嘆息

何もない時間

何もない場所

何もない自分

何もない人生

生きてきた時間

生きてきた場所

その時々の感情

何もないという嘘

自分自身がそれらに

何かしらの価値を

見出せないだけ

何も見出せない時間

何も見出せない場所

何も見出せない自分

何も見出せない人生

ただ嘆息の戸だけは

常に開いている

その事実だけが

優しく美しい

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