より

この歌詞を聴いた途端、ぐちゃぐちゃに絡まったままで誰にも言えずに放置していた糸を、引っ張りだされてそっと解かれたような感覚になった。

そんなになるなら無理にレールを進まなくてもいいのだ。
自分の足で色んなところに行けばいいのだ。

分かっていたはずなのに、安心したくて頑なにレールから出ようとしなかった。
それをsumikaがいとも簡単に連れ出してくれた。

「2本の足を スタンプラリーして回るよ」

この一文に救われて、私はこの曲を毎日狂ったように聴いた。

それからYouTubeに上がっているMVを全て見て、sumikaが好きな友達におすすめのCDを教えてもらって借りに行って、借りられないものは購入して、どんどん大切な曲が増えていった。

その時点までは「sumikaの曲は好きだしメンバーは全員覚えたけれど、どんな人達なのかはよく知らない。」という感じだった。

しかしライブへ行って、曲単体としてだけでなく、演奏している時の表情やMCを通してsumikaのメンバーの人間性も含めて大好きになったのだ。

初ワンマンに感動しすぎて終演後に衝動買いした
イコール/Traveling 初回限定盤


2.sumikaと出会って変わったこと

私は弄れた人間なので、人に対して「それ、本心じゃないでしょ?」と思ってしまうことがある。
それを少しでも感じてしまうと瞬時に気持ちが冷めて、一方的に心を閉ざしてしまうのだ。自分が嫌になってまた気持ちが沈む。

そこから抜け出させてくれたのがsumikaだ。

sumikaを見ていると、この人たちは音楽においても言動においても本当に嘘がないな、と思う。いつも本心で、彼らの言葉でまっすぐに気持ちを伝えてくれるのが心地よい。自然とこちらも本心で向き合える。

そこでふと思ったのが、私は受け身すぎるのでは?ということ。

まず自分が本心で人に接していないのに、相手が本心で接してくれるわけがなかろうが?

気付かされてから、積極的に自分を飾らない、隠さないようにすることにした。
そうしたら何だか生きやすくなった。


そしてもうひとつ、sumikaと出会ってから泣くことが増えた。

普段の生活の中で泣くのは意識的に避けてきた。「どうして泣いているの?」と理由を求められて答えられなくて、分からないと突き放され、情けないと呆れられるのが嫌だったから。

これは飾らずに生きることにも繋がっているのだが、心を開ける存在ができたことで、周りを気にせず泣いていい場所が生まれた。その安心感からかライブではいつもボロボロ泣いてしまう。

泣くことは本来悪いことではない。気持ちの整理がつくし、何より自分の心に嘘をつかずにすむ。(そして美容にもいいらしい)(めっちゃどうでもいい)

sumikaの音楽がいつもそばにいるおかげで、日常でも泣くのを我慢しなくなった。
と言ってもまだ人前で泣いたりするのには抵抗があるけれど、涙に対する嫌悪感とトラウマを少しは払拭できたんじゃないかな、と思う。

泣くことだけじゃなく笑うことも増えた。

なぜだかsumikaの笑顔を見るとつられて笑ってしまう。
これもまた、嘘のない笑顔だからなんだろうか。


自分なりに変わったことを分析するみたいな形になってしまったけれど、まとめるならばsumikaは本当に素敵なバンドだ。

これからも末永く、sumikaに助けられながら気楽に日々を過ごしていきたいな〜

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