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離島カフェ卒業後に突然訪れた、スマホなし生活での学び

薬剤師 × 英語大好き はるかと
離島暮らしのクリエイター まきこ。
道を外れた薬剤師2人が送り合う
はるまき交換日記。

今回はまきこがお届けします。



はるか日記を読んで

あれま!
わたし、3ヶ月も交換日記止めてたね!

つい最近読んだつもりだったのに、いつの間にこんなに時間が経ったのだろう。


奈留島がメイン拠点になってからの2年半、毎日が濃くてあっという間に過ぎていくなぁ。


・・・

言い訳はさておき、さっそく本題へ。


今勤めている薬局での課題を、解決までやり遂げてから卒業すると決めた、はるかちゃん。
その後の移住先候補のひとつとして、この春はわたしが暮らす五島列島奈留島まではるばる視察にやってきたね。

奈留島滞在の目的は
「島での生活(住む・働く・食べる)が自分にできるのか」
「移住してきた方とたくさん話をする」
です。

前回のはるか日記より

職場体験にお家見学、島民さんとの交流会と、めちゃくちゃ濃く過ごした4日間。
少し間が空いてしまったけど、あらためて振り返ってどう?


わたしは、しっかり目的意識を持ってここへ来て、ひとつひとつの場で、そこにいる全員との時間を一瞬たりともムダにしない勢いで交わるはるかちゃんの姿に、大きな刺激をもらったよ。


はるかちゃんらしいパワフルさと愛らしさ、意志の強さはそのままに、出会う人みんなに敬意を払いながら丁寧に接する姿に、会わない間に増していたはるかちゃんの魅力を感じました。

島民さんにとってもその影響は大きかったようで、
「はるかちゃんどうしてるかな?」
と、誰かに会うたび尋ねられるよ。

私の心を熱くした奈留島。
常に愛を持って接してくれる奈留島の人々。
自分の存在が特別だと思える奈留島での日々。
そこで生活しながら自分が本当にしたいこと・進みたい道は何なのか、考える時間にしたいなって思った。

前回のはるか日記より

初めての奈留島旅行のあと、今回の視察旅行の前に送ってくれていたこの印象からどんな変化があったのか、これからはるかちゃんの進路がどう変化していくのか、続きの物語を聞けるのが楽しみ。


離島カフェ店長を手放して手にしたもの

わたしの前回の日記、さかのぼってみたら年明けのものだった。


離島カフェ店長を卒業して間もない頃だね。
あれからまだ半年しか経っていないなんて、信じられないや。

この小さな島で、ひとりでカフェを運営していたこと。
遠い昔のような気がするし、もはや夢の中の出来事だったかのようにも感じてる。

でも、今でもときどきその記憶をたどっては、幸せだったなぁ、たくさんのことをいただいたなぁって愛おしい気持ちになってます。


ここに長くいたいと思うなら
人の暮らしがある、今の奈留島を
より多くの人に知っていてほしいと願うなら
お仕事でも暮らしでも
もっと外と繋がる努力をしなくちゃいけない。

そう考えて、名残惜しいけど、だからこそ
前向きな気持ちでここを離れることに決めたよ。

1月のまきこ日記より

そんな気持ちでカフェを卒業してからの5ヶ月。
カフェ運営をしていたはずの時間は、ほんとうに、上に書いた通りの時間として埋まっていってるよ。


外とつながる努力

新しいグッズを作ったり島外への出店を増やしたり、自分でもそれなりに努めたことはあるけど、最近ね、外からいただけるお仕事も増えているの。


空港の売店さんから、お買い物袋のオーダーをいただいたり!


同時期に別の方から偶然、その空港に椅子を飾って欲しいとオーダーをいただいたり!


奈留島内でも、島内外の方が訪れるニューオープンの飲食店さんからお店のロゴをご依頼いただいたり!


イベント出展の他に福岡では、展示会の事前内覧会に招いていただけたり!

あさかみまきこ|イラストレーター on Instagram: "【鈴木敏夫とジブリ展】 映画を作る人間も、最初は観客だった。 高畑勲・宮﨑駿両監督と共に、世界を代表する 数々のアニメーション映画を世に送り出してきた スタジオジブリ・プロデューサー鈴木敏夫。 戦後の名古屋で育ち昭和・平成・令和の時代を駆け続ける 鈴木敏夫氏が出会い、その血肉としていった 8,800冊の書籍や10,000本の映画作品。 そこから彼がどんな影響を受け、 自身の思考術へとつなげていったのか。 どのように作り手と向き合い 編集者・プロデューサーとして スタジオジブリ映画を確立していったのか。 その答えを探ることのできる作品展。 鈴木氏が幼少期と激動の時代に「体験」した 数多くの映画作品をぎっしり集めた空間は なんと、福岡展からの初展示コーナーです! ◆鈴木敏夫とジブリ展 6/9(金)-8/31(木) 9:30-17:30(入館は17:00まで) 月曜休館 福岡市博物館 特別展示室 ※例外について 7/17(月)、8/14(月):開館 7/18(火)、8/16(水):休館 7/22(土) ~ 8/26(土)の金・土・日・祝日、8/14(月)、8/15日(火):20:00まで開館(入館19:30まで) ◆交通アクセス 福岡市地下鉄:西新駅1番出口より徒歩15分 西鉄バス:博物館北口、博物館南口、福岡タワーより徒歩5分 ——————————— 📍五島市⇄📍福岡市 日常に溶けたちいさな幸せを 拾い集めて描きます。 ▶︎ @oekakimaco ——————————— #鈴木敏夫とジブリ展 #福岡市博物館 #ミケフク #福岡観光 #スタジオジブリ #鈴木敏夫 #アニメーション #映画" June 7, 2023 - 81 likes, 2 comments - あさかみまきこ|イラストレーター (@oeka www.instagram.com

イラストのお仕事の他に写真撮影のお仕事でも島外出張の機会をいただけたりして、大充実の上半期を過ごさせてもらいました。


これらは全部、もしカフェを続けていたら受けられなかったお仕事だなぁって、今日記を書いてて気付いたよ。

お話をくださったみなさんのおかげっていうのは大前提だけど、何かを手放したら新しい何かが訪れるということ、これまでの人生で何度も感じていたそれを、あらためて実感しています。


2023年、下半期にやりたいこと

最新のお知らせとして、今現在スマホが壊れてます。笑

動画を見ていたら急に画面が真っ暗になって、それからもう充電器を差そうが何をしようが、うんともすんとも言わなくなっちゃった。


そんなわけで、やむをえずポチった (円安つらい…) 新しいスマホが届くまでの数日間、いろいろな作業をパソコンやタブレットで代用しながら試行錯誤暮らしているところなのです。



スマホを持つようになってから初めて、約10年ぶりのスマホなし生活。

想像できる?



外出先で連絡が取れないこととか
キャッシュレス決済ができないこととか
時間がわからないとか
タブレットだとアプリが使いにくいとか
電話番号に送られる認証コードが分からずログインできないとか

不便さもたくさんあるけど



なんか、ホッとしてる部分もあるんだよね。

すきま時間にすぐ開いてしまっていたスマホがないから、家でも外出先でも、目の前のことにすごく集中できるの。

いつもならスマホカメラで撮っていた、発信用のちょっとした写真は撮れない代わりに、久しぶりにゆっくりカメラを持ち出して、夕陽や紫陽花を撮影したりして。
(絶景に囲まれて暮らしてるのに、いつの間にか、こもって作業する日が増えてた!)

これまでと同じ24時間を過ごしているはずなのに、時間に大きく余白ができたみたい。


そうか。
それで、この交換日記を書く余裕も作れたのかもしれないね。



スマホなし生活なこの期間、島外に出なきゃいけなかった日があって。


行くまですごく不安だったけど、でもなんとかなった。
見知らぬ道だって、事前に確認しておけば辿っていける。
どうしても分からなかったら、すれ違う人に聞けばなんとかなる。


むしろ、あの小さな四角い機械がないだけで外出に不安になることの方が怖いなって気付けたよ。


あったら役立つ便利なものでも、それを手放した方が、人との繋がりや、ほんとうの意味での強さは身につけやすいこと、もっとたくさんあるのかもしれないなって思った。


見出しにも書いたわたしが下半期にやりたいこと「引き算」

スマホを失ったのは偶然だけど、そのおかげで増えた時間に、たくさんの豊かさをもらった。


離島暮らし3年生。フリーランス2年生。
この町ではすぐには手に入らないものもあるし、新米フリーランサーなので収入を考えたら引き出しは多いほど良いのかもしれない。


だけど、自分ひとりで抱えられることは限られてる。

持ち物や選択肢を絞るのがこわくて、街で会社員をしていた頃より手放し下手になっていたけど、さっきも書いた通り、何かを手放したら新しい何かが訪れることももう知ってるから、勇気を持って手放していきたい。


今年、カフェという大きなものを手放したことで、またたくさんの出会いと繋がりをもらった。

たくさんのものを足してもらった。

ここからまた前に進むための引き算をして、自分の手の中にあるものを循環させていきたいな。



はるかちゃんは、どんな下半期を過ごすのかな?
次の日記も楽しみにしてるね。


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