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歌ってみたに必要な三種の神器(オーディオインターフェイス編)

おはようございます!MaCoです。
PA、RECエンジニアを生業とさせて頂いているものです。

三種の神器、前回に引き続き次に重要なのがオーディオ インターフェースです。これがないと、せっかくの歌声も「歌ってみたかった」になりかねません。

オーディオインターフェースは、あなたのアナログな歌声をデジタル信号に変換し、パソコンで録音・編集できるようにする大切なツール。
言ってみれば、あなたの声をデジタル世界へ送り出すためのゲートなのです。


オーディオインターフェースって何者?

オーディオインターフェースの正体は、アナログとデジタルをつなぐ機材となります。
マイクで拾ったアナログ音声をデジタル信号に変換し、パソコンに送り込むという、録音に欠かせない装置です。
そして、この装置が優秀かどうかで、あなたの歌声がどれだけ魅力的に伝わるかが決まります。

初心者におすすめのオーディオインターフェース

オーディオインターフェースを選ぶ際、初心者にとって操作が簡単で、音質が良いモデルを選ぶのがポイントです。ここでおすすめしたいのが、Focusrite ScarlettシリーズSteinberg URシリーズ。これらは、使いやすさと音質のバランスが良く、「歌ってみた」だけでなくDTMでも使用されています。

この2機種の他に、僕が個人的にオススメするのはSolid State Logic(SSL) SSL2+です!
SSLはスタジオ機材で名高いメーカーですが、このSSL2+はその技術を家庭用にフィットさせたモデルになります。

コスト的にも比較的導入しやすく、操作も簡単なので気軽にトライできると思います。
僕が好きな点は、何といっても音です。そしてノイズの少なさ、本体の作りのシッカリ感がスキです!


サンプリングレートとビット深度って何?

オーディオインターフェースを選ぶ際に知っておきたいのが、「サンプリングレート」と「ビット深度」です。これらは、録音のクオリティに直結する重要な要素です。

サンプリングレート

音をデジタル化する際に1秒間に何回音のデータをサンプリングするかを示します。
たとえば、44.1kHzは1秒間に44,100回サンプリングすることを意味し、これはCDの音質の基準となっています。
48kHzは、特にビデオ制作や配信などで多く使われるサンプルレートで、より多くのデータをキャプチャすることで、44.1kHzよりも少し高品質な音声を提供します。
そして、96kHzは、1秒間に96,000回サンプリングすることになり、非常に細かな音のディテールをキャッチできるため、スタジオ品質の録音に適しています。

ビット深度

音のダイナミックレンジ(音の強弱の幅)をどれだけ細かく表現できるかを示します。
通常、16ビットはCD音質の標準ですが、24ビットはより広いダイナミックレンジを持ち、繊細な音のニュアンスまで捉えることが可能です。
録音のプロジェクト設定では24ビット/96kHzが、現代のスタンダードになりつつあります。

サンプリングレートは、1秒間に何回「音の写真」を撮るかを示し、ビット深度はその写真の画素数のような感じですね!
高いサンプリングレートは、音のディテールをより鮮明に捉え、高いビット深度は音のダイナミクスを滑らかに表現します。

このように、サンプリングレートとビット深度を理解していれば、よりクリアで忠実な音質のままリリース先に適した完パケが実現できるのです!
ただし、これには数値が大きくなるほどパソコンの性能も関わってくるため、録音や編集をスムーズに行うためには、ある程度のPCスペックが求められます。


レイテンシーって何?

レイテンシーとは、マイクで録音した音声がパソコンに入力され、再生されるまでの時間の遅れを指します。
この遅れが大きいと、自分の声が遅れて聞こえるため、タイミングが狂ってしまい、録音が非常に難しくなります。

これは、音声信号がアナログからデジタルに変換され、パソコン内で処理されるプロセスで発生します。
特に、エフェクトをかけたモニタリングを行う際に遅延が目立つことがあります。

そこで!レイテンシーを低く抑えるための対策をしましょう!

1. オーディオインターフェースの選択
レイテンシーの低いオーディオインターフェースを選びましょう!
Focusrite ScarlettやSteinberg URシリーズ、そしてSSL2+などは、低レイテンシーも実現しているモデルです。

2. バッファサイズの設定
録音ソフトウェア(DAW)でバッファサイズを小さく設定することで、レイテンシーを減らすことができます。
ただし、バッファサイズを小さくしすぎるとパソコンに負荷がかかり、音切れやノイズが発生する可能性があるため、適切なバランスを見つけましょう。

3. ダイレクトモニタリング機能の活用
オーディオインターフェースには、遅延をほぼゼロに抑える「ダイレクトモニタリング」機能が搭載されている商品もあります。
この方法では、エフェクトはかけれませんが、ほぼリアルタイムで自分の声を聴きながら録音が出来ます。


まとめ

オーディオインターフェースは、あなたの歌声をデジタルの世界へ送り出すための相棒です。
FocusriteやSteinbergのモデルは、初心者でも迷わず使いこなせるシンプルな操作性と安定感が魅力です。
僕のオススメな、SSL2+にトライするのもちょっとした冒険気分で楽しめると思います!

他にもいろんな形、色、ガジェットとしての見た目にもこだわってみるのも良いと思います。
機能性、コスパ、どちらを選んでも、あなたの歌声が一段と引き立つお気に入りに出逢えるとサイコーですよね!

最初は「これで大丈夫かな?」と不安になるかもしれませんが、そんな時は!近くの楽器屋さんや、友達にDTMをしている人がいたら迷わず相談してみましょう!

これから始める方は、心の中の「歌ってみた」を形にするべく!ワクワクしながら、一歩踏み出してみてください。
あなたの音楽が、きっと楽しいものになるはずです!(^ ^)/

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