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余弦

ギターの弦が切れた状態で2ヶ月ぐらい放置していたのだが、このままではいけない、となんとか奮い立ち、つい先ほど弦の張り替えが終了した。

弦の張り替えは意外と面倒くさく、速い人なら5分くらいで出来るのだろうが、私のように不器用かつやる気のない人間だと、張り替え後のチューニングも込みで30分くらいはかかってしまう。
なのでチューニングし終わったあたりで完全に力尽きてしまい、上の画像のようにヘッドから飛び出た余弦を切り取る余力はもう残っていない。
今、布団の上で仰向けになりハアハア言いながらこの文章を書いている。

大して忙しい訳でもないのに、たかだか弦を張り替えるのに2ヶ月もかかるようなメンタリティで生きてることにつくづく嫌気が差す。

逆に言えば、よくこんなゴミみたいなメンタルで今まで頑張って生きてきた、とも言えるわけで、そう考えるとたまには少しぐらい自分を褒めてあげてもいいのかもな、とぼんやり考えながらふとギターの方を見ると、後はもう切り取られるだけとなった弦達がシャンシャンと音を立てながらうなずくようにほんの少し揺れていた。

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