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人生初フェス ARABAKI ROCK FEST.22 (1/2) ~感想編~

ゴールデンウィーク前半3日間、人生で初めての野外フェスに行ってきた。

ライブの合間に生活している~とか言っておいて、フェスに行ったことがなかったのか……?という話だが、私がバイトを始めライブ漬けの日々になるのとほぼ同時に県外移動が制限され、唯一県内で行われるアラバキも中止になり、なんだかんだで3年経ってしまったというわけだ。
そして今回、3年ぶりの開催となったアラバキロックフェスに、大好きなバンドであるsumikaの出演が発表され、満を持して参戦を決めた。
本当であればsumikaが出演している日だけ顔を出して終えるつもりだったのに、フェス初心者の私は日割りが出てから一般でチケットを買えるのか不安になり、3日間買わざるを得なかった。
 
フェスって正直あまり知らないバンドばかりだし3日間取る必要あったのか?とチケット購入後は思ったけど、結果的に言うと、3日間行ってほんとうによかったー!!!!!!!!!!!!!!!!

今回は私が拝見したライブの感想を、次の記事では来年以降の自分のために3日間を通してこれはよかったな~と思った防寒、防雨グッズを紹介しようかなと思う。


1日目(04.29)

ネクライトーキー

ちょうど2年前のこの時期にハマってずっと聴いていたバンド。
ワンマンに行きたい気持ちはありつつ行けていなかったので見れればいいな~と思っていた。

ステージに向かう途中でポテトを食べてたらリハが始まってしまい焦る。

セットリストはこちら

〇リハ
カニノダンス
めっちゃかわいいうた
〇本編
誰が為にCHAKAPOCOは鳴る
北上のススメ(short)
ジャックポットなら踊らにゃソンソン
ふざけてないぜ
魔法電車とキライちゃん
だけじゃないBABY
気になっていく
オシャレ大作戦

フェスとワンマンで違うのはやっぱりリハーサルが見れるところ。
和やかな雰囲気で楽器のサウンドチェックが進んでいくのをわくわくしながら眺める時間が新鮮だった。

ちょうど本編が始まった頃からぽつぽつ雨が降り始め、急いで雨対策をしつつライブを楽しむ。こうならないようにはじめからばっちり雨具着とけばよかったな。

個人的にアルバム「ONE!」の収録曲が大好きなので、たくさん聴けて嬉しかったのと、「気になっていく」の歌い出し”曇天の午後なら”がその時の状況とマッチしていたのが印象に残っている。風景と音楽は結びついて記憶に残ることが多いので、曲を聴くと天気や空気感も蘇るという野外フェスならではの、屋内のライブとは違った音楽体験だな~なんて思ったりした。

MCでVo.もっさちゃんが「これから寒くなってくると思うんですけど、覚悟しといてくださいね…」と言っていて、まぁ地元民なので大丈夫ですよ!と思っていたら案の定凍えそうになった。気候諸々の話は戒めとして詳しく次の記事に書きますね。


スピッツ

ロックのほそ道以来2回目にお目にかかった。

セットリスト↓

仲良し
春の歌
8823
チェリー
胸に咲いた黄色い花
優しいあの子
大好物
涙がキラリ☆
みそか

本人リハーサルなしでそのまま本編に入る。本人リハはやるバンドとやらないバンドがあるんだなぁと学んだ。

スピッツは全曲聴き込んでいるわけでなく、さらっと最新アルバムを聴き、ロックのほそ道で披露した曲と、有名どころ数曲しかよく知らない状況だったものの、聴いたことのある曲が多く入ったセットリストになっていてよかった。

3年前は初スピッツだった上ユニゾンもいたからかあまり気にとめなかったけれど、ベーシストの田村さんが「8823」の曲中とにかくよく動く。縦横無尽に駆け回って雨が降っているのにステージの屋根の下から顔を出して端のギリギリまで行ってみたり、とにかく楽しそうでにこにこしてしまった。某田から始まる苗字のベーシストを思い出した。楽しそうに音楽を鳴らしている人達が好きだ。

後から調べてみると、私が知らなかった曲がファンの方々からすると予想だにしなかったサプライズ曲だったらしい?

とにかく大好物を聴くことができて私は大満足である。


MAN WITH A MISSION

同行してくれた友人がファンで、私も人生で一度は見てみたいな~と思っていたので、数曲しか知らないのを申し訳なく思いつつも前の方で観させてもらった。

セットリスト↓

Emotions
Dive
Remember Me
yoake
Hey Now
More Than Words
FLY AGAIN -Hero's Anthem-

こちらもスピッツと同じく本編スタート。
稚拙な言葉になるが、場のぶち上げ方が本当に上手いセトリだな~…と圧倒された。率直にかっこいいステージを目撃してしまった…という気持ち。

いやDJがいるバンドはやはり強い!!!幼少期からセカオワを聴いて育ってきたからなのかDJの低く唸る電子音を聞くと血が騒ぐ。初見とか関係なく「Hey Now」で飛んだり跳ねたりしてしまい靴が浸水した。

それと私はラジエーションハウスがめちゃくちゃに好きだったので「Remember Me」のイントロで人知れず泣きそうになっていた。クラップ楽しかった~……続編から見れていないのでまた見始めようかな。


2日目(04.30)

マカロニえんぴつ

先述の友人(以降友人Aとする)とは別の、2日目だけ同行した友人(以降友人Bとする)がファンで、私も全曲ある程度聴き込んでいて好きなバンドだ。

リハに間に合うように昼食を食べ余裕を持ってステージへ向かったものの、既に結構な人が集まっていた。

セットリスト↓

〇リハ(各ワンコーラス程度)
レモンパイ
好きだった(はずだった)
洗濯機と君とラヂオ
〇本編
愛のレンタル
keep me keep me
はしりがき
なんでもないよ、
恋人ごっこ
恋の中
星が泳ぐ
ミスター・ブルースカイ

リハ終わりに一旦はけた際、横を見たら友人Bが既に最高すぎて綻び倒した顔で溜息をついていて、めちゃくちゃいい顔してんな~!!!!と思った。人が大好きな音楽を聴いている時の表情、何にも変えられんものがある。

晴れた空にとにかくマカロニえんぴつの楽曲が似合う。
私も友人もこの3日間で1番泣きそうになったのはこの曲だと口を揃えて言うほど、はっとりさんの「昨日は荒吐の荒でしたけど、今日はこの空にぴったりの曲をやりたいと思います(内容かなりニュアンスなので一語一句合っている訳では無いが)」というMCからの、快晴の野外ステージで聴く「ミスター・ブルースカイ」は格別だった。

「星が泳ぐ」の時点でステージの後ろの青空にちょっと泣きそうだったのに、そんなMC挟まれたら泣いてしまうだろうが…と思いながら、視界が滲むのは困るので耐えた。前日の寒さと雨を体感していて良かったと、この時ばかりは思えた。


ASIAN KUNG-FU GENERATION

この日の磐越ステージのトリで、友人Bが夜まで残って見るかどうしようか迷っていたので「観なよ!!!!!!!!!」と自分はアジカンの曲をひとつも知らなかったのによく分からない熱量で留まらせた。迷っているライブは観た方がいいし、迷っているグッズは買った方がいい。これ即ちバンドオタクの教訓。
「じゃあ途中で帰れるように出口側で観るわ…」とか言っていたけど結局アンコールまで居た。

セットリスト↓

センスレス
リライト
ソラニン
エンパシー
You To You
今を生きて
遥か彼方
EN.君という花

3日間いてよかった最大の理由が、アジカンに出会えた事だな~と思っている。
友人が観たいと言わなければ一生出会うことがなかったかもしれない。本当にありがとう~。

何で今まで触れて来なかったんだろうと悔しくなるほど、1曲目のイントロから感動で鳥肌が立っていた。山中の夜の澄んだ空気に響く音と照らし出されるステージがあまりにも綺麗で、なんと贅沢な時間を過ごさせてもらったんだろうと今になっても思う。

「エンパシー」のイントロで、水のように広がる青い照明にVo.後藤さん(ゴッチさん)の声が重なった時、あっという間にその場が海に沈んだような感覚に陥った。音楽と自然が融合する瞬間を見た。


3日目(05.01)

sumika

この三日間の大本命である。ワンマンに負けず劣らずフェスがとんでもないということに定評がある(と思っている)バンドなので、どんなステージを見せてくれるのか出演が決まった時からずっとわくわくしていた。

セットリスト↓

〇本気のリハ(各ワンコーラス)
カルチャーショッカー
MAGIC
〇本編
Lovers
絶叫セレナーデ
ファンファーレ
イコール
Strawberry Fields
Summer Vacation
本音
Shake & Shake

演奏時間30分前くらいからステージ入りし、スタッフと談笑しつつサウンドチェックを進めていくsumika一行。Gt.Cho.隼之介さんがサウンドチェック時にワンコーラスだけ歌った曲がとてもよかったんだけど、誰の曲なのか分からずじまいで未だに気になっている。
しばらくすると、Vo.Gt.片岡さんがメンバーに目配せをし、「sumika本気のリハ、始めまーす!!!!!」の一声で「カルチャーショッカー」が始まる。
思わずえ?!?!?!と叫びだしそうになった。この曲は「新世界オリハルコン」という一番昔のアルバムに収録されているものだ。それをリハ一曲目に持ってくるなんて、初出演と言えど本気のセトリで来ているな…と察した。

本編は軽快に「Lovers」からスタート。一気に会場がsumikaの色に染まっていく。リハの時に片岡さんが「今日一人で来ている皆さんも、始まったら絶対一人にはさせませんから!」と言っていた通り、会場の隅から隅まで幸せにする勢いで雨を忘れるくらいに最高のスタートを切った。

そのあと何曲かシングル曲が続く中での「Strawberry Fields」。最近のフェスで頻繁に披露していて、ゲストメンバー(メンバー4人の他に、現在ベース、コーラス、パーカッション/DJで3人のサポートメンバーが参加しているのだが、対等でいたいという意味も込めてsumikaではゲストメンバーと呼んでいる)の紹介と一人ずつソロが入る。このソロがまためちゃくちゃかっこいいのだ。ゲストメンバーとは言え全員他のバンドでもメンバーとして活動しているプロなので、言わずもがな個々人の技術力が半端ではない。毎回どんなフレーズが飛び出してくるんだろうとゾクゾクしながら聴いている。

その後の「Summer Vacation」が個人的に聴けて嬉しかった。何回かワンマンに足を運んでいたが、大抵ナイトウォーカー or Traveling or Summer Vacation の3曲がローテーションになっていて、一度もこの曲の日に当たったことがなかった。いつか聴けたら…と思っていたところ思いがけずアラバキの地で聴けてしまい、イントロでびっくりして小さく飛び跳ねてしまった。sumikaのライブでは感情がダイレクトに挙動に出てしまうから自分でも面白い。

途中のMCで片岡さんが、2013年にsumikaを結成して以来、sumikaとしてステージに立つ側で来られるまではとアラバキには足を運んでいなかったと話していた。念願がかなって大暴れして帰ります!!と宣言し、9年越しで初陣を飾った盛大なステージを、この目で見ることができて良かったと心から思う。


04 Limited Sazabys

sumikaのステージ後昼食を食べていて後半何曲かしか聴けなかったのだけど、その何曲かだけでも心奪われてしまったので書かせてほしい。

セットリスト↓

〇リハ
knife
Milestone
nem…
days
〇本編
swim
message
My HERO
kitchen
fiction
fade
escape
Alien
Squall
Monolith
Remember

フォーリミの楽曲をほとんど知らない状態で観ていたので定かではないが、たぶん私が聴けたのは「kitcen」あたりから。
そう考えるとわりと中盤あたりから聴いてたな。
跳ねるような早いビートとキャッチーな歌詞が癖になって頭から離れない。”キッチンで踊り食い”って歌ってるように聞こえるけど空耳か?と思って帰ってから歌詞を見たら全然空耳じゃなかったし、MVもめちゃくちゃでなんかもう最高だった。

そのあとも遠めの場所から雨を気にしつつ眺めていたら、MCに入る。毎日悩んで生きてるんじゃないの??何かにならなくちゃとか思わなくていいんだよ。と会場を見渡して話すGENさんから思わず目が離せなくなった。
「5月の雨と書いて五月雨を降らせに来ました!!」という言葉とともに始まった「squall」は、昼頃から陰湿に振り続ける雨をまるで味方につけるように、歌詞通りこれからの不安を流していくみたいでとてもかっこよかった。


GTR祭

sumikaの小川貴之さん(おがりん)と、黒田隼之介さんの出演が決まっていたため、3日間行動を共にしてくれた友人と泣く泣くお別れをして、2人の雄姿を見届けるべくみちのくステージへと向かった。

古市コータローさん、三浦淳悟さん、クハラカズユキさん、高野勲さんで構成されたHOUSE BANDに、順々にゲストが招き入れられ演奏が進んでいく。

GTR祭におがりんが出演するという状況で、もしやギターを演奏するのか…?と思っていたところ、コータローさんの紹介で、隼之介さんはギター、おがりんはマイクだけを持って登場した。

緊張気味で、「sumikaというバンドで普段はキーボードコーラスを担当しています小川貴之と、ギターコーラス黒田隼之介です!精一杯頑張ります!」と控えめな自己紹介が入り、演奏が始まる。
洋楽を通ってこなかった身なので曲は分からなかったけれど(あとから調べたところAlan Jacksonの「Summertime Blues」という曲だった)堂々と演奏する姿が頼もしくて、何より2人とも楽しそうだった。sumikaを知らない方からしたらコーラスとは??!!???!!となる力強い歌唱力で歌い上げ、演奏後にコータローさんからも「コーラス担当って言われてあんなうまい歌歌われちゃったら困るね!」と称賛の言葉を頂いていた。
なんせsumikaの前に組んでいたバンドではボーカルを務めており、加入後も何曲かボーカルを担当している曲があるほどだ。ボーカリストとしての技量もただ物ではない。

各ゲストの演奏が終わり、最後のGET BACKセッションで出演者全員がステージ上に集結。高野勲さんとおがりんが何やら話しているな~と思ったら、曲中2人でピアノセッションを始めて驚いた。端の方にいたのを気にかけて高野さんが計らってくれたのだろう。なんて優しい方なんだろう。おまけにピアノソロまで披露していて、ボーカリストとしてのおがりんとピアニストとしてのおがりんを両方見られたなんとも贅沢な時間だった。ソロ後に、後ろでノリノリだった隼之介さんとハイタッチを交わしたときの2人の笑顔が忘れられない。ありがとう……


3日間を通して

記憶を掘り起こしてひたすら書いていたら、気付けば1週間経っていた上にとんでもない長さになってしまった。ここまで読んでいただきありがとうございました…

人生初のロックフェスが野外で、しかも3日間で、そのうち2日は雨で、という怒涛の日々になったものの、最高に楽しい思い出にもなった。

フェスはワンマンより満足度が落ちると思っていた自分に心底呆れる。一日中色んな音楽に触れて、感動して、胸いっぱいでその日を終えられる夢のような場所なのに。
友人が1日目の序盤に「小さなディズニーみたい」と言っていたのが本当にしっくりくる。
この3日間で私の中のロックフェスの概念が覆った。

今回は悪天候もあって、頻繁に動き回って出来るだけ多くのステージを観る、ということは出来なかったが、体力があるうちにそういうこともできればいいな。

まぁそんなところだ。雨でも雪でも晴れでも野外フェスはめちゃくちゃ楽しい!!!!!
早く安心して県外の夏野外フェスに行きたい。


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