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するするエッセイ【踊ってくらす】#3【単品購入150円】

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今年は空梅雨かな。

なんて思ってたらしっかりと梅雨っぽい日々がやってきましたね。

梅雨のない北海道で育った僕は、上京してから18年間「どうしても梅雨の時期が好きになれない」とずっと言ってきました。おそらく、そう言い続けた自分に影響されて好きになれなかったんでしょう。

でもね、なんだかそうでもないのかなーと思う今日この頃。もちろん馴れもあるでしょうが、1番僕を変えてくれたのはやはりコロナなんだと思うんです。

コロナのおかげなんて言ってくれんじゃねーよ!って方、もちろんですよ。沢山の方が大変な思いをされて、悲しんでいるんです。
僕の場合は「きっかけ」って事ですね、自粛中、多分に漏れず僕も色々考えたんだと思います。

ご存知の通り僕は「ダンス劇」を作って、それを皆さんに観てもらう事を楽しみに生きてました。いわゆる舞台表現と呼ばれるやつです。
でもこれが出来なくなったじゃないですか。あまりに急に、あまりにあっけなく。

もちろん舞台とか、踊りとか、演劇とかは、なくならないと思います。
今までだって人を集めて何かを上演する事が出来なかった時代があったようでが、
それでも今の時代も演劇や、踊りや音楽が舞台で、ステージで、多くの人々がつい数カ月前まで楽しめていたわけですから。
そして徐々に再開されたり、やはり見送られたりしている今。その中にいる人々はそらぁ大変なんですよ、僕だってその中の人々なんだと思います。
それらを生で観る事を楽しみにしていた人々だって、大変ショックな出来事なんだと思います。



しかし人間はショックばかり受けてられません。 前を向かなきゃいけません。しかしこの「前」ってどこなんだって話ですね。いままで前だと思って進んでいた道がしばらく通行止めになったなら、回れ右して「こっちが今の前だぜ!」ってな事で歩いてみたりしなければならないのでしょう。

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