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天使たちに学ぶ絵画入門編-絵画からイラストを学ぼう!-

⚠️注意
・絵画入門編な為、至らぬ知識がありましたらすみません💦一応調べてはいます。
・多大に私見を含みますが見ている方の解釈を多分に侵略しないように見方のヒントになるよう心がけています。
・真面目ではないです。
アニメの話とかしてます。
・Q,画力に自信が無いです
    A,全然OKですむしろあなたのような方のが勉強熱心なので褒められることです。
※ここではギリシャ神話とローマ神話をほぼ同一視したものとして扱っております。

・Q,基本は?A,趣味です

楽しく学ぼう!天使好き必見!
興味のある子はよっといで!
・ちょっと賢くなれる天使について

By 作者

【勉強が面倒臭い諸君!
私が大好きな天使の絵画から、画家のプチッとした情報まで、簡単に絵を学べるものがあればいいなと思いましたので作ってみました】

・でも、【基本は】あなたの【イラストを見て閃くアイディアに】【期待しているので】
是非輝く閃きの足しにして下さい!

【なので絵もしっかり観察してください!】

・フラゴナール作の天使

・勝利のキューピッド
(1770/ジャン・オノレ・フラゴナール)

・覚え方はうろジョジョの応用で【オノレ・フラゴナール】です。

そういえばポルナレフってジャンでしたね。
(※ジャン・ピエール・ポルナレフというキャラクターがジョジョの奇妙な冒険に登場します)


・フラゴナールは甘美で官能的な軽いタッチで描かれているのが特徴。
・20歳の時にはフランスの王立アカデミーのコンクールで受賞。
・ローマ留学の経験アリ
・お手本のような道で画家になるも初めは歴史系の絵を描き、のちにロココ調に転身。
・しかし時代遅れと言われたことも。不憫系の画家だが実力は素晴らしく現代にも通用する美しい技法の持ち主。

・個人受注の画家なのでアカデミーに属することなくデュバリー夫人にも絵を描いてと言われることもあったけど、この時期ロココを愛したポンパドゥール夫人が亡くなりルイ15世の愛人になったのをキッカケに(男が変わったのでその時代を切り離すって心境なのかもね?)絵を受け取って貰えなくなったらしい。不憫。(でもこれ解釈によってはお金ないから払えなくなったと返された可能性もあるよな?)

結論)不憫系ぽやぽや画家

ロココ調とは、18世紀フランスで流行した美術・建築様式のこと。
装飾的な曲線や彫刻的な要素を特徴としており、華やかで優雅な印象を与えます。また、ロココ調は音楽や文学、ファッションなど様々な分野にも影響を与え、当時の上流社会で愛された様式の一つ。

ロココ調

・フランソワ・ブーシェ作の天使


・フランソワ・ブーシェ《アモルの標的》1758年 油彩・カンヴァス

・上と下がまるで別世界なのが特徴ですね。

・【作者の解釈】
アモルとはアモール(愛)の事であり、これは恐らくヴィーナスである【アフロディテ】の息子【アモール】の事であると思われる。

・このアモールはご存知【キューピット/クピドー】と呼ばれる天使と大体同じ意味で、違いはと言うとビーナスはローマ神話、アフロディテはギリシャ神話という事だがローマ神話はギリシャ神話に影響を受けているのでほぼ同一視されていると思われる為、

🍓ここではさほど違いのないものとして扱う。

・愛の矢で射抜かれたものはターゲットを愛さずに居られないが、愛されるかどうかは本人の努力次第なので下の世界が矢を燃やしていたり真っ黒な天使がいるのは、【失恋】や
【愛破れた苦しみからくる死】をイメージした天国と地獄を描いているのでは?

・2羽の白い鳩のような鳥は恐らく番(つがい)で、祝福の意味だと思うから余計下の世界が残酷に感じますね。

🎨絵を描く際はメッセージを意識すると、より何度も見たくなる、大切にされる絵と変貌出来るので、時たま、メッセージを意識した絵を描くとより良い作家人生が送れるでしょう!

【おもしろい発見がありました】
私この画家の名前聞いた事無かったんですけど、フラゴナールより凄いかもしれない、天才画家でした。

・フランソワ・ブーシェ


・ブーシェは生涯作品数が多いことで有名!
絵画は1千点以上、版画で200点、1万点もの素描、その他壁画装飾、タピスリーや磁器の下絵制作、舞台デザインも手がけた。

・描いた内容は上流社会の肖像画や神話画などが多い。

・当時は漫画家のように作業を分担し、(背景は描いてもらうなど)アシスタントを雇っていた人も多いのですが、フランソワ・ブーシェは全部一人で描いてます!

・エリート街道まっしぐらでルイ15世の国王の首席画家となったり王立絵画彫刻アカデミー院長も襲名。ガチエリート。

結論)エリートもくもくオタク院長画家

※オタクはイメージです

◾︎もしかして不憫画家フラゴナールの理由はこの院長のせい……??ちなみにロココを代表する画家なのでカテゴリーは同じです…あとめっちゃ普通に弟子はいた。

【ここで急に天使とはの解説を致しましょう】

❶天使とキューピットの違い

・エンジェルは、キリスト教で神の使い=天使。弓矢は持ちません。「Cupido(キューピッド)」はローマ神話における「愛の神」で、弓矢を持ちます。どちらがモチーフになっているか弓矢を持っているか否かを見れば分かり易いそう。

・キューピット(英語)
・クピドー(ローマ神話)
・エロス(ギリシャ神話)

どれも大体キューピットを指します。神話事に呼び方が違いますがキューピットは英語での呼び方だと思います。

・Angel(天使)とは、キリスト教におけるミカエルやラファエルなどを指すと思われる為、ローマ神話やギリシャに出てくるキューピットは全く異なる存在のようです。

・キューピット→愛をもたらすイタズラ坊主
・エンジェル→神の使徒、右腕

仕事が全然違うのですね。

と、言うのもキューピットによって酷い目に合わされた人々が多いこと多いこと。

・そもそもキューピットには【愛の矢】の他に、【鉛の矢】というものがありまして、愛の矢で撃たれた者は恋をしますが、鉛の矢で撃たれたものは決して恋した人を受け入れません。

ビーナスの誕生

・美の女神アフロディテは美に執着する悪い癖がありますから、美の女神より美しいと言う話を聞くとキィーッとなってしまう性質があります。

・まあ本来美の性質とは嫉妬も含まれるので、表現としては妥当なのですが、しかしアフロディテのこの嫉妬は困ったもので、息子であるエロス(キューピット)も母のことは怖く怒らせる訳にもいかなかったので、普通にバンバン母の願いを聞きいれ、「酷い男に恋をさせ、失恋するように仕向けなさい!」との指令を遂行してしまうのでした。

【困ったさんのエロス/キューピットですが、是非フラットに考えてみて下さい。大人になってみると、このエロスの母を怒らせたくない気持ちも、美に執着する気持ちもよく分かるようになるので、人間らしい天使達の困った活劇を楽しむことで、あなたの人生もより一層輝きます】

🍓子供のうちはホワイト・チョコレートしか食べられないかもしれないけど、大人になってビターチョコレートの味を知ったとて、素敵な大人になっただけの事ですよ。

・この現代のキューピット象はいわゆる愛の矢だけを持ったお助けキャラですが、この話を知ったところで、書くな!リアリティが無い!と言っている訳では全然無いのでご了承ください。むしろ愛だけのキューピット大好きです。めっちゃ可愛いよな…

★特にナイトミュージアム2で見られる石のキューピットはギリギリを攻めてて可愛いんですよ。現代と原典を混ぜてる感じでいいんよ…

・そもそも、子どもの姿のキューピットを描き出したのはいわゆる表現の一部であり、実際には子供という訳ではなく、青年の姿の絵もあり、クピドーには、うっかり自分の指を傷つけて人間の娘に恋をし、彼女を奥さんにするという話もあります。

【キューピット(エロス)の恋】

ざっくり説明すると、

人間の世界にはとても美しいと絶賛される美少女がいました。
その美少女の母親はうっかり「美の女神よりもうちの娘は美しい」と自慢してしまいます。
しかし地獄耳アフロディテは、その言葉を聞いて怒り、エロス(キューピット)に「酷い男に恋をさせ、振られるように仕向けなさい!」と指令を出します。

仕方なく美少女プシュケに矢を討ちに来たエロスはプシュケのあまりに美しい寝顔に見惚れ、うっかり愛の矢で指を傷つけてしまいます。

たちまちプシュケに恋をしたエロスはもちろん彼女を奥さんにしたくなってしまうのです が…

一方その頃、プシュケの母は娘が美人すぎるが故に誰に嫁がせたものか考えていました、そして神託を受けることにしたのです。

しかし予言はこのようなものでした、
「残念ですがこの娘は丘の上にある大きな屋敷の怪物と結婚することになります」

母親は泣く泣く娘プシュケを怪物の元へ嫁に出しました。

しかし当のプシュケが受けたのは手厚い保護と身の回りの世話でした。

プシュケは何の怪我も痛みもなく穏やかに過ごせたので不思議に思っていますと、寝室に通され、主人と思われる人から一つだけルールを教わります。

「絶対に自分の顔を見てはならないよ」

しかし満足した生活の中でふとプシュケは自分の家族に自分の無事を知らせたいと思い、主人はしぶしぶそれを了承します。

プシュケの姉たちは怪物に傷つけられるどころか綺麗な服を着せられて幸せそうなのを妬み、夫の顔を見ていない事を取り上げて「顔を見ておしまい」とそそのかします。

それで思わずプシュケはこっそり隠し持った蝋燭の火で主人の顔を見てしまうのですが、

そこには怪物の姿などどこにもなく、それどころか美しい美青年が横たわっていました。

でも彼は人間ではなく、その背中には雄大な翼が2つ生えていました。

夫の正体は天使エロス(キューピット)だったのです。

しかし驚きのあまりうっかり蝋を彼の体に落としてしまったので、エロスは跳ね起き、約束を破ったプシュケに怒って窓から去ってしまいます。

ここからプシュケは泣いて自分の過ちに気づき、奮闘してもう一度夫を探すのですが見つからず、かくしてビーナスであるアフロディテに懇願し、アフロディテはもちろん計画の狂いはあったものの虐められる絶好の機会を得たため、様々な試練(沢山の藁の中から針1本を探すような)を受けますがゼウスの助けもありなんとか試練をこなし、2人はめでたく一緒になることが出来たと言うお話なのです。

※諸説あるみたいでもっと厳しい書き方の話もあるけど間違いかどうかよりも素敵な物語として聞いて欲しいです。

*ちなみにこの夫の顔を見る、などの話は人魚姫(原作)の話によく似ています。
人魚姫の場合は、ナイフを持って殺そうとしたところを殺せなくて泡になって消えてしまったというストーリーだった気がします。

【キリスト教の天使】


ミカエル、ラファエル、ガブリエルなどの天使は皆さんご存知の通り有名な天使ですね。
私はその中でもミカエルが大好きなのですが、ご覧下さい、

ミカエル

・悪魔や悪の象徴を【踏みつけ】にした上に【その脇腹を矢で刺す】という強気ぶり。

・そうこのミカエルの構図はとても有名で、様々なアニメなどにも一瞬登場するくらい素敵な構図となっており、色んな画家がこのミカエルを描いています。

・ミカエルは天使の中でもリーダーであり、戦う天使です。天使=救いや導きというイメージが多いですが、ガッツリ戦ってる天使もおります。

・皆さん思う通り救いや癒しの意味が強い天使ですが、それだけでは人間の世界はままならぬ訳です。しかし天使もガッツリ悪を退治する事を知って、美しく中性ながらもガチガチの強さと容赦の無さが好きになりました。

・戦士であり、保護者であり治療者、守護者でもある、たくさんの任務を持った天使であり、光の支配者、真実の天使、正義と慈悲と救いの天使らしい。

・大天使ミカエルは、ヘブライ語で「神に似たもの」という意味をもつ天使界のなかでも別格な存在。

・絶対殺すマンって呼んでます。

◾︎もっと詳しく知りたい方に


☆素晴らしき天使の世界をご堪能頂けたでしょうか?気づかないかもしれませんが堪能しつつお勉強にもなっていますよ!

【よく見る天使達】


・サイゼによく飾ってあるあの絵画は


(リュートを弾く天使 ロッソ・フィオレンティーノ作、1521年)

・筆の質感と背景を真っ暗にする事により浮かび上がる物体のリアリティに注目しましょう
・どこを描いてどこを描かないのかのキッパリ分けると、より美しくなります

・有名なパロディを良くされるこの天使も


・システィーナの聖母(ラファエロ・サンティ/1513年〜1514年)の下部分の天使達です。


・表情に注目してみましょう。
(この顔見たらラファエロ・サンティで覚えよう)


・システィーナの聖母(ラファエロ・サンティ/1513年〜1514年)

・足元の天使達はパン屋の中にて、物欲しそうに覗いてきた子供達がモデルのようです。可愛らしいですね。

★表情がいかに大切かわかると思います。
この全体像を思い浮かべる人は、残念ながら滅多にいません。

・いくら巨匠と言えどたまに構図が迷子な気がしますね、辛口かもしれませんが。
・全体像より天使達が愛される訳が分かります。

・どの作品でパロディを見ましたか?

・ファーストキス(ウィリアムブーグロー/1889)

・こちらは片方が蝶の羽になっているので、
片方は天使でなく伴侶である「プシュケ」ですね。おさらいをしましょう。
プシュケとはキューピットの妻ですが、プシュケとは【英語読みを(サイケ)Psycheといい、魂の意味を持ちます】
古来より国内外で【死んだ人は空を飛ぶものになって天へ帰る】と信じられており、その筆頭が蝶なのです。その為、度々プシュケは蝶の羽を持った状態で描かれます。
・たまに絶命して蝶になったあと妻になれた…みたいな話も聞いた事ある。人間と天使の恋なのでね…

【人間味のある天使達:美としての天使】

アボット・ハンダーソン・セイヤー(アメリカ、1849-1921

・昔にも人に近い、いわゆるなんちゃってもいたようですね。生きている誰かに天使を感じる、美の真骨頂としての人の中の天使を描くのも素敵ですね…

・絵として背景をしっかりと描いていた時代もありますが、徐々にそれが薄れ、幻想的かつファンタジーに近い、現実と想像の境目が分からなくなる表現が増えています。

・これは、一概には言えませんが、写真のような技術が発達したため、リアリティある描き方なら写真でもいいのでは?という感覚がより強くなったのも理由の1つかもしれません。

・絵は絵として書く時、最も強いのはデフォルトの力です。もちろん、妄想を現実にするためのほどほどのリアリティは必要ですが。かといって画力に執着しすぎても、迷走する画家が沢山後世に残ってるので、是非肩肘張らずに、のんびりと頑張りましょう。
妄想リアルな世界のため、そして推しのため、あなたの世界をよりのびやかに外の世界に感じさせるための技術をぜひ磨いて下さい。


(同じ画家です)

アボット・ハンダーソン・セイヤー(アメリカ、1849-1921

・こちらもしかして途中なの?と思われる位背景との境目が薄い作品ですが、このような表現は驚きもあって素晴らしいアクセントになってると思います。羽や服が同化していたり…厚塗りを勉強なさる方は是非肩に力を入れすぎず、こんな表現も受け入れてみてはどうでしょうか。

ヴィクトル・ヴァスネツォフ(1848〜1926)『跪く大天使』キエフの聖ウラジーミル大聖堂の壁画のための下絵(1885〜1893)

・下絵も美しいのが匠の手による絵です。
私はこのために技術の習得を目指しているのですが、絵はなんともいえぬ、下手な方が実は記憶に残りやすいという不思議なロジックをもっています。ですが、私はこのような下絵に衝撃を受け、技術的なものがあればそれは最早一種の画法になるという信念の元、日々精進しています。
・足りない絵を書くにも、色彩の知識や画力が必要なので大変でふ…(  ; ᷄ᾥ ᷅ )

◾︎まとめ

・天使の羽がついてる=天使では無い。
・キューピットと天使は別物、【弓矢を持ってるのがキューピット、何も持ってないのが天使】
【特に神話と、キリスト教の違い】
★かなりざっくり言うと宗教画か、神話の絵か、
・キューピットはローマ神話やギリシャ神話に出てくる存在。名前は色々ある。
・蝶の羽のついてる女性はプシュケ
・プシュケを妻にしたのはエロス(キューピット)
・ミカエルは強い。絶対殺すマン。

◾︎もっと詳しく知りたい方に


◾︎天使絵の時代によっての変化を追う


◾︎おわりに

天使についての大体の説明は出来たのかな?
短くなりましたが簡単に学べたでしょうか?
イラストに生かせる絵の動き、輝きなどお伝え出来れば幸いです。じゃぁね!psycho.

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