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それぞれの、前へ。

先週の金曜日、僕らodolのInstagramにて配信を行いました。約4時間もやったのは初めてかな?ご覧いただいた皆さん、ありがとうございました。

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僕らのSNSをチェックしていただいている方はご存知かと思いますが、改めて、odolからギターの井上とドラムの垣守が脱退します。odolを応援してくれている皆さんに、最後にきちんと顔を見せたいということで、2人を含めたメンバー5人で行ったのが、冒頭の配信でした。
彼らとは別々の道を歩むことになったわけですが、決して後ろ向きな理由ではありません。
僕らの活動のほとんど全てを振り返った配信を経て、今日は、あくまで僕の視点からですが、二人のことを書いてみようと思います。

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井上は僕らの中のムードメーカー的存在です。彼がいれば場は明るくなるし、共に過ごした大学生活でも、それは共に過ごした大学生活からずっと変わりませんでした。音楽的素養が高く、どんなこともこなせるマルチプレーヤー。そしてギターがとにかくうまかった。初めて彼がギターを弾いているのを見たとき、東京にはこんなに上手な同世代が居るのか、とたまげたものです。
バンドメンバーとしても、友人としても多くのことや価値観を共有してきたから、違う道を行くのは正直寂しいけれど、彼の幸せを願っています。

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垣守は他のメンバーよりも二つ年上です。バンドを組みたてのころからずっと頼れる存在。その場にいる全員の考えを汲み取って、誰よりも真摯に話をしてくれる。バンドの屋台骨ともいえるドラムのパートも、そんな彼の性格に合っていたのかもしれません。odolの特殊な音楽性に広く対応しながらも、メンバーの中で自分のパートに誰よりも向き合ってきたのが彼だったんじゃないかな。odolの個性とも言える、トリッキーだけど純粋に気持ちいいビートは、彼ならではのもの。

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そんな僕らがodolとして活動を始めた経緯は以前のこちらの記事にも書いてありますが、インターネットを通じて知り合った垣守と組んだのが、僕にとって初めての東京でのバンドでした。一年遅れて東京に来ることが決まっていたピアノの森山とは一緒に音楽をやりたいと考えていたので、実は「森山が東京に来たら、このバンドに彼を誘おう」と考えていました。しかし、井上から送られてきたデモで、僕の気持ちは大きく変わり、垣守とやっていたバンドを辞め、今のodolの原型が作られていきます。(そのデモというのが、のちの「飾りすぎていた」です。)

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odolという名前で活動を始めてから、僕にとっては発見と挑戦の連続でした。トントン拍子にスターになっていった他のバンドを横目に、僕らは自分たちなりに一歩ずつ歩んできました。地道でもあり、そして確かでもあるその感触は、二人にもあったのではないかな、と思っています。ひとつずつ直面した問題に向き合い、乗り越え、自分たちのいいと思うものを言葉に、そして形にしてきた僕らですが、振り返れば、驚くほど遥か遠くまで来ていたことに気づかされます。

今月から僕らは3人。きっとこれはodolが始まって以来一番大きな変化だと言えるでしょう。けれど僕らの歩みは止まりません。二人と歩む方向は違ったとしても、それぞれがより力強く、それぞれの前へ進んでいけると信じています。

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