2009年5月 ヘミングウェイの家

画像1

フロリダの最南端・キーウェストには、そのむかし文豪ヘミングウェイが住んでいて、その家はいま博物館として観光客に公開されている。

ここの魅力は、なんといっても猫である(と個人的に思う)。

ヘミングウェイは当時猫を飼っていた。知り合いの船長から譲り受けたもので、一般的な猫より1本多い6本指の猫だった。5本指の猫よりも狩りがうまく、船上では「幸運の猫」と呼ばれ重宝されていたらしい。ヘミングウェイもまた、その猫を「幸運の猫」として大切にした。

画像2

「幸運の猫」の子孫たちは今でもこの家に住んでいる。しかもたくさん。そんなことを何も知らずに訪れた私だったが、結局ここで一番印象に残ったのは、傑作が書き上げられた書斎ではなく、猫だった。特に猫が好きということでもないのだが、とにかく存在感が抜群だった。ヘミングウェイに代わり、この家の主になっていた。

ニュース漬けの最近、ふと「幸運の猫」のことを思い出した。あの猫たち、どうしているだろう。

博物館のウェブサイトでは、家の中庭(?)の様子をライブで見ることができる。「幸運の猫」たちは気ままに過ごしているので、いつもカメラに写るわけではないけれど。

今日もお疲れ様でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?