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私の本の汚し方 2022

 中学生の頃、自転車で名古屋市の「東図書館」と「北図書館」に通って『岡本太郎著作集』全9巻を何度も繰り返し借りて、ページをめくっていたことを、ふと思い出しました。それらの本、私の手垢でずいぶん汚してしまっていたでしょう。でも今に至って、佐藤優さん(元外務省主任分析官)や松岡正剛さん(編集工学研究所主催)のスタイルの影響を受ける中で、本はむしろ積極的に「汚す」ようにした方がいいかな、と思うようになりました。ここではそのことをご紹介をします。

本は「汚す」ことになるので、買う

 借りたものは汚すことができないので、読む本は「買う」ようにしています。日頃から気になる本をリサーチしていて、本のリストが目につくようにしていて、その中から必要に応じて絞り込んでいきます。
購入を判断するにあたって、今は以下のようにしています。
①Amazonやレビューサイトなどで、レビューを確認
②新刊に近いものは、本屋の店頭で現物確認
③それ以外ものは、図書館の貸し出しを利用(大学の図書館が利用できると良いが、今は「地域開放」は不可でしょう)
購入する本を決定したら、著者の方には恐縮ですが、可能な限り最安値で入手する方法を探ります。
①メルカリで最安値を探す
②アマゾンの中古を検討する
③ブックオフのサイトで該当の本の在庫を確認 など
現物の劣化の程度と価格を勘案して、購入するかどうかを決定。

「汚す」本は、月4冊程度

 松岡正剛さんを見習って、3~5冊程度を並行して読むということをしていましたが、「積読」がさらに増える傾向にあるので、今年からは「読むときは1冊と決めて集中して読む」ように改めたいと思います。
 赤羽雄二さんが著書『アクションリーディング』で推奨している「月4冊、週1冊」をめやすに進んでいけるといいかな、と思います。
(ただし、新しい分野や哲学書など私にとって難解な本の場合、この限りではありません)

「汚す」道具は、PILOTのVコーン、青と赤

 これも松岡正剛さんの受け売りですが、今はPILOTのVコーンの青と赤に落ち着いています。基本は「青」、さらに大事な部分は「赤」を使用。
 ご覧のとおり「キャップ式」で、表記にあるように<直液式・水性>のペンです。私はこのペンを使っていて「出ない」という経験をしたことがありません。水性ゆえ、水に濡れると滲みますが、本は濡らさないことが前提なので、不都合は感じていません。本の紙が薄い場合、「裏抜け」します。その場合は三菱の「ユニボールワン」に切り替えています。

PILOT Vコーン(下はPOSTALCOのスナップパッド)

書き込み、線、マル・シカク、矢印・コネクト

 私は「本はノートである」という松岡正剛さんの言葉とを聞いて、少し何かから解放された気持ちになりました。
 それからは、本の余白にどんどん書き込みするし、線、ギザギザ線、マル・シカクなどの囲み、それらをつなげる矢印やコネクトの線などを書き入れるようにしています。
 松岡正剛さんは、「洋服や食べ物と同じように本とつきあう」と言っていましたが、書き込めば書き込むほど「自分の本」になっていく感じがします。アクセント、フラグ、タグなどをページの中に書き込み、図形として見開きのページ(ダブルページ)に書き込む中で自分の体に合っていくような気がしてくるから不思議です。再度読み返す時に、最初読んだ時の印象がすぐによみがえるのであれば、素晴らしいことだと思います。

中島聡『結局、人生はアウトプットで決まる』(右上、赤羽雄二『アクションリーディング』)

読み取った結果を残す

 赤羽雄二さんは著書『アクションリーディング』の中で、読書を行動につなげる方法を6つ挙げています。
①本を読む時間を制限し、アウトプットの時間を多くとる
②読んだらできるだけ人に話す。会話のトレーニングにもなる
③一緒に読んだ仲間とあれこれ議論する
④読んだら「チャレンジシート」に書いて宣言し、実行する
⑤読んだら、ブログに書く
⑥読んで半年ほどしたら、再読する

今年はこの勧めにしたがって、以下のようにしていきたいと思います。
○「読書会」の場には可能な限り参加する(②③)
○「チャレンジシート」(以下の4点)を書く(④)
・この本を読んだ目的、ねらい  
・読んでよかったこと、感じたこと
・この本を読んで、自分は今から何をするか
・3か月後には何をするか、どうなっていたいか
○チャレンジシートの日付から半年さかのぼって、本を開いてみる(⑥)

そして、読んだ本については、可能な限りこの場(note)でご紹介するようにしていければと思っています(⑤)。

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