仕事

働いて稼ぐ
労働に対する
いくらかの対価を貰って

動いて眠る
生活を維持する
そのために日銭を集めて

それは当たり前のこと
誰でもやらなければならないこと

生存と労働はほぼ同義
そういう風に刷り込まれていく

実際のところ
動いて眠るのに金銭はいらない
必要なものは
充分な食事と安全な寝床だけ

取り引きを円滑にするための
金銭の授受が何もかもを複雑にしてしまった

生きるために仕事をすることも
仕事をするために生きることも
どちらも正しくはないけれど
誰も逃れられなくなってしまった

いくらでも替えの利く消耗品
そういう存在になっていくことを
当たり前のように受け入れて
いくばくかの報酬を受け取る

仕事と苦役の区別も付かなくなった後で
人生や幸福の意味を考えても

もう遅すぎる

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