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「大切にしていること」を伝えてうつを改善する/裏日記

こんにちは。おどるなつこ(タップダンサー・振付家NPO法人あしおとでつながろうプロジェクト代表)です。
この春、「このnoteを裏日記とする」と決めたら、なんだかちょっと楽になったところがありました。

裏と表が反転し

そもそも、公の場所で表現することを仕事としている場合、その準備や裏方の情報というのは、伏せておくのが常識なんですね。舞台に関わっていたら、公演までその内容は明かせませんし、イベントでも「内容は現地に来てのお楽しみ!」はもちろん、パフォーマーにとっては、新ネタのアイディアや稽古方法というのはマル秘でした。ですので、基本、サイトやブログは、出せる範囲の裏話と、告知としての表情報を載せることになります。

でも、数年前からYouTubeによって意識の変化が生まれてきていて、DIYからレッスン動画まで、誰かのためになる情報が世の中に共有されるようになってきていました。そして、このコロナの1年で、裏と表という意識がすっかり逆転したような気がしています。晴れの舞台というような特別感ではない、日常の小さな喜びの方に完全に興味が移っているというか。家から出られない1年間に気づいた、日々の大切さへの帰着とも言えるのかな。

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うつを観察する

2週間ぐらい前か、ちょっとしたきっかけで、うつ症状が出てきていました。そのことに自分で気づくまでに、少し時間がかかっていたので、本当はもう少し前からそうだったのかもしれません。胸が痛くなり、悲しみや怒りに支配され、突発的に(もう死んでしまえ)と感じたら、早急に対応する必要があります。

まず、身近な人にそれを伝え、無意識に負担のかかっていた作業(頑張らなくちゃ、と思っているものだったりします)から距離を置いて、自分が安心して楽しめることにたっぷり時間をとる。
初期ならこれだけのことで改善するのですが、この第一段階を早めに取ることに勇気がいるのかもしれません。私は幸いなことにタイミングよく協力を得られ、すぐに以下を実行できました。

・日々の練習時間の確保を最優先する
・苦手な書類仕事をいったん棚上げする
・SNSでの情報収集をやめる
・やりたいことを中断してご飯を作るのをやめる

こうして1週間過ごしただけで早くも落ち着いて、自分がうつに陥った原因がどこにあるのか、自らを観察できるようになりました。

1.自分が最も大切に思ってきたことを壊された
これがきっかけではありましたが、これは私がそう感じてしまっただけであって、他人にとってはおそらく壊したつもりもないこと、仕方なくそうなってしまっただけのことかもしれない。では、なぜ、私は「壊された」と感じてショックを受けてしまったのか。

2.恒常的に言いたいことを言えていなかった
知らないうちにストレスが蓄積していた、ということの方が原因としては大きいのかもしれません。コロナによって、お客さんの間で踊ることがない1年、不特定多数のエネルギーを直接得られない1年、不要不急と生業を否定されたように感じた1年、矛盾だらけの規制に従わざるを得ない1年。でも、(みんながなんとか頑張ってそれを乗り越えようとしているから、言わないでおこう)としていたのでしょう。大人だから。

まあ、でもね、安心できない環境で無理な動きを入れたら怪我につながる。心も同じだということですね。ギリギリと切羽詰まった状況で目一杯動いてしまった。少し呼吸を深くして、今年はちゃんと安心できる状況を作っていかないとなあと感じています。それはまず自分のためであり、おそらく多くの同じような状況にある人のためにもなること。

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弱さを味方にする

私はいろいろな人に「なつこさんは強い」と言われてきていて、みんながそう言うのできっとそうなんだろうなあ、でも「強い」ってどんなことなんだろう、といつも思っていました。
そこで、今仮に「強いとは全てを受け入れること」と定義してみます。

そうした場合に、私はまず私の弱さをちゃんと受け入れる必要があるよな。
言いたいことを言えないのはなんでかな。
全てを受け入れるには、どんな仕組みが必要なのだろう。

仕組みの改善を考えると、受け入れるためには出す必要があるのかな。
昨年までの私にとっては仕事としてのパフォーマンスや振付現場が、受け取ってきた全てを放出する場だったのですね。つまりこの1年は圧倒的な「出す場不足」。そして現場では交流が生まれるので、単に私から出すだけではなく、さまざまな変化球が帰ってくることが私のエネルギー補給にもなっていたわけなのです。
初めての土地へ赴き踊る、そんなリアルイベントの後には、初めて参加してくれたお客さんとお喋りしたりします。そこから次の作品のヒントをいただくことも多く、そんな他愛もないようのに見えたことがセットになってエネルギー循環し、これまでやってこれていたんだなあ。

ひとまず、今この弱いままの自分を受け入れて、出してしまうことで交流してみたら、一石二鳥の解決になるかもしれない。
もしかしたら、そんな気分の人は、他にもいるかもしれない。

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まず自らを助けよう

そこで、ちょうど教わったばかりの生配信を、思いついた晩にやってみました。コンセプトとしては、逆スナックです。視聴者がママやバーテンダーで、私はただ、なんか気にかかっていたり話したいことを喋っているお客さん。完全に裏の私で。
私はこの日ちょっと誰かと喋りたかった。それが弱さの一部なのかは、わからないけれども、発信するのではなく、交流を目的として。踊りながらチャットはできないけれど、ただ喋ってみよう。踊れない私って何なのか。

偶然、配信に居合わせてみてくださった方がいて、チャットにコメントが入り、ゆるゆると話していたにもかかわらずなんだか心なごむ時間をいただいて、この夜をきっかけに、みるみる元気が戻ってきました。
ちょっと、毎週日曜23時〜30分、続けてみようと思っています。(上記チャンネルにて)

自分の心がヤバイ時に、まず自分でそれに気付いてあげることは、とても大事なことだと思います。人それぞれ違う有効な解決策も、心の底で、本当は自分が知っている。
自分の大切にしていることを「これが大切」と誰かに言えること、誰を責めるでもなくただ「私にはこれが大切」と公言することが、なんか重要なのかなと思っています。
そして、それをそのまま受けとめてくれる周りに、とても感謝しています。

以上、私なりの解決策で、誰もに有効ではないかもしれませんが、裏日記として共有してみます!早めに復活しています!ご心配なくどうぞ!

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おどるなつこ

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Love!
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タップダンサー・振付家/2002年ヘブンアーティスト認定、演劇振付や芸術家派遣事業で全国巡る。2010年"あしおとでつながろう!プロジェクト”を設立、障害のある100名と共に、誰もが尊重しあう体験を町に広げている。"アート×福祉“ プログラム事例〜おどるなつこ裏日記。