見出し画像

あしたのために(その1)

「戦後の闇市を何とか生き抜く」という状況に近い

 今、音声SNSのClubhouseで「実践『アクションリーディング』自分を変える行動読書」という毎朝6:00~6:30の読書会に参加させていただいています(出勤時間と重なり、ほぼ聞き専)。このルームは『ゼロ秒思考』の赤羽雄二さんの読書法(アクションリーディング)を皆で実践する場で、ルームの目的は「仲間と一緒に本を読むだけで終わらず、今日の宣言をしてあらたな行動につなげていく」ことが目的。先日ちょうど『3年後に結果を出すための最速成長』(赤羽雄二著、2017年6月、ベスト新書)が終わったところです。
 とても重い内容であり、本書をぜひ手に取って読んでいただきたいのですが、主な項目をざっくりまとめると以下のようになります。

1.「仕事」「劇的に進化するテクノロジー」「ブロックチェーン」「世界」「会社」について今後10年で予測される変化。
2.仕事がなくなる時代がくる前に身につけておきたいこと
3.これだけ変わる「考え方」「生き方」のポイント

 とてもつらいことですが、本書を一読することで、ほぼ確実な予測としてかなりの部分の仕事が消えてしまう時代が今すでに始まっていることが分かってきます。そして本書の力点は、表題にもあるように一人ひとりが「最速成長」することであり、「身につけておくべきこと」「考え方」「生き方」が具体的に示されています。(本書の初版は2017年)

「将来についてはかなり厳しく、皆が助かることはないと考えておいた方が無難です。日本企業の競争力が全体として挽回する可能性は低く、日本の政治家が改心したり、急に議論の質を上げたりする可能性も低いでしょう。そうした中ですべての日本企業が助かることはなく、私たちの全員が助かることもない、ということです。」(P.180)
「自分と自分の家族、あるいは自分が大切にしている人だけは、なんとしても生き残ると決意し、最善を尽くすほうがよい時代になってしまいました。これは『戦後の闇市を何とか生き抜く』という状況に近いです。」(P.181)

ファイティングポーズをとる 

 今年、年頭の抱負の中で『「挑戦」し続ける』として以下のような文章を書きました。

 倒れても立ち上がって「ファイティングポーズ」をとる。自ら行動することでしか、何事も変化しない。自分と他人をネガティブバグから解放し、やるべきことに集中する。新しいことに「挑戦」することなしに今の持続はない。1勝9敗の精神で挑む。立ち止まっていてはいけない。マイナスをプラスに転換しなければいけない。「ゼロサムゲーム」を「WIN-WIN」にしたい。意志あるところ道あり。自分たちが勝つことで敗者が現れない、そのような戦いで勝つ。ありえないかも知れないが、私は「帝国主義」の考え方が嫌い。「三方よし」でいきたい。

 しかし!人の心は移ろいやすい。そこでカバンの中に入れているこの紙をときどき眺め、今自分が「ファイティングポーズ」をとっているかを確認することにしています。

それぞれの 「あしたのために(その1)」

 冒頭の赤羽さんの「戦後の闇市」の一文に触れた時、少し甘いかもしれませんが、私がまず連想したのは名作マンガ『あしたのジョー』(時代設定は、昭和43年ごろの東京・山谷のドヤ街とのこと)とその中に出てくる「あしたのために(その1)」のイメージでした。
 『あしたのジョー』の冒頭、主人公矢吹丈は騒動を起こし、獄中にありました。元ボクサーで飲んだくれだった丹下段平は矢吹丈のその才能に惚れ込んで熱意を取り戻し、情熱をこめて獄中の彼に送ったはがきが「あしたのために(その1)」です。

 < あしたのために(その1) ジャブ >
攻撃の突破口をひらくため あるいは 敵の出足を とめるため 左パンチを こきざみに打つこと
このさい ひじを 左わきの下から はなさぬ心がまえで やや内角をねらい えぐりこむように打つべし
せいかくなジャブ三発につづく 右パンチは その威力を 三倍に増すものなり

 多くの方はご存じの通り、このあと矢吹丈は脱獄を企てるものの、同じ獄中にいた力石徹にそれを阻まれ、殴り合いの一騎打ちとなり、力石に徹底的に打ちのめされます。その際力石は「さいしょのジャブだけがプロなみの本格で、あとのパンチはまるっきり子どもだましだ」と言う。「あしたのために(その1)」の有効性を悟った矢吹丈は「なにがなんでもたたきのめさなきゃ気がすまぬ男」力石徹をたたきのめすために「通信教育」にまい進することになります。

 私は今年の年頭、自分自身の『2024年までのアクションプラン』を作りました。実施を始めていますが、3月に入り当初の新鮮さが失われ始めていると感じています。さいわい「赤羽雄二さんのオンラインサロン」「アクションリーディングの読書会」「地域と協同の研究センター」の皆さんからの刺激をいただき、内容のリフレッシュ・見直しをすすめています。

 実はこの『2024年までのアクションプラン』が自分にとっての「あしたのために(その1)」なのではないか、と思っているのです。
 今すでに大変な時代になっていますが、共に前に進む仲間がいれば、少しずつ前に進む意欲だけは失わずに済むのではないか、と考えているのです。

あなたにとっての「あしたのために(その1)」は何でしょうか?

私のアクションプラン(3月)


この記事が参加している募集

#わたしの本棚

18,378件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?